鳥さん、虫さん、野の花。朝焼け、夕日、月の光。世界は、愛おしい者たち、美しい時で満ち溢れている。
昨日、近所の川辺で、
準絶滅危惧種のクロツバメシジミに逢え、
気を良くして帰ろうとした時、
土手道に1頭のシジミ蝶が舞い降りた。
クロツバメ?
いや、この感じはヤマトシジミだね。
ま、一応撮っておこうとカメラを向けた。
そして、モニターで確認。
やっぱりヤマトか~と、
それ以上深追いすることなく帰宅した。
帰宅して、撮って来た写真をPCへ移し、
ボツ写真の間引きなどを開始。
そして、最後のヤマトシジミの写真・・・
えっ!?
これ、ヤマトシジミじゃない!
もしかして、もしかすると、
シルビアシジミ~!
それから、
ネットの中の写真と見比べたりして、
シルビアシジミと確信。
シルビアシジミは、
シジミチョウ科ヒメシジミ亜科の一種。
ヤマトシジミと非常に似通っている。
各地でレッドデータブックに記載があるが、
ヤマトシジミと混同されていて
見つかっていないという可能性も高い。
主に西日本に生息し、
関東平野と紀伊半島、滋賀県、
山脈部を除く中国地方、
四国の瀬戸内海側、九州北部、
鹿児島県周辺などに生息する。
日本国内の北限は太平洋側では栃木県、
日本海側では石川県とされている。
《 Wikipediaより 》
1877年(明治10年)に、
昆虫学者中原和郎氏により、
栃木県さくら市で発見された。
名前の由来は、
生後約8カ月で亡くなった中原氏の娘、
シルビアに因むものらしい。
で、どんなにヤマトシジミと似ているか、
そして、どこがどう違うかと言うと・・・
赤〇で囲った黒点の並び方の違いと、
黄〇の黒点が、シルビアにはないこと。
あ~、あの最後に逢ったのが、
まさか、シルビアシジミだったなんて~!
福岡県のレッドデータブックでは、
絶滅危惧Ⅱ類指定の蝶。
(環境省カテゴリーでは絶滅危惧ⅠB類 )
1950~60年代は福岡市、北九州市、
あるいはその近郊では普通種で、
南公園や能古島では多産したと言うが、
現在、福岡市内での情報は全くない。
そんな希少な蝶にバッタリ逢えるとは、
私ってラッキー!
準絶滅危惧種を探しに行って、
絶滅危惧種に逢えただなんて、
なんと言うか、棚からボタ餅?
これを逃す手はないと、今日もイソイソと・・・
昨日とほぼ同じ場所で、
1頭目はすぐに逢えた。
昨日と、同じ子かな?
でも、その後はかなり苦戦。
少し場所を移動したら、いた!
日光浴中の女の子を発見!
でも、裏翅を確認しないと、
シルビアシジミだとは言い切れない。
閉じよ~、翅!
やった~!
紛れもないシルビアシジミ!
でも、ほんと、ヤマトシジミそっくり。
シルビアを知らなかったら、
完璧にスルーしているね。
この黄色い花は、
たぶんウマゴヤシの一種。
ヤマトシジミはカタバミを食うが、
シルビアシジミは、
主にミヤコグサを食草とする。
そのほかコマツナギ、ヤハズソウ、
場所によってはシロツメクサ、
ウマゴヤシなど。
《 Wikipediaより 》
どうも、産卵しているようだった。
この福岡の地で、
増えてくれると嬉しいな。
去年、近所の川辺で出逢って、
大感激したクロツバメシジミに、
今年も逢えた!
大感激はオーバーかもしれないけど・・・
準絶滅危惧種の蝶、
そう、どこででも逢える訳じゃない。
青い翅のシジミ蝶も素敵だけれど、
この黒い翅、そしてそこに並ぶ青い星。
シンプルなんだけれど美しい。
先々週末の里山と、
先週末の山手の公園で出逢った蛾たち。
公園で数匹見かけたちっこい蛾。
初めて見た蛾で、当然お名前不明。
これだけ特徴的な模様だから、
すぐ判明するとは思うけど、
今回は、その種類を特定するのに、
決定的な部分が良く撮れていた。
牙!
これで、キバガ(牙蛾)系に絞りこめた。
マルハキバガ科の蛾、
スジモンキマルハキバガ。
開張13~16mmだから、
この状態では、1cm弱ぐらい。
牙のアップ写真は、1枚目の個体。
3匹ほど撮ったけれど、
1枚目の個体の牙が1番長かった。
(2枚目、3枚目の個体は、
良く見ると牙が短い。
4枚目は、たぶん1枚目と同個体)
単なる個体差なのか?
それとも、♂♀で違うのか?
そこのところは良く分からない。
このスジモンキマルハキバガのように、
サックサクッとお名前が判ると、
すごくいいんだけど、
なかなか、そうは問屋が卸さない。
後姿だけの残念写真。
イヌビワハマキモドキか、
コウゾハマキモドキか・・・?
脚の感じは、コウゾハマキモドキ?
撮るタイミングが悪いと、
こう言うことになり、苦戦する。
ウスキオエダシャク
実物はもっと黄色っぽいんだろう。
名前が、薄黄だもん。
なのに白っぽく写るもんだから、
名前調べが難航するパターン。
ヒメマダラエダシャク
この蛾には、よく似たのが多くて、
以前はかなり悩んでいた。
ユウマダラエダシャクや、
クロマダラエダシャク等々・・・
でも、ヒメマダラだけは、
すぐ分かるようになった。
判別のポイントは、
前翅のグレーの斑紋の中に、
黒いドーナッツがあること。
キタマダラエダシャクにも、
ドーナッツはあるらしいけれど、
キタマダラは九州にはいないので、
ノープロブレム。
この手の白い蛾は、苦手。
同じようなのがとても多くて・・・
とりあえず、
マエキヒメシャクかな?ということで。
あ~、コレはもう完璧にお手上げ~(笑)
また、ホシホウジャクに、
もてあそばれる日々が始まった。
これほどに、
撮りにくい蛾がいるだろうか。
夜行性ならば、気にもならないのに、
昼間、目に付く所を飛び回るもんだから、
撮るの無理!って分かっていても、
ついついカメラを向けてしまう。
結果、残念写真の量産。
さて、最後は、蛾の幼虫。
ザ・毛虫!
今回の毛虫は、かなり見た目ヤバイ奴。
見るか、見ないかは、アナタ次第・・・
では・・・
わ、ナニコレ!?
恐る恐る枝を引き寄せて覗き込んだら・・・
見るからに、ヤバそうな毛虫。
オレに触ると痛い目に遭うぜ!
と、言わんばかりのビジュアル。
薄暗くて、まともに撮れない。
毛虫だから、
どこかへ飛んで行くこともないだろう。
翌日の朝、再び確認に行った。
いた、いた!
でも、前日の毛虫とはちょっと違う。
別の個体か?
コッチが頭。
前日見た毛虫は、
イボ状の突起がオレンジ色だった。
お尻の方には、長い束毛が・・・
帰宅して調べたら、
カシワマイマイの幼虫だった。
カシワマイマイは、ドクガ科の蛾。
でも、カシワマイマイには毒はないらしい。
幼虫の見た目、こんななのにね。(笑)
蛍狩りに訪れた山手の公園でも、
いろんな虫さんに逢えた。
今回はまず、蝶たちから・・・
翅を全開してくれないと、
アカタテハか?
ヒメアカタテハか?
私には、なかなか見分けられない。
開け~、翅!
ん~、アカタテハみたいね。
ツバメシジミの女の子。
ベニシジミ
真剣に撮ってないのがバレそう(笑)
チャバネセセリよね。
この手の茶色いセセリ蝶は、
表翅より裏翅を確認したいんだけどな。
この公園でも、
ヒメキマダラセセリに逢えた!
キアゲハ
ツマグロヒョウモンの男の子。
高~い所が好きなウラギンシジミ。
降りて来てくれないかな~。
やっと降りて来てくれたけれど、
水飲むのに集中してて、
表翅、開いて見せてくれない。
辛うじて見えたオレンジ色。
男の子のウラギンシジミだった。
コッチも高い所好き、
おまけに薄暗い所好きのヒカゲ蝶。
ヒカゲチョウ(ナミヒカゲ)だろうか?
それとも、クロヒカゲ?
良く見える(撮れる)所を求めて、
樹の周りをグルグル回ってみる。
良かった。
どうにか、確認出来る程度には撮れた。
クロヒカゲだった。
いまだナミヒカゲには逢ったことがない。
どうも九州では、
ナミヒカゲの分布は限定的らしい。
今日の昼下がり、
外から戻った者が、
「道路をタヌキが歩いてる!」と・・・
慌ててカメラを握りしめて外へ!
確かに、タヌキと言われれば、
タヌキっぽい生き物が歩いていた。
でも、タヌキとはなんか違う。
ともかく、顔を確認せねば!
わ! この顔は・・・
アナグマ~!?
いや、いや、いや・・・
なんで、こんな所にアナグマが・・・?
イタチはたまに見るけどね。
ここは、そんなに都会ではないけれど、
そこまで山の中じゃない。
第一、アナグマって夜行性よね。
60数年生きて来たけれど、
実物のアナグマ見たのは初めてだ。
それにしても、やけにトボトボと歩いてる。
自分がどういう場所にいるのか、
分かっていないのだろうか?
お願いだから、
車に轢かれたりしないで、
ちゃんとネグラに帰るんだよ!