きの書評

備忘録~いつか読んだ本(読書メーターに書ききれなかったもの)~

思ってたのと違ったもの

2019-06-21 10:49:28 | あれは何だったのか
テルミン:
 20年前に「BLACK OUT」という本で、近未来の楽器として出てきたのを読んだ時は、
えもいわれぬオーロラのような音がすると思ってた。
天上のオルゴールのような、キラキラでシャラシャラの鉄琴というか、
かんざしのような薄い金属の小片がさらり、さらりとこすれ合うような
澄んだ音色だと・・・。
 
実際に聞いたら、ラジオから出てくる電波音みたいな奇怪な音で、
妙になめらかな音階の上がり下がりも不気味だし、
妖怪人間ベムの苦悩としか連想できなかった。
 
これが未来の音楽か。
シンセサイザーの元になった楽器らしいが、許容できない。
 
 
 
水琴窟:
 壷を土に埋めて、雨を反響させたランダムな音階。
自然が奏でる音楽だ。
さぞかし美しい音色だろう。きっと夢の世界の効果音とはこのようなものに違いない!
 
実際は、「ててって、ばっしゃばっしゃ、ばっしゃばっしゃ、
びっちゃびっちゃ・・・バチャバチャバチャ」 
最高にスタイリッシュな洗濯機だ。
 
もっと、こう「ピチャーン・・・・ほゎんほゎんほゎんほゎんわんわんわんんんん~~~
シーン(半音下がり)ぴっちゃ~ん、うぉんうぉん」
ていう鹿威しを発展させたようなものかと思ってたのに。
 
期待しすぎだろうか。
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