「アメリカン・ホラー・ストーリー呪いの館」という、
しょうもない名前のドラマを見たら、意外と面白くてはまってしまった。
話自体は、幽霊が出てきてどんどん死んでいくだけなので、
あまりすばらしい脚本だとも思わないが、キャストが個性的で良い。
・まず主人公夫妻の娘(タイッサ・ファーミガ)が、
何とも言えないのっぺりしたピュアな顔立ち。
いかにも繊細で祝福された10代だ。
・家政婦も(老若共に)良い。
・すごいなと思ったのは、隣の婆さん(ジェシカ・ラング)が、
ストーリーの最初はただ奇妙なだけの人だったのに、
次第にその振る舞いに確かな理由があるように見えてきて主役のようになり、
最後の方はまるでこの人を見る会のようになってしまったことだ。
「華がある」とか、一挙手一投足が気になるとか、
人の目を引くというのはこういうことなのかな。
とにかく、あの婆さんすごい。
・その娘のアディー(ジェイミー・ブルーワー)も好感が持てた。
透明感のある人で、フリーク・ショウの人形から
彼女の声が聞こえてきた時は嬉しくなった。
・そして、一番のお気に入りは、昔その家に住んでた医者の妻(リリー・レーブ)だ。
クラシックなパイ生地のふちのような髪型がよく似合う。
シェリーかキャサリンなどのキラキラした名前が似合うのではないか。
綺麗な人だなぁ~と、ぼーっと見てしまった。
彼女が何をしても見るに値する。
ちょっと口元が歪んでいるが、気にしない。
すべて愛嬌だ。
・娘の彼氏(幽霊)はエヴァン・ピーターズという新人?なのかな。
ナイーブで真摯な若者独特の雰囲気があって、
過去の名優のいいとこを全部取ったような顔をしている。
この役者が、映画界で次のディカプリオのような位置に座るのかなと、ふと思った。
ジェームス・ディーンの正統性と、時計仕掛けのアレックスの狂気と、
ディカプリオの実直で従順な感じを足したような。
逆にどうしてもシリーズを通して見続けていられない顔もあった。
・霊媒師(サラ・ポールソン)が真面目過ぎる。綺麗な人だとは思うのだが。
・火傷の男(デニス・オヘア)。立ち振る舞いに「俺を見てくれ!」と言わんばかりの野心が見えて。演技派だとは思う。
第2シリーズ「精神病院」
全体的に暗くてよくわからなかった。記者が嫌いなので最後まで見てない。
リリー・レーブは看護師だそうだから見ればよかった。
ジェシカ・ラングの良さが生かせてないように思った。
第3シリーズ「魔女の学校」
領主の残忍な妻(不死身/キャシー・ベイツ)の目と眉毛の間が時々美しい。
あの人そういえば「ミザリー」の看護師だそうだ。
黒人の呪術師の女の人(アンジェラ・バシェット)が強そうで賢そうでいい。
なんであの人あんなにつねに自信ありげなんだろ?
タイッサ・ファーミガ出てる。
リリー・レーブは沼地の魔女だ。すごくいい。
自分もああいう人に生き返らせてほしい(カエルか)。
終始黒装束のジェシカ・ラングの動向をうかがう。
まさか使用人の長髪が呪いの館の火傷男とは。まったくわからなかった。
JazzManが人間味がある。
第4シリーズ「フリーク・ショウ」
ジェシカ・ラングの栄光の生涯を見守った。黒人の人が美しかった。
キャシー・ベイツひげ剃って普通に生きたらどうか?
一か所出てるシスターがリリー・レーブ!!ヤッター。はまり役だ。
一緒に雑誌をそろえたりパンを焼いたりしたい。
JazzManが優しいお医者さんになって出てきてジェシカ・ラングにこだわり続ける。
まるで転生し続けているみたいだ。
なにか他にカニ男などもいたようだ。
第5シリーズ「ホテル・コーテス」
もうあの若返る前のピッコロ大魔王が見ていられなくて途中でやめてしまった。
モデルの男はフリーク・ショウのお坊ちゃんだった。
そしてリリー・レーブはなんと!野蛮な連続殺人犯アイリーン役。
あの大人しそうなシスターが?沼地の良き魔女ミスティーさんが?
信じられない。最初見た時、何この薄汚いヒルビリーはと思ってしまった。
役者は恐ろしい!
第6シリーズ「農場の悪夢」
黒人の女の人がとても味のある役だと思う。
が、だんだんピーターに見えてきて困る。
あの途中ででてきたクロエトゥーエみたいな呪文は、
魔女の話でも出てきた気がするが、このドラマオリジナルなのか?
それともアブラカダブラみたいな決まり文句なのか。
途中からリアリティーショーになってしまった。
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