きの書評

備忘録~いつか読んだ本(読書メーターに書ききれなかったもの)~

ハナミズキという映画

2023-07-27 19:26:20 | ドラマ・映画

 知り合いに純愛至上主義の人間がいる。この映画はおススメで、グッと「来る」らしい。何が来るのかわからないが、Netflixになかったので、数年そのままにしていた。

 

 まずもって見る前から疑問があった。出演者の名前を見て、(きの)「生田斗真が漁師ィ?そんな生っちろい漁師がいるわけがない」首の後ろを見せてみろってんだ。

(知人)「本物のガッツ石松のような奴が出てきたら恋愛映画にならないだろう」

 

(きの)「ぐっ」確かに。正鵠を射た返しで納得した。

 

 

 先日、ふと関連動画に出てきて、あれ?あるんだ、と思い見てみることにした。そして、ストーリー以前の疑問は容易に解消された。

 

釧路。

 

 ものすごく気温の低い所だ。北海道の中でもオホーツク海気候で夏でも気温が上がらない。そこで昆布を収穫していた。それなら白くてもいいだろう。なるほど。勝手に千葉の方の話だと思ってた。

 

 

 題名のハナミズキは北米でも咲いているから緯度的にはあり得る。しかし、映画に象徴的に出てくるあの木はハナミズキらしくない。胴体が太すぎるし、ハナミズキはもっと枝が直角に伸びる。

 

 まぁいい、ケチばっかりつけててもしょうがない。しかしね、高校生が短いスカートで雪の日に電車から途中で降りて歩いて帰ろうとしている。(生田)「風邪ひいちゃうぞ」ていうか凍死しないか?釧路の人間はことさらに強いのか。

 

 

 なんだかめんどくさくなって晩ご飯を食べに遠ざかった。気を取り直してまた帰ってきて見始める。こんなことをくり返して合計で4時間以上かかって見た。だいたい妖怪が1匹も出ないじゃないか。

 

早稲田大学への道のり:

 進学した彼女を追い上京する漁師。「タカタノババで待ち合わせ」と書いたメモを持って駅に立っていたが、次の瞬間自力で大学まで来てしまった。

 

How?

 

 住んでたからわかるが、結構遠い。漢字もわからないような人が歩いて行ったのか。まぁ1本道といえば1本だが。タクシー?うちの側は通ったかい?

 そして、いろんな校舎がある中、おそらくメインキャンパスの門から入ってすぐにお目当ての人物を見つける。さすが研ぎ澄まされた感覚だ。

 

 なぜ、この大都会にクーラーボックスを持ってやってきたのかね。まさかその中身は今朝取ったばかりの生魚では?するといきなり通行人と喧嘩を始めた。殴られるたびにその箱から魚がいっぱい飛び出してくるのではないかとヒヤヒヤした。

 

 顔が血だらけのまま帰る。野良猫のオスのような恣意的なふるまい。幸い、中身は生ものではなく手製の船の模型だった。プレゼントに木彫りのオブジェをくれる彼氏って、実際問題どうなのか。

 

 

 そして、やっぱり余計なお世話ながら、この、手作り感満載の作品を堂々とくれて道行く人と即ケンカになる地元の漁師がもし生田斗真の顔をしていなかったとしたら(例えば斉木楠生の燃堂のような見た目だったら)、この物語はどうなってしまうのかと行く末を心の中で案じた。

 

 

現実:

 その後、なんだかんだあって漁師は安っぽい菜々緒のような人と結婚して嫁呼ばわり。漁協からの融資が受けられず破産して離婚してどんどん下世話になっていく。あの参考書を渡したあたりの初々しい特別感はどこへ。

 

 

船の行方:

 一番解せないのが船の模型の所有権。まず、もらっておいて返すとは失礼ではないのか。それをいつか見るかもしれないところに飾っておく意図とは。本人はマグロ漁船に乗って行ってしまった。あれで彼女が全く見つけなかったらどうするのか。

 

 歌は好きだ。独特の世界観があって歌詞のいちいちに意味がありそう。この歌にインスパイアされての映画らしいが、歌っている本人はどう思ったのだろう。自分の描いた世界と違うと思ったのか、それともこういう解釈もありと思ったのか。

 

 母親の薬師丸ひろ子がいい味を出していた。昔はただのアイドルのような存在だったが、今は風格があり存在感がある。よく考えたら、物語の中でこの人が一番恋愛至上主義だった気がする。

 

 人に薦められた話は、極力見てみようと思う。見ても疑問点しか湧いてこない時もあるが、見識を広める、価値観の多様性、まだ見ぬ何かが分かるようになるかもしれない、そう思って見ている。

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「呪詛」の疑問点(ネタバレを含む)

2022-08-20 18:58:34 | ドラマ・映画

 台湾映画らしい。最初は現代の若者が儀式を配信をするという始まりで最後リングのようになっていく。それにしても、これでもかという大盤振る舞いというか、ホラー要素を詰め込み過ぎたおせち料理みたいで、もう何が何だか。的確に説明するとしたら、見どころいっぱいの上野の博物館のようなお化け屋敷?

 

 

本筋につながると思われるもの:

世界は何でも本人の気の持ちよう(見え方次第だ)という考え方。しょっぱなからこれで始まって、幽霊話の中に精神世界も入ってて非常に興味深いと思った。これで最後「呪いは信じない!」とか言って回避して助かったらおもしろいなと思ったが、ただそういう考えもあると紹介しただけだった。何だったのか。

 

眼鏡クンは主要キャラクター?あの養護施設に勤めているのは偶然なのか。動画撮影の時に居た人と同一人物だったら、あんなに走り回って歯がかゆいとか言ってゾンビのようになってもう助からない状態だったぞ。首謀者でしかも洞窟に入ったり一番不敬なこいつこそが呪われるにふさわしいのに、なぜ数年後も無事に生きているのだろう。

 そして中盤辺りに仕事を放り出して逃走に加わり、どこかの秘境の仙人のところにはるばる調査に赴いて邪教であるという確証を得ていたが、そんなことは最初に動画を撮りに行った時からわかっていることではないのか。

 

仏母という本尊らしき像や、鏡を壊す、洞窟のような筒状のものが怖いとか、幽霊は上の方に居るという感覚は台湾特有のものなのか。その割に、その特性が活かされることもなく結局はぶつぶつホールの仏母の顔を見たとか見ないとかの話に終始する。逆にもっとおだやかな顔だった方が意外で怖いと思う。トライポフォビア(粒々恐怖症)の人には非常に恐怖を感じる映画だが、生憎とこちらは何ともないので、真に味わえなかった。

 

 

 

本筋と関係ないと思われるもの:

虫。同じ種類の蛾の幼虫のように思うのだが、何か意味があるのかな。ドクロ蛾とか。たまにあるけどな、暖かい地方で一種類の虫が大量発生(オゾゾッ)。

 

マンションの怪異。亜熱帯の国の標準的な建物の作りがわからないので、どこのドアが開いていて何が物騒なのか全然わからない。外なのか内なのか、古そうだから全部欠陥住宅では?ガラスが割れて虫が落ちていたが、誰かが投げ込んだのか南国特有の巨大〇キブリが自ら突っ込んできたのか定かでないところがまた恐ろしい。子供の寝室の奥にバスルーム、白のウィンザーチェア、セントラルヒーティングなど西洋の方から来たと思われる様式のなごりが見られる。

 

主人公以外全員死亡。警察官も精神科医も、果てはおばあちゃんまで!最初の交通事故は誰だったんだろ??それほどの呪いということなんだろうけど、そのことで助けが得られる人数が減っていく以外は本質的に主人公の呪いを解くことの邪魔にはならない。村で目撃した色の悪い男性が数人ブリーフ姿で立っている(吊られている?)のは何だったんだろ??儀式をやるたびにあんなに消費してたら人里離れた村人はいなくなってしまう。

 

顔を見ること、もしくは名前を知られることで呪われるのなら、主人公たちはすでに手遅れだ。途中から出てきた法師様のような先生夫妻は何で絶食すると自分たちの呪法が効くと主張するのかわからない上に、ちょっとパイナップルを食べただけで(台湾の名産だから?)遠方で命を落とすとは。しかも点滴はOK?

 結局解決策は耳なし芳一スタイルか歯や耳、髪を捧げるかのどっちか、もしくは両方で、どう考えても人のじゃなくて自分のでないと観客の共感は得られない。命綱の呪文と手印は後に無効と判明(だったら写経も供物もダメではないのか)。フリーメイソンみたいなマークの真ん中辺の左側がちょっとないのが最初気になった。何か意味があるに違いないと思っていたが、特に意味はなかった。

 仏母の顔を見たら全員もれなく頭ゴンゴンするのなら、うっかりビデオを見たであろう警察や医者、おばあちゃんはどうしたのか。直接見たかどうか?じゃあ眼鏡クンは?名前を教えた人は長期にわたってブツブツ?最後なんでめくったの??もう何の話も理解できていないこちらが悪いのです。

 

 

という盛りだくさんの内容で疑問点が多く、時系列無視してバンバン話が進むから怖いというより何がなんだかわからない!

 

 

唯一、あのハスの花が開いたような手のお祈りの形は美しくもあり、ちゃんと理由もあってお気に入りだ。

 

 

 

 

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映画 ”Richard Says Goodbye” の感想(ネタバレ含)

2022-08-19 10:56:28 | ドラマ・映画

死を宣告された者がどう生きるかみたいな話。

 

日本語では「グッバイ、リチャード!」という題名になっていて、なんだかそれでは自らが幕引きをしようとする主題と真反対な気もするが。

 

 ネットフリックスで、スティーブン・キング原作何かないかな IT → シークレット・ウィンドウ?どれどれポチ「ジャーン」あ、これ見たことあるわ ジョニーデップは他にも不気味そうなのに出てる スリーピー・ホロウ・・・チャーリー・・・リチャード?知らないがサムネイルでは灰色の沼にはまってる。大学生が出てくるコメディー?ふぅん。見てみようかという流れだった。

 

 

 

 医者のオフィスで主人公の余命の話をしていたシーンで、頭のうしろにかかっていた海の絵がきれいだった。人の人生の一大事に絵がキレイなどと言っていたらよくないので、きっと主人公の心境は意外と冷静だという暗喩だ。そうに違いない。

 

 これはキューブラー・ロスに対するクソくらえ的な発想ではないのかな。彼女があまりにも死と大真面目に取り組みすぎたために、以降人類はすべからくこの段階を経て決められた結末をたどるようにと思い込まされてしまったことへのアンチテーゼでは。

 

 

 

 気になったのは: あんなに大勢の前で死を公表したら、知ってて欺いたということで狙いの研究休暇の資金が出なくなってしまうのではないかと思ったけど、もうそれもどうでもいいと思っていたのか。それでも尚言いたかったのか。

 

友達がいい人すぎる(笑)

 

教師としての心残りは解消していたが、自身の研究分野のことについてはあまり気にならないみたいだ。

 

ちょこちょこ、妻の不倫相手の奥さんにやたらに挨拶が長すぎるなど面白い箇所もあった。

 

 連れて行った犬をどうするつもりなのか気になるが、最後、右か左か、どっちだ!となったところで、まさかの道もない草原を突っ切っての一直線には笑った。苦境を前向きに捉えるという姿勢は確かにコメディーだし、アクションもないのに面白かった。

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mellowの感想

2022-06-25 22:05:19 | ドラマ・映画

 いつか、何かの脳男みたいな映画に出ていたハシバミ色の眼をした人が気になったので、他の作品も見てみようと思った。お気に入りのスワロゥテイル・バタフライというけだるい歌を歌っているCharaの娘らしい。喋り方も独特で透明感がある。

 

(きの)「このめろーという作品にも出てるんだーへ~ポチッ」とネットフリックスの関連作品で出てきたサムネイルを押してみたら、冒頭部分で花屋の男の金銭の受け渡し方がイラついて3分で画面を閉じてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 それから数か月が経ち、こんな不可解な映画があると言おうとしたら、配信期限が明後日までであるということが判明。今見ないなら一生見ないだろうから、意を決して見てみることにした。

 

 どうにも普通のドラマはウルトラマンを見慣れた者からしてみると、だから結論は何なんだ!などと無意味にイライラして疲れが増し、通常なら1時間半ほどで終わるはずの映画を3時間もかかって修了した。

 

 日常を切り取った群像劇だこれはきっと。多彩な人間模様が描かれているんだ。そうにちがいない。理解できないこちらの情緒が乏しいだけだ。

 

 

個人的な疑問:

 あの演技のうまいませた小学生は、お姉さん方の恋愛談義を聞いていたのに、主人公の男に告げ口しなかったのはなぜなのか。もしかして好意を持っているからなのか!あの街で、あの男が嫌いな奴は存在するのか。

 

 ラーメン屋の娘が幸薄そう。主人公の男が不穏すぎる。ただ普通に暮らしているだけなのに今にも事件が起きそうで恋愛ドラマに向いていない。そして肝心のハシバミ色の人はいつ出てくるんですか!

 

 ラーメン屋の痴話げんかの後で見たら号泣しているところや、お得意先での誰が一番失礼かといったいさかいのシーンは、お笑いパートで合ってますか??主人公の「ザ・虚無」みたいな表情がツボにはまり2回も見てしまった。

 

こんなことでは映画館には見に行けない。まわりの顰蹙を買いつまみ出されそうだ。

 

 

 こうやって観た後に考えさせることこそが狙いなんだ。ああだこうだと話し合い、それぞれの内面や人との繋がり、今後の展開や平行する可能性に深く迫るのが文学。

 

 

 

 

 

こんなんだったらミッドサマーを見た方がマシだ。

 

 

あれは賛否両論?だが感情の共有が面白い。

 

 

 

 

 先週、ずっと楽しみにしていたスプリガンが配信されたので、絶対に1日に1話しか見ないと決めて見た。20年ほど前に知人から漫画を借りて読んで以来、オカルトと近未来アクションが合わさっているので非常に気に入っていた。

 

 映画は見ていない。さぞかしキレイな絵だろうと期待する。なぜかわからないがアニメも漫画も古い絵だと見れない。

 

 確かに絵はキレイで動きもなめらかでお金もかかっていそうなのだが、顔だけが古そうなのは何でなのかな。しかもなんとか教授の話は見覚えがあるから、内容は1巻から順次やっていっているのか。

 たまにコーヒーマシーンやスマホなど、ちょっと足したらいいような現代チックなものが出てくるが、他は漫画のそのままなのかな。しかも今どき水晶のドクロて。結局翌日に残りの2~6も見てしまった。文字が全部判で押したように古代ヘブライ語というのも。今だったら日本の神代文字の方がそれらしい気もする。

 

 獣人のジャンが出てきて朧が出たということは、そろそろ終盤?よく覚えていないが、まだジャンの生い立ち、蒸気で攻撃してくるビル、朧の先生?とアジアの密林、魔女、ネイティブ・アメリカンお祭りなどが出てきていないので、セカンドシーズンなどがあるのかもしれないということか。聖なる儀式を邪魔するのはよくないので、遺跡を守るというのはやりがいのある職業だと思う。相変わらず過労死しそうな高校生だが。

 

 肝心のオリハルコンスーツは、現在の介護や農業の現場で使われてる重さ軽減アシストみたいなのの進化版?と思ったら興ざめなのか、それとも虚構に技術が追いついてきたということで喜ぶべきなのか。

 

 

 

 

 

ウルトラマンの感想

 小さい頃ウルトラマンが好きだった。怪獣図鑑を買ってもらい(きの)「なんと!逆さのエビフライ!杖を耳に当てて寝る??そんなんでは寝にくいのでは」などと、世の中には本当にこういう生き物がいるんだと思って見ていた。自分専用のポータブル・レコードプレイヤーを所持して赤いペナペナの小さいレコードで主題歌を一日中かけ続け、さすがに親に「うるさい」と言われた。

 

 極めつけはUFOの本が入った赤い本棚のガラスにウルトラマンの等身大シールを貼り(きの)「完璧。」大満足だった。何度か引っ越して小学校に入り、高学年になってクラスの班員が勉強のために部屋を訪れることになった。大人びたミステリアスな転校生で通っていたのにヒーローや戦隊ものが大好きだとは絶対に知られたくなくて、急いではがしてしまった。そのことを未だに覚えていて、ずっと後悔している。

 

 最近になって映画の新作が公開されたらしいが、自分はウルトラマンを裏切ったので今さら・・・などとゴネゴネ言っていたら、急に横から出てきた横暴旅行社(娘)によって平日の昼の授業前に連れていかれて、あっさり見てしまった。

 

 

 郊外の映画館を目指すので余裕を持って早く出ましょうというお知らせが前夜に来て、当日の朝からいきなりバスを乗り間違える。そもそもが引っ越してどこも知らない景色の上、初めて行く場所だ。途中の(きの)「ここどこ?」という何の特徴もない国道沿いで降ろされ、急遽検索したGoogle Mapの言うとおりに方向もわからないまま進む。(娘)「そして、ここを入ります」

 

 

(きの)「これはあぜ道では?」

 

 

 本当にここでいいのか。どこまでも続く乾いた農道の向こうには同じような風景が続くばかりだ。この先にとても映画を見せてくれるような建物があるとは思えない。Googleは迷える子羊をどこに導こうとしているのか。小石まじりの小道に底の薄いマリンシューズが(きの)「いたたたた」こんなことになると思ってなかったので気軽につっかけて出てきたのが間違いだった。

 

 水路にヒレの立ったコイのような大きな魚がグルグル回っていたので(きの)「あ、あれ多分ボラだ!ボラが!」(娘)「さっさと行きますよ!」厳しい。広大なサツマイモ畑は今の時期、苗の植え付けで忙しい。登校中の小学生の群れがいた。何かが動いてると叫びながら腹ばいで水路をのぞき込み、ポロシャツの前面を茶色くして走り去っていった。

 今日給食当番だったらどうするのかとか、そんなことはみじんも考えていない。何の責任もなくいつも誰かが守ってくれると安心しきっている年頃だ。(きの)「ハハハ。いいな、彼らは刹那的で」もう思考も千路に乱れ、しばらく行くと奇跡的に大通りに出た。橋の向こうにショッピングモールらしき影がうっすらと見える。

 

 

(娘)「あちらです」

 

 

はぁ。

 

 どういう采配か上映開始4分前に建物の前にたどり着き、呼吸も整わないままポップコーンを買う。ユニクロで買った涼しい素材だと評判の黒いパーカーが日光を吸収して熱い。始まった頃には汗だくで何が何だかわからないまま真っ暗な中を進み、手探りで手近なイスに座る。ウルトラマンの映画を見るのはこんなに大変だったのか。

 

 全体の感想は、なんだか当時のキーワードを踏襲してまわっているようで、もっとゴジラのように全く新しいものにできたのではないかというものだった。小さい頃の感覚ではウルトラマンが隊員に「乗り移っている」のだと思っていたが、融合しているのだそうだ。なるほど。細胞レベルの話でカッコイイ。乗り移るでは幽霊みたいだ。

あのペナペナの宇宙人の生態が知りたい。半分にも程がある。

 

 横の列の白いTシャツを着た男が始終出たり入ったり、スマホの画面が点いているのが視界の隅に見え隠れしていたが、何だったのだろう。

 

 

ネタバレを含む疑問その1:

 最後2つに分かれたら死ぬのでは?元から死んでたんだし。

 

疑問②:

 ゼットンを傾けるのかと思った。発射してもどの星にも当たらない角度と押す力を国際会議で決めるんだと思った。全然ちがった。そもそもゼットンて誰?3才の記憶にはそんなものない。

 

 しかも、スペシウム光線のポーズが思ってたのと逆だった。左手で、しかも支える手は内側だとばっかり(スリーパーホールドをかけるような)。テレビで見たままを鏡像のように覚えてたんだな。腕から大出力で何か出たら、反動で手が顔にぶち当たらないように後ろから押さえた方がいいような気がしてたんだけど、光は反動ないのか。じゃああの前に添えてるだけの手は何なんだろう。

 

 

歌:

 昔の主題歌を街角のシーンなどでうっすら流してほしかった。一緒に歌い出したりしないからさっ。新しい歌は、あれはウルトラマンの本心なのか。ウルトラマンは得体の知れないでっかい神様みたいなものだと思ってたから、神様の本心なんて知りたくない。

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Signs(Znaki)Netflix のヨーロッパ刑事ドラマ

2021-06-30 12:43:34 | ドラマ・映画

 急に思い立って見始めたが、どこの国だろう。説明にも特に場所は書いてなかったし、何語かもわからない。
ヨーロッパのどこかだろうとは思うけど、何もヒントがない。

誰かがチェコの森の方から入ってきたとかナチスの遺物がというような話をしていたが、ドイツではなさそう。Netflix 得意のスウェーデンか。
パトカーにはポリシアみたいなことが書いてある。
ちゃお!らしきことを言ってるが、どう見ても寒そうでイタリアではない。

こんにちはは、「じんだ - ぶれっ」。

聞いたこともない。フランス語みたいに、英語と語尾だけ違うような少しでも分かりそうな言葉がひとつもない。

調べたらポーランドだった。だったらそうとはっきり言えばいいのに。

 

ヨーロッパの人は足が長いなと思う。歩いてる姿などを見ると体の半分以上が足だ。
寒いと生物は大きくなるようだから、ロシアとか北極圏の人はもっと大きいのか。

明らかに北欧の白人という人たちと、まれに東洋系のようなのっぺりした薄い顔立ちの人がいる。

たまに出てくる、あの大総統閣下のような刈り上げのおかしな髪型はなんだろう。
違う文化は面白い。


そして、登場人物の一人で市長の甘やかされた娘の名前は「あがた。」

阿形さん?

彼女は透き通ってとても綺麗なのだが、どうも昔の007に出てくるジョーズの顔をした女の子という気がしてならない。北欧にはああいった顔立ちの人々が常に一定数いるのだろうけど、こっちは悪役でしか知らないので、もしかしたら冷酷なのではと思ってしまう。

しかし、わがままで派手好きな行動の中にもしっかりとした自分の意志が感じられ、すっかり気に入ってしまった。
そして、中盤では車いすとなってしまった父親の世話を、文句を言いながらもしぶしぶこなすなど意外に健気な娘さんであることがわかった。どうか幸せになっていただきたいものだ。


 流れている曲は、なかなか自分の好みに合っているが、どうせ知らないヨーロッパの曲だろうと思っていた。救いを求めるようなシーンで流れていたコーラスは非常に良いメロディーで雰囲気に合ってるなぁなどと思いながら、その多重音声のような上がり下がりを聞いていたら

(きの)「これ英語だ!」

ぎぃぃぃぃぃぃぃぃ み~~~~~~~~~   じ~~~~~~ ざ~~~~~~~~~~~ス♪と言っている。

神様くれよ、か。


朝起きて、ちょうだいよ。
すべてを持ってるんでしょ。
寂しい時、
死ぬ時もちょうだい


って、何がそんなに欲しいのか知らないが、歌詞はいまいち自発的でない気がして好きになれない。
有名な讃美歌なのかな。聞いたことないが、メロディー自体は非常に美しい。

まてよ・・・。
え?もしかして、ジーザスをくれと言っているのか?まさかね。
Give me, Jesus かと思っていたが。
誰に?ジーザスは神の子だそうだから、大元のLord(全知全能の方)に向かって頼んでるのかな。
ジーザスを寄越してくれって。
言ったらくれるのかな。


他の曲もよく聞いてみたら英語だった。わかる、わかるぞ!とどこかのムスカ大佐のようになって耳を澄ませてみたりしたが、言葉がわかるって安心するもんだね。アラビアとか全然知らない言語の国に放り込まれたら発狂しそうだ。

Won't you please calm me down という曲が良かった。最初はしばらく「む~~ん♪」しか言ってないので全編そんな曲だったらどうしようかと思ったが、シーンの動きに合わせてイントロ部分を引き伸ばしていただけだった。

イギリスの歌らしい。アフリカ音楽っぽいのとジャズのブルースが入っているような感じだが、元をただせば一緒か。

母親のようにいつもそばにいてくれとか、なだめてくれ、なぐさめてくれという気持ちはよくわかるのだが、
途中からチェーンソーで切ってくれとか、ロープで引きずり回してくれと言ってるような気がする。

??
なんでしょう。
この歌の主人公は大暴れのトロールのような状態になってしまったのか。

 

 ヨーロッパの社会は、焦りが少ない気がする。
例えるなら、うまいプロがやるサッカー。
前に中継で見ていたら、まるでジャッキーチェンのカンフーアクションのように、次の手をみんなわかってるから等間隔に離れて落ち着いてボールを受け渡し合ってる。

あれが、ヘタな高校生の素人とかがやると集団でボールを追いかけまわし、我先に奪い合ってその先どうするのか不明のままどこへとも知れずに行ってしまうようなところがあるが、ヨーロッパはそういう目先の気負いがない程に成熟しているような感じがする。


すごい田舎町でもスマホ決済をしてDNA鑑定も当たり前で、それでなぜ家はアンティーク通り越したようなガクガクの扉なのかよくわからないが。
一番謎なのが、就任してきた署長(男)親子を自宅の大きい農場に住まわせる部下(女)夫妻って、絶対嫌だと思うけどな。
あまりにもラフすぎる。

Ben Cocks - Calm Me Down

From the folk pop album "Songbirds" by Ben Cocks Listen and download h...

youtube#video

 

 

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