近所の川辺のいつもの散歩道。
前回行ったのは、いつだっただろう?
センダンの薄紫色の花が満開だった。
アカスジカメムシに初めて出逢った。
桑の実が色付き始めていた。
5月17日の日曜日だった。
あれから3週間、
まさか、こんなことになっているなんて・・・
いつものように橋を渡って、
川沿いの遊歩道に足を踏み入れた時、
アレ、なんかいつもと違う・・・
えっ、この違和感は何?
樹・・・
センダンの樹が・・・ ないっ!?
バッサリと切られていた!
まだ切り口が生々しい。
なぜ?
どうして?
軽いパニック状態に陥った。
でも、それだけじゃ、済まなかった。
センダンの隣にあった樹も・・・
そのまた隣の樹も・・・
そして4本目。
5本目。
6本目。
7本目。
確かあの辺り・・・
桐の花が咲いていたはず・・・
この白い木肌をさらしているのが桐だろうか?
もう何本切られているのか、
数えるのも嫌になってしまった。
切っただけで、
まだ枝の片付けが終わっていない所も・・・
もしかして、これ、桑の樹?
まるで・・・
殺人現場でも眺めているかのように、
動悸が激しくなる。
その向こうに、
まだ手付かずの樹が4、5本ほど・・・
この樹々も切られてしまうのだろうか?
春には、
人目に付く美しい花を咲かせる樹もあった。
鳥や昆虫たちが集まる樹々だった。
そう・・・
カワセミのお気に入りの樹もあったし、
初めての昆虫にも、たくさん出逢った。
夏には程良い木陰を作ってくれた。
秋になって、
ジョウビタキやモズが帰って来た時、
一休みする樹々がなくなってて、
きっとビックリするだろうな~。
護岸のために必要な処置だったんだろう、
とは思うけれど・・・
ひとこと言いたい。
バカヤロ~!
この樹々を切らないで!って、
市長宛に短冊でも吊るしておこうか?
「桧原桜」みたいに・・・
ま~、桜の樹じゃないから無理だろうな。
桜の樹だったら、
近隣の住人も反対しただろうけれど・・・
なんか、夕陽が滲んで見えた。