前から気になってた地名があった。
深泥池と書いて、「しんでいち」と読むのかと思ってた。
なにやら深い森を連想させるような、素敵な名前。
ところが実際は、(看板)「みどろがいけ」
ミドロ・・・orz
なぜそんな、どろどろした感じの名前をつけたのか。
カッパが住んでいないかな。
しかし、バス停はあれど肝心の池が見当たらない。
後日、なんと!あの有名なタクシーの幽霊の話の本拠地であることが判明した。
びしょびしょの女の人を乗せたら、いなくなってたっていう。
てっきり関東の話だと思ってた。神奈川とか鎌倉の山の方とか。
京都を匂わすようなことは、一切言ってなかったじゃないか。
へ~。へ~。
感心することしきりで、用事の帰りに実際に行ってみた。
住宅街を歩き、この辺りだろうかと思う角を曲がってみたら、
急に視界が開けた。
キレイな池だった。
気温が低いからか、よどんでいるような感じはなく、
太古から続く独自の生物相が、豊かだそうだ。
ただ、ずいぶんぎりぎりまで敷地の境界線が来てる。
これでは大雨の時にあふれ出して、大変なことにならないのか。
左側を交通量の多い道が通ってる。
きっと、あのあたりでタクシーを拾ったのだろう。
向こうの山に見えるのは、病院かな。
折しも小雨が降りだし、夕暮れの湖畔を感慨深く眺めた。
実際、見に来て感じたことは、池があまりに普通過ぎて、
「その女の人は、夜に何しに来たか知らないけど、
散歩でもしてて、滑って落ちただけではないのだろうか??」
というくだらない疑問だった。
コケた時に擦りむいたかなにかで、とりあえず病院に行こうと思って
タクシー呼び止めたら、運転手さんがあんまりジロジロ見るので、
いたたまれなくなって、信号で止まった隙にそっと降りたとか。
その後、運転手は3年後に原因不明の死をとげたって、
それもう幽霊関係ないのでは?
写真を撮ってみた。
食べ物用のオシャレなレトロフィルターのせいで、
なぜか少し不気味に写ってしまったが、
実際はもっと、はっきりして澄んだ景色だった。
それにしても、手前の白い結晶のような大きなかたまりは何だろう。
写真を撮った時には、池の中にそんなのなかったように思うのだが。
これが浮島なのかな。
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