きの書評

備忘録~いつか読んだ本(読書メーターに書ききれなかったもの)~

呼ばれていないもの~大草原の小さな家の検証ができない~

2019-07-17 16:46:28 | シンクロニシティー
 大草原の小さな家を先月からテレビでやっているらしいと、つい最近知った。
実にタイムリーで、本では子犬を助けるくだりはなかったから、
テレビであったのかどうか検証できるかもしれないが、
 
いかんせん京都の家にはテレビがない。
もとからあまり好きではなかったので、引っ越してちょうどいいと思い、
設置しないで総務省の使者から逃げ回っている。
 
30年前に放送して以来、急に今年になってどうして再放送しようと思ったのかNHK。
そして、せっかくの機会が巡ってきたのに、肝心の映す機械がないとは。
 
思えば去年の夏はあまりに暑かったので、夏といえば図書館だ!ということで
歴彩館(という歴史史料館とどっかの大学の図書館が合わさった巨大な複合施設)に行き、
本がいっぱい詰まった書架の間を歩いている時に
「大草原の小さな家」の原書を1冊見かけたのが始まりだった。
あぁ、これがあの原作なのか、と思った。
こういう大きな図書館には、本屋の売れ筋と関係ない学術的な本がいっぱいあるのだなと
思いながら見て回り、トムソーヤを読みかけてしおりをはさんで棚に戻してきた。
 
あれから1年ほど追いかけているがまだ結論は出ない。
ずいぶん気の長い話だ。
 
 
 
  他に、どうしても赤間神宮の御朱印がもらえない。
小さい頃から何だかんだを含めて10回以上行っている。
娘がいつかの誕生日に御朱印帳を手に入れたのを幸いに、
もらおうとしたら(娘)「うん、今回は持ってこなかった」 
 
なぜ?
 
次の機会に持ってきていたらしいが、学校帰りの娘と落ち合い
夕食を食べる予定で、娘以外の全員で待っている間にヒマだからって訪れてしまい、
入手できず。
またある時は持ってきたが、神社に寄った時に、
帳面が入ってるスーツケースを持ってる人がなぜか離れた場所にいるなど、
避けられているとしか思えない。
 
時期尚早ということか。
 
前にめかり広場で海洋散骨の宣伝の看板を見てて、
同行者たちの「わー景色よさそう!」「静かでいいね」という好意的な感想をしり目に
(きの)「平家と一緒に眠りたいのか」と、ボソッと言ったのを聞かれていたのか。
 
 
 
 比叡山にも行けない。
5回ぐらいチャンスがあったが、なぜか話が立ち消える。
最近だと、琵琶湖に行った日だ。
ロープウェイに乗りたいだけなのに。
 
 
 
 極めつけは葵祭だ。
去年パレードの道を間違えたのは自分のせいだが、
今年は日時と道順を何度も確かめ、ビデオカメラの充電もして準備万端で待っていたが、
何と!盲点であった。
実家の大型クーラーが壊れて、工事の立ち合いに呼び戻された。
 
5月の15日に。
 
上賀茂の雷様に呼ばれてないという確信を持った。
近所なのだが。
 
 
 
反対に、行ってみたらちょうどお祭りで、という時もあるから、
それでバランスを取っているのかもしれない。
 
 
 
 
 
 
 
 
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これからの「正義」の話をしようを読んで

2019-07-10 19:06:00 | 書評
カントの純粋さに比べて、ベンサムのサイコパス具合いはどうだろう。
 
最近の哲学と科学は、愛や勇気や神などの市場価格のつけられないものになると急に手を出しかねるようになって、
どうすべきかを提案することはできないだろうが、一切を禁止する方向にしか行かない気がする。本来それらが一番大切なはずなのに。
 
さて、富豪は自由経済では自由なんだから良しとされているが、サンデル教授はどうもこれが「正義」という側面から見たら良くないと思っているような気がする。あの人はこう言ってるとか、この主張ではこう説明できるとか、客観的な立場で見ている感じではあるのだが。
 
勝った相応の見返りを受け取ることが間違っているわけではないけれど、富に限りがあるのだから、結果的に一人占めは多数の貧困を生む。
これを世界規模でやったら、ただ単に搾取されたような国が出てきて、誰の目にも正しくないことが明らかだが、アメリカ国内では自分たちが負けた場合にはおかしいとも何とも思わないのか。
 
暴論だが、仮に「1億円以上は相続できない」というようにしたら阿鼻叫喚だろうけど、リセットされて昔の固定された身分社会みたいにならなくて良いかも。
相応の取り分を受け取ることができるが一代までという。
 
 
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クイズ

2019-07-08 11:01:07 | いつかの思い出
(娘)「男は箱を捨てた後で後悔しました。何でしょう」
(きの)「パスワードが書いてあった。スーツケース?タランチュラが入っていた」
(娘)「小さい箱。木を加工した。使ったらなくなる」
(きの)「玉手箱・・・?」 そいつの名前は浦島。
(娘)「違います。」
 
(きの)「パンドラ」 箱捨てたのか。
 
(きの)「真空だった」 後悔で済むだろうか。
 
 
ヒント(娘)「どこで売ってる?とか」
(きの)「スーパーで売ってますか」 (娘)「はい。」
(きの)「コンビニで売ってますか」(娘)「はい。」
(きの)「では無印良品で売ってますか」 (娘)「いいえ」 いいえ!?
 
(きの)「にんじん?」 急にどうした。
 
・・・。・・・。紆余曲折があり、
 
(きの)「マッチ」
 
正解。
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かすむ琵琶湖

2019-07-01 16:39:14 | 旅行
 (きの)「琵琶湖が見たい」 
娘が日曜に滋賀県に用事があるというので、ついでに行ってみようと思った。
シジミはいるのか。どんな大きさの湖なのか。
見てみたい。
 
しかし計画を練っている途中で(予報)「災害級の大雨」 これはどうしたものか。
電車は動いているようだが、朝になって迷いながら出発。
 
JRの比叡山坂本駅に着いて案の定、大雨。
娘は用事のある鳥居の向こうの家へ。
その間に湖を見に行こうっと。
 
 
まったく見えない。
 
 
灰色の視界にけむる暗い水平線が、かろうじて見えるだけだった。
山にも白い霧がかかり、どれが比叡山かわからない。
 
 
10:10 am
 強風で傘があおられ逆さまに。
戻そうとして力をこめたら、はずみで右手の親指が鼻の穴に「グサァッ!!」 
非常に痛い。
後でこすったらザクロ石の結晶のような粉が取れた。
 
鼻血だ。
 
 
 去年は地震、豪雨、猛暑、台風にもれなく遭遇し、災害がこっちに来ているのか、
それとも自分から災害に向かって行っているのかわからなかったが、
どうやら、半分ぐらい向かって行っているらしいということがわかった。
 
 
10:30
 気を取り直して山の方へ。
やみくもに歩いていると、雨で何もすることがない観光客達が、
宿の傘を借りて土砂降りの中ぶらり街歩き。
ヒマなのか話しかけてくる。
 
(男)「日本人ですか?」 
 
なぜそう思った!!
最初に聞くことがそれかい。
 
 
11:00
 京阪・比叡山坂本駅に到着。
典型的な山の登山口のような小さな駅だ。
券売機の屋根の下に陣取り、雨が吹き込むホームやレトロな電車の発着を眺める。
 
と、そこへ大急ぎでやってきた(変な虫)「カサカサカサ・・・」 
ロータリーの方から猛スピードで改札に入って行った。
 
(きの)「乗客?」
 
 何だったのだろう、今のは。
初めて見た。ものすごく大きかった。
たとえて言うなら、この世で最も苦手なム〇デが怒ってバカっと変身し、
変な独特のヘビ革の模様入りミノカサゴになって、
走行用に胴体を Lift up して走り出したような姿。
 
 あまりに恐ろしかったので、見間違いではないかと思い込もうとしていたら、
 雨が増して駅から出れなくなった。
地獄もかくやという気分で、旅のお供に持ってきた残り少ないM&Msクリスピーを少しずつかじる。
ここには、あのエイリアン装甲車がうじゃうじゃいるのだろうか。
このまま電車に乗ったら、あいつも乗っているのか。
 
ふと足元を見ると、普通のダンゴムシでさえ独特のあの模様入り。
お前も仲間か!
 
 
11:30
 一人でパニックになっていると、電車が着いて乗客が降りてきて、
大きな荷物を持った小柄な婆さんが、
駅員に「電話を貸してくださいませんか」 聞いている。
 
(駅員)「電話はありません」 
 
駅に電話がないわけないだろう。ケチケチしないで貸してやれよ。
客が順々に出て行き、誰もいなくなった構内で(婆)「メソメソ」 (雨)「ザアァァァ」
 
(きの)「どうしました」
 
 大津で旦那さんを入院させた後で車を修理に預けて、
娘さんが住む比叡山までやってきたが、気が動転してどこかで携帯を落としてしまったと。
娘さんに連絡が着けば、迎えに来てもらえるらしい。
 
 スマホを貸したら、やたらに恐縮しているので
(きの)「自分も旅先で人に親切にしてもらったことがあるから。いいのですよ」
できるだけ虫以外のことを考えていたい。
 
 (きの)「今日は雨で琵琶湖が何も見えなかった。はっはっは」
などと話していると迎えが来た。
別れ際に、電話代と言って千円札を小さく畳んだものを握りこませてきて
(きの)「ちょっこんなに話してないでしょう!!」
 
(婆さん)「ううん。ダメ」 飛ぶようにして走り去った。
 
 
用事も終わり(娘)「お待たせ」 (きの)「長かった」
この2時間にいろいろあった。
 
その後、なぜか急に空が晴れ、JRで遠回りしてくっきりとした琵琶湖を見て帰った。
京阪は、なんだか色々な理由で乗る気がしなかった。
 
落語風に言うと、あの婆さん仙人だったのかな。
 
 
 
 
 
 
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