出雲にはひときわ深い思い入れがある。
5年ほど前、愛猫が死んでから初めての遠出だった。
アメリカの旧知の友人が(友)「出雲に行きたい。日本人ならルーツを探るべきだ。」と言ってきた。ホントに人類のルーツが探りたいならアフリカはどうだろう。
そして真の目的は(友)「最強パワースポットでご利益を得たい」
別に?神様からもらいたいもんなんかひとつもないわ!
ほしいものは全部自分で手に入れるのだ。
あっ、でも人知を越えたつながりを管轄するというなら、
唯一、小枝ちゃんと出会ったことへのお礼を言ってやってもいい。
不遜な参拝者は「スーパーおき」に乗り意気揚々と出かけて行った。
途中から人が増え、日米総勢6人で向かった。
着いたはいいが、人が多いしあまりに広い敷地で
隅の方から入ってどこに行ったらいいかわからずうろついていた。
後で知ったが、その時ちょうど本殿の真横にさしかかっていたらしい。
唐突に電話が鳴り、何カ月も審判が出なかった母の後見人が決まったという弁護士事務所からの知らせがあった。
(弁)「たった今裁判所からFAXが来ました。つつしんでお引き受けいたします」
ありがとう、このことをみんなに知らせますというようなことを言って電話を切って、
そのあと疲れがどっと出てきて、考古学館でひとりぐったりしていた。
なぜあのタイミングなのか知らないが、興味本位で礼をしに行くだけのつもりで、
またなんかもらってしまったような。
あのような山陰の行きにくいところにもう二度と赴く機会はないだろう。
その当時は御朱印帳がまだなかったので、返す返すも惜しいことをしたといつまでも思い出すのであった。
今年になって急にちょうど下見の用事ができて、山陰を訪れることになった。
実家から京都に行く途中に寄ればいいや。
場所は、
(娘)「出雲」
こうも簡単に戻ってくることになろうとは。
前はグリーンリッチなる新築ビジネスホテルに泊まったので、
今回は由緒ある旅館にしてみよう。
ホテルと書いてあるが和風の(名前)「武志山荘」 (きの)「ぶし山荘?」
(HP)「たけし山荘」
たけしね。ふうん。
大人2名で12,320円。朝食付き。夕食のチョイスが「おろち」「すさのお」何が入っているのだろう。夜はホテルの外に出て出雲の街をさまよってみたいので、夕食は頼まなかった。
行く道すがら、ついでになじみの湯田温泉に寄ってから行く。
駅舎に無料の足湯がある。
乗っていた電車からぶらりと降りて、次の電車まで浸かって待つ。
近所のおじさんがいるばかりの静かな駅だった。
途中からぶらりとやってきたギタリストが
ヒマだからって楽譜を広げ(ギター)「♪ポロロロロン~」
演奏が始まってしまい、良い心持ちで電車を待つ。
通りかかった知り合いらしき爺さんが(爺)「これでも飲んで」
演奏のお礼かジュースを置いて行く。
このギタリストは地元のおなじみさんらしく、
弦をつまびきながら(ギタ)「そうすると獲得免疫が・・・」
爺さんと雑談をしている。すごい技能だ。
脳内の動きはどうなっているのだろう。
「それでね、ジャララン♪」などの合いの手のような演奏ではなく、自身の世間話のBGMに
自身が弾いている楽器がずっと鳴っている。
お湯が熱くなったのでコンクリートの上に出て、
足跡をつけながら貨車の通過を眺める。
手すりにもたれて線路ぎわの錆びた石を見ていると、
日陰に優しい風が吹いてきてノスタルジックな感覚にひたる。
何でもかんでもやりたい放題の大きな湯田温泉。大好きだー!
充分温まったので、やってきた次の電車に裸足の靴を引っかけて乗り込み
一路出雲へ。
山陰の山を越えるから、途中から川の流れが逆向きになるということを、
いつか遠い日に伯母に教わったことを思い出した。
津和野の赤い連鳥居を過ぎ、岩場に打ち寄せる青い波を見ながら、快適な車内で4時間かけて出雲に到着。
ホームに降り立ち、
(きの)「寒い!!」
なんだこの刺すような風は。サマーセーターの網目から風が全部入ってくる。
さっき温泉に入り油断して裸足で来てしまった。
上着と靴下はどっかに行った。
これが俗にいう寒の戻りというやつなのか?
山陰おそるべし。
震えながらスーツケースをゴロゴロ引っぱりホテルへ。
(きの)「ここ?」 (坂)「グヮーッ!!」
吹きさらしの長い坂を登ったものしか泊まれないのか。
と思って登ったら今度は下り!?同じ量だけ登って降りて、なんなんだよもう。
熱を測り書いた住所と同じ記載のある証明書を見せよか。
厳しいねぇ。
部屋は5階で窓を開けたら庭園の松しか見えなかった。
(きの)「・・・」 施設は平均して2階で8mだと消防のオッサンが前に教えてくれた。
×2で16m。
5階の窓から見えるのは松の「途中」だから、×3+ちょっとぐらいだとしても、
30mの木が生えた庭は手入れが大変だろうに。
鍵は風情のあるアメジスト色がかった傷だらけのアクリル棒。
その傷が今までの長年にわたる地元に愛された経営を物語っている。
それを入り口の壁の穴に挿せと書いてある。
これささないと電気つかないし、運よく代わりの直方体の棒など持ち合わせていない。
イケアのカードが活躍することができなかった。
しかもこういうとこは、ゼッタイ出かける時に鍵を預けていけとか言われるんだ。
マットレスが柔らかい。古いのだろうか。
アメリカのハイウェイ沿いにある家族経営のモーテルの古びたベッドを思い出した。
古いとバネがヘタるが、アメリカ人は重いし、
そういうモーテルには古いマットレスがよくあって、
寝ている時に体がくの字になるのを嫌う人が多かった。
特にシングルよりキングサイズの方が中央に支えがない分、真ん中に寄りやすい。
張りのあるベッドこそ至上という認識で当たり前なのだと思っていた。
デスクの上にあった(パンフ)「按摩さんは雪で来られない場合があります」
半七捕物帳の世界だ。
前に来たときは夏で台風が来る前だったから蒸し暑かったが、ここの冬はどんなだろう。
博物館に行き、ハタハタが食べたかったのでホテルの近くのそこらへんの寿司屋を探す。
あったが住宅街の人んちみたいな店構えだ。
2軒隣には店らしい店があったが、窓に(貼紙)「どじょう入りました」
もし入ってドジョウ料理しかなかったら困るので、やはりさっきの店に入る。
しかしこっちも手書きの文字だけの(メニュー)「にぎり ちらし 蒸し寿司 造り 今日の一品」こんなんでは何かわからない。
さよりという魚が聞いたことなかったので食べてみたが、どうやら青背の小魚のようだ。
サワラとまちがえた。海藻の入った茶わん蒸しをすすり、
大きなエビを噛みながらハタハタのことはすっかり忘れていた。
食べ終わって店を出て、夜の街を歩く。上着は着てきたが寒い。
商店街の居酒屋を出てきた集団の女性が、ハエのように熱心に手をこすり合わせていた。
やっぱり寒いんだ。
連泊可能なホテルを探しがてら、思い出のグリーンリッチを眺める。
作業車のようなワンボックスカーで満車だそうだ。盛況で良いことですな。
前も思ったが露天風呂の手前が駐車場で、こうワゴン車が多くては
いつか侵入者や覗きが出ないとも限らない。
などと犯罪の手口ばかり次々と思いつくのは、安全面への考慮ではなく人間性の問題か。
前は初めてのお出かけで舞い上がり、夜に抜け出してコンビニに行って、
思い付きでヨーグルトを買ったはいいが砂糖がなくて、
そのままグリーンリッチのフロントに引き返し(きの)「アメニティーの砂糖ちょうだい」
などと客でなかったら追い出されそうな要求をしてみせたりした。
その他津和野のコイに触ったりと、生まれたての子猫のような好奇心満々の振る舞いが多々見られたが、
最近では落ち着いてきて他者を気遣う余裕もある。旅慣れたものだ。
今日の映画はゲド戦記だと、さっき寿司屋のTVでやっていたので
ホテルの部屋の黒い板を見てみる。
久しぶりに見たが、主人公のアレンがすごく病んでゐる。
例えて言うならコロナ対策を頑張っている首相を刺す息子か。う~ん。
後半、クモ様に追い詰められる孤高の大賢人ゲド。
(クモ様)「一番ひどい死に方にしてくれるわ」 例えば?
(きの)「クモ様に言い寄ったので処刑されましたという噂を言いふらされる」
(娘)「最悪だ。」
昼間も思ったが、このベッドのマットレスは柔らかすぎるのではないか。
スプリングがたまにキシキシ言ってるし。こういうのはチャックを開けて油さしたらいい。
分厚い羽毛にくるまれ早々に眠る。
朝起きたら肩がすっきり良くなっていた。
最近右肩が痛くて悪霊が憑いてるのかと思っていたが、
このぶあぶあのマットレスが良かったのか。
それとも日頃よほどひどいベッドで寝ているのか。
朝食会場は庭園が見えるレストランで、行ったら誰もいなかった。
昨日から薄々思っていたが、宿泊客は自分達だけではないかという疑念が確信へと変わった。
なぜグリーンリッチは大繁盛でこっちには来ないのか。一駅隣で静かなのに。
ホテルの制服を来た品の良いご婦人がサーブしてくれる。
朝食は策を練って洋食と和食を頼み(きの)「そのソーセージをちょうだいよ。うひひひ」
最高の朝食だ。
さっそくソーセージとご飯を食べてしまい、あとこれどうするつもりだ。
すごすごとカウンターに聞きに行く
(きの)「すいません。あの、ご飯お代わりしていいでしょうか。
その、あまりにおかずが美味しくて。えへへ」
(ホテル)「例えばどれが」(きの)「ぐっ」 鋭い質問。
(きの)「ええと、これかな(柴漬け)」 不正解。
(ホテル)「コチラが島根名産です」(きの)「塩辛?」
(ホテル)「イカの麹漬け」 ははーっ(陳謝)失礼しました。
味噌汁のシジミは宍道湖産だな。
しかも殻が小さくて丸く反ってて傷だらけで砂が抜けきっていないものもある。
駅で真空パックで売ってる養殖の気配がする粒ぞろいの薄い殻とは違って、
すごく荒々しい天然ものではないのか。
あぁこの神代の貝殻が欲しい。
しかしね、よくある紫色の柴漬けでなくて、地味なアーミー柄の細切れの漬物が、
最初わからないで食べた時に「これはおいしい、何の漬物だろう?」
と思ったのだから本当に美味しかったのだと思うけど、
ただ単に色がなかったらわからないという味音痴を証明しただけかもしれない。
自慢の庭園を散策。
離れの会食所のような庵があり、池があって紺色のコイが泳いでいた。
ここは結婚式などもやるらしい。
太い松が生えていた。これが窓から見た幹の根元だな。
舞鶴の松栄館でも思ったが、松はいつか手入れができずに巨大化してしまうと、
もうそれによじ登ってまで葉を摘むことはできなくなるから、
ますます手に負えなくなるのではないか。
てっぺんを切ったら枯れるし。針葉樹だから何十mでも伸びる。
そして台風でゴムホースのように折れるのだ。
部屋に帰って早速アンケートに記入。
(きの)「せっかく地元のいいものを使ってるんだから、
島根の和朝食というネーミングにしたらどうか」 うんうん。
よけいなお世話だ。
いざ、出雲大社へ。
電車に乗って行ってみる。途中の駅でうろうろしていると(駅員)「あんたたちどこ行くの?」わざわざ聞きに来てくれる。地方の駅のこの優しさよ。
無事乗り込んで広い畑の中を走っていると途中で「武志」という駅があり、地名らしいということがわかった。武志さんという人が作った山荘かと思っていたが。なるほど。
大社駅に着いてみると、こんなところだっけ??
前は車で駐車場のようなところから入って、こんなに坂はなかったように思うが。
奥がガラ~ンとした大きな土産物屋で勾玉キーホルダーを買ったように思う。
参道の途中の風呂敷屋の店頭で海の砂を売っているのを発見。
(きの)「なになに、稲佐の浜?これを本殿裏に納めないとご利益ありません、か」 まぁいい。
うちのエビちゃん達に日本海のエッセンスをあげよう。
袋代10円を箱に入れて巨大なアワビの殻ですくってありがたくいただく。
今回は鳥居をくぐって真正面から入る。雲一つない青空。
松が全部一方向を向いているが、普段は風が強いのだろうか。
神主らしきおじいさんが切符を持ってうろうろしている。
落とし物だろうか。雨どいの有り様などを見学。
なんだあれ?と思うほど巨大な日の丸を写真に収め、念願の御朱印。
(貼り紙)「お代はお気持ちで」 そうか。では(札)「バァーン!!」
(巫女)「あの、おつりありますよ(ヒソヒソ)」
(きの)「いいえ、結構!」
気持ちをどうぞ。
あとは池の鯉を見て帰る。
(きの)「大国主バイバイ。」 また来ると思わなかったよ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/9e/09cae0e70cc49c6d3f189ee1aa6c1005.jpg)
さぁて、来るときに気になっていたお土産横丁だ。
ノドグロを焼いて出してくれるそうだ。
ノドグロがあるくらいならハタハタもあるのではないかと思って見てみたが、ないようだ。
道で出雲のチョコレートの宣伝をさんざんしていたが、
何か他にないありがたい特徴でもあるのだろうか。
チョコは素通りして日本海の幸!
(きの)「宍道湖のシジミに神西湖のシジミ!どっちを買おうか。
でも前に宍道湖は出雲駅で買ったから。しかし大粒!?う~~~ん悩むな~」
うるさい客だ。
次に漬物屋に入り勾玉の形をした伝統野菜「津田カブ」の漬物を買い、
向かいの鳥屋さんで銀山のセセリから揚げと、日本海の茶色い藻塩を注文。
ふと見ると財布がない。
さっき漬物を買い、しょっぱいもののオンパレードに
感無量で座ったベンチにポンと置き、すっかり忘れていた。
隣で無関心に鶏を食べている他の客。慌てて取りに戻る。
日本て平和だな。(店)「あっぶね~な」 その通りだ。
真摯に反省する。
油淋鶏弁当とコーラを注文し、食べている最中に(きの)「ちょっと失礼」
さっきの土産屋で気になっていた日本海の塩ソフトクリームを買いに走る。
(店)「寒くないんですか?今日は朝から・・・風がさぶっ(手)しょりしょり。うぅ・・・」
ダウンジャケットを着てガクガクしている。お店の人でも寒いのか。
へ~今日はちゃんと着てきたから大丈夫。
奥の風の来ないベンチに座ってベロベロ喰いまくる。
健康とは程遠い食事を終え、満足して立ち去る。
出雲からは「まつかぜ」という特急に乗る。途中で海岸線のようなものが出てきた。
しかし対岸に建物がある。わかった。
(きの)「これがシジミ湖だな!」(娘)「しんじ湖!」 いやしすぎる。
広々とした良い景色だ。途中で出て来る風車が巨大すぎて不気味だが。
大きい山がだんだん近づいてきた。鋭く切り立って青くなめらかで静謐な姿。だいせんと読むのか。京都のスーパーで売ってる牛乳はここから来ているらしい。電車は鳥取に着いた。途中下車して駅弁でも買おう。
鳥取には初めて来たが、砂丘で有名だ。
土産物屋で(きの)「シジミの生姜煮にホタルイカの山椒煮!砂丘の砂で焙煎したコーヒー!!」 好みの物が多くて困る。
英語学校で一緒だったサウジアラビア人が「Sandy コーヒー」なるものがあると言っていたが、
ほんとにあるんだ。
椎茸弁当などを買い込み「特急・白兎」京都行きに乗り込む。
弁当の椎茸は115号という巨大品種で、ものすごい分厚くて含んでいる煮汁の量がすごい。
パッケージに「すばら椎茸」などとダジャレのようなことが書いてあって
(きの)「けっ。な~にが素晴らしいものか」と思っていたが、たしかに素晴らしかった。
針葉樹林が続く。
さっきから、この電車は発車する度に黒いモヤがひとかたまり現れて列車に並走して消え、
指さす頃にはもういないというしょぼい霊感がある人みたいな状態だったが、
いつか気づいた(きの)「これディーゼルでは?」
地元の山あいを走るディーゼルカーと出発の時の力強い感じが似ている。
前方のライブ画面を見ると電線はなかった。やはりか。
林業と雪が多くて電気ではパワーが出ないのか。
途中の放送で「JRですが今は智頭急行という私鉄の線路を走っています」というような紹介があった。
昔から木などを運んでいた鉄道なのだな。
岡山の辺りの針葉樹林の中にたまにポツポツとピンク色の花が咲いている。
遅咲きの桜かな。それとも山あいは寒いから今が咲き時なのかな。
ソメイヨシノは挿し木しかないから、あんなに山中に誰かが植樹してまわったとも思えない。
山桜なのかな。
関西 - 九州間は色々なルートがあって楽しい。
海から上がってきたり(船)、はたまた空から降りてきたり(飛行機)
という移動はもうやったから、今回は特急を駆使して
後ろから山づたいに近づいて京都に入る。
これは盲点だろう。
備中高松通らないかな。修学旅行の思い出の駅とは違う線を走っているらしい。
白兎は前面のガラスも広く取ってあり、先頭車両に付いたビデオカメラで前方の景色を撮影し
リアルタイムで全車両のモニターで流すという素晴らしいサービスがある。
景色を楽しんでほしいという気持ちが伝わってくる。
大変面白くてよい企画だと思うが、しかし、電車というものはよく京都 - 大阪間で止まる。
理由は「お客様との接触」という、ほがらかなふれあいのような説明だが、
実際は人身事故であると思われる。
杉林の中なら風情があっていいけれども、街中でお弁当を食べながら見て
トラウマとなってしまうことにならないか。
大阪で停車したので息を潜めていたら、ただでさえ少ない客が降りていくばかりで
誰も乗り込んでこなかった。
ドアが閉まり、京都に近づくにつれて、恐ろしい速さで加速しだした。
線路の音もなめらかで、もうディーゼルで走っているようには思えない。
なにも人が多い駅に入る前に思い切ってスピードを上げるべきではないのでは?
と思うくらいの猛スピードだ。大阪と京都の間を20分で走る。
JRが誇る謎の揺れない新快速が35分で新幹線が15分だから、
在来線を新幹線並みの早さで走っているようなものだ。
誰か指摘しないのだろうか。「危ない」と。
日も暮れて、画面の映像も光がぶれるようになり、
スターウォーズのワープする時や、ドラッグ映像のような爽快感のあるものになっていった。
ラストスパートと言わんばかりの狂気のランで古都に走り込み、
なじみのタキイ本社のビルを見た時には、ほっとした。
結論:日本海最高!ここを山の裏みたいに呼ぶのは良くない。
なにかこう、山の向こうに素晴らしいものがあるというような漢字がいいのではないか。
「山凛」というのはどうだろう?厳しく涼しい様。
星取県みたいなどうでもいいネーミングよりよっぽどいい。
帰って淡水エビの水槽に(きの)「さぁ、出雲の砂ですよ~」
よく洗った国引きの浜の砂に天橋立の石、神西湖のシジミ殻を足して
(きの)「神代の恵みを・・・ブツブツ」
(娘)「そのエビ達をどうしたいの!」
霊的に強く仕上げたい。
(きの)「いやー武志山荘良かったねー武志。武志」
わいわい言っているとポストに入ってた通販の不在伝票に
(ヤマト)「いませんでした。担当:〇〇武志」
(娘)「えっ・・・?」
さぁ、シンクロニシティーの世界へようこそ。キヒヒ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/9e/903b290f907fb3adbc27bb3b77750450.jpg)