先日の出張料理。
どきどきしながらも、なんとか無事やり遂げることができました。
旬の神戸産野菜をたっぷり使った家庭料理です。
ていうのも、
自分にはそれしかできへんしね、
何度もなんども主催者に、「ほんまに普通のごはんやで、ほんまにええの??」
と確かめての出張となりました。
ま、つまりはおかず数種類とごはんとお味噌汁、みたいなことです。
ズッキーニの田楽、縞なすの煮物、万願寺とじゃこ炒め、豚バラの角煮、冷奴、青瓜の梅肉和え、
夏野菜のかきあげ、ごはん、おつけもの、佃煮、お味噌汁を用意しました。
こうして書き並べても、やっぱりふつうのおかずやね(笑)
といっても、仕込みにはとってもたくさん工夫して手をかけていて、
味噌や和え衣もひとつひとつがそれだけで最高に美味しいようにできています。
現地にあった緑色のお皿に盛ると、驚きのオシャレプレートになりました☆
こちらは揚げたてのかき揚げをカレー塩で。
ゴーヤ、新ごぼう、たまねぎ、タコ、もずく。
みなさん美味しい美味しいときれいに食べてくださいました☆
こういうごはんに飢えていた~とも。
イタリアンやビストロが並ぶ神戸の街の一角で、
ごはんとお味噌汁をお出しできたことを本気で嬉しく思います(‾▽‾)
やっぱほっとするごはんが一番だ!!
来てくれた方々が知ってる人ばかりっていうのもよかったな。
こんな仕事をさせてもらうと、
たくさんの人がわたしの事を料理人として見るんだけど、
ここで思い切って告白すると、わたしは料理を仕事にしたいとはまったく思ったことがなくて、
ましてカフェなんて一度もしたいと思ったことなくて、(今もそう)
ごはんはそこにあって当然の日常的なもの。
わたしがやりたいのは、人の人生に少し温かい場所を作りたいということで、
なにかあって弱い時辛い時に思い出せる場所とごはんがあると、
それだけで救われることがあるし、生きる力になるよね、っていう、それなんです。
つまり、愛の表現方法が、たまたまごはんとお味噌汁ってだけでございます。
だからきっとこれからもその考えを軸に、
みんなのオカン的存在になれれば幸せだな。
だから流行りのカフェでランチを食べたいといった不特定多数の人に料理をつくることはできない。
それは自分の役割じゃない。
これからは身近な人や知り合い、そういう気持ちをほんとに必要としている人に
あったかいごはんを作っていきたいと、
そんなことをあらためて感じた出張でした☆