なんとなーく秋の気配を感じる。
気温もそこまで高くなくなる。
まだまだ暑いのかもしれなけいけど、一番暑かった時と去年よりましなような気がする。
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このころ、本当にいろんな事にカリカリしていた。
息子が去年だったか、「お母さんに手がボロボロだから病院に行きたい」って言っただけですごく怒られたと言っていたが、私はまったく覚えていない。
ただ、確か受験などのストレスでアトピーがひどくなっているのがわかり月の半ば頃(比較的いろいろと余裕ある)「さっさと行きなさいよ」と言っていたのは覚えていた。
それなのにギリギリになって、おまけに月末に行ったものと思える。
段々思い出してきた・・・給料日1日前だった。
月末・・・ああ乗り越えるのに大変だった。
でも、結局怒りながら一緒に連れて行った。
病院にかかる金額が意外なほど安かったというのだけ覚えている。
やりすぎだと思うけど・・・こうしないと乗り越えられなかった。
自分が少々調子が悪くても病院にもかからなかったし、この頃からずっと自分の髪の毛は自分でカットしている。
癖毛で美容院に行っても一緒だというのもあるし、美容院が嫌いってのもあるけど(これは後で書く)
息子が生まれて(6月生まれ)すぐに長年、学資保険をかけていた。
満期になり、いよいよ使う時が来た。
私立の受験料高い。
ただ、うちは息子に確実に受かりそうなところで自分の行きたいと思う一番近い(それでも遠い)大学を受けてもらった。
息子の友達など、この受験料だけで25万ぐらいいったのだとか。
うちは全然低いけど、それでもケチケチして貯めていたお金が一気に飛ぶ。
それに受かったら入学金20万(返ってこないよ)
本当に何にケチケチしていたんだかって金額。
息子の住むところは、受験前に決めた(最近は、こうなっているらしい。これにはびっくりした。合格の連絡は先に不動産屋からあるというたまげた結果に)
一から全部揃えないといけない。
かなりきっちり金額を出し、自分としてはかなり完璧だと思った。
いや、今見ても完璧だ。
大体予算が決められているからその中におさめないといけない。
その中で、息子に不自由をさせないようにと親として必死で考えた。
家族でも何回も話し合った。
息子の祖父母からの支援もあったけど、それでも使える金額は限られている。
自分は大学に行ってないけど、「今」の世間の状況はネットで簡単に調べられるし、この「新生活」と言うのは、私が独身の頃会社でお客に提案してきた得意分野だ。
でも、ずっとカリカリしていたんだな。
いろんな人からの「お節介なアドバイス」が素直に受け入れられなくなっていた。
「そんな事わかっている!」と思う気持ちが怒りに変わった。
普段は、「知らないふりして聞いておくのは自分のため、実は自分が知らない事があるかもしれない」と考えて知っている事でもふんふんと聞くようにしている。
それが、ずっとギリギリの状態だったので聞けなくなった。
でも、私がわからないであろう「的確なアドバイス」をしていただける人もいた。
これには感謝しかない。
引っ越し業者に頼まなかったので、2回ほど行き現地で調達もした。
なので4月はかなり忙しかったし、5月の連休にも行き不便なところはないかチェックをした。
それが終ると途端に暇になった。
自治会は3月で任期が終わったし。
「奇跡」の事は、また次回に。
息子には本当は大学の「寮」に入ってもらうつもりだった。
しかし、この息子が行った大学がある土地は非常に賃料が安く、息子が
「バイトして家賃ぐらいは稼ぐので一人暮らしをさせて下さい」と言ったのとそれと少し前に「寮」は良くないという事を聞いていたのでちょっと私も躊躇していた。
この情報はまったく間違っていたと後でわかった。
息子も後日「なんで僕、寮が嫌だと言ったんだろう。高校生の僕は馬鹿だ」と反省。
いくら家賃が安いとはいえ、寮の金額とは全く違う。
これがあったので、あまりにもギリギリでは言うので金額が大きくない程度で奨学金を借りる事にした。
ただ、寮に入るのはかなり早い時期に申し込まないといけなくて、もしかして申し込んでも一緒の結果だったかもしれない。
私が一旦就職をしてから、一大決心をして専門学校(本当は大学に行きたかった)に入り直し、お金では苦労したら息子にはそこまでの苦労はさせたくなかった。
しかし、自分ちの経済状況はわかっていて欲しかったんだけど・・・。
結局、奨学金を借りる事で息子家賃は4年間まったく払わず、バイトしたお金は遊びに消えた。
ただ、大学院の2年はお金を出す代わりに(私のかけていた保険を解約した。多分進むであろう大学院のために隠し玉で置いてあった)、もうこれ以上奨学金を借りず最初の約束は守ってという事にして、家賃は自分で払う事に。
ただね、息子は今就職をして今月の給料がおとーさんを越えた(笑)
ギリギリでカリカリしても頑張って良かったのだと思う。
息子にいろいろとあきらめさせて、自分たちの生活に余裕を持たせることは簡単だった。
それでも、この不況の中で自分たちのようにギリギリになる事を将来避けさせたい、これはどこかで切っておかないとと思った。
将来の事はわからない。
私だって、バブル崩壊があり、震災(阪神大震災)があり、不況があり、リーマンショックがあるなんて予想も出来なかった。
私たち夫婦はそのたびに苦境に立たされ、自分たちに「手に職」をないのを嘆いた。
だから、息子には同じ道を歩いてほしくなく、この悪循環に陥るのを切りたかった。
一人息子だから出来た事だとは思うし、息子だって将来の事はわからない。
自分が「好きな事」で収入を得るというのは、難しい。
それは自分が一番良く知っている。
好きな事と出来ることは違う。
息子には大きな意味で自分の得意分野で収入を得る道をずっと考えるようにと話してきた。
これからどうなるのかわからないけど、今のところ希望していた職種につけたようで、資格なども取っている。
収入があるから趣味が出来たり、好きな事が出来る。
それと前回塾の話を書いたけど、もっといい塾や進学塾に行かせれば、もっといい大学に入れたか?ってのは疑問。
もっと上の大学に入ったからと言って今の結果がどうかわからないもの。
ある時息子が「お母さんの名前は『ケチ子』だ!」と言った事を思い出す。
いやいや「ケチ子じゃなくてケ『エコ』よ。エコなのよ」と言い返した。
私の名前はご想像の通りです。
ケ『エコ』がいたので今の君の給料がある。