いつか、何かの脳男みたいな映画に出ていたハシバミ色の眼をした人が気になったので、他の作品も見てみようと思った。お気に入りのスワロゥテイル・バタフライというけだるい歌を歌っているCharaの娘らしい。喋り方も独特で透明感がある。
(きの)「このめろーという作品にも出てるんだーへ~ポチッ」とネットフリックスの関連作品で出てきたサムネイルを押してみたら、冒頭部分で花屋の男の金銭の受け渡し方がイラついて3分で画面を閉じてしまった。
それから数か月が経ち、こんな不可解な映画があると言おうとしたら、配信期限が明後日までであるということが判明。今見ないなら一生見ないだろうから、意を決して見てみることにした。
どうにも普通のドラマはウルトラマンを見慣れた者からしてみると、だから結論は何なんだ!などと無意味にイライラして疲れが増し、通常なら1時間半ほどで終わるはずの映画を3時間もかかって修了した。
日常を切り取った群像劇だこれはきっと。多彩な人間模様が描かれているんだ。そうにちがいない。理解できないこちらの情緒が乏しいだけだ。
個人的な疑問:
あの演技のうまいませた小学生は、お姉さん方の恋愛談義を聞いていたのに、主人公の男に告げ口しなかったのはなぜなのか。もしかして好意を持っているからなのか!あの街で、あの男が嫌いな奴は存在するのか。
ラーメン屋の娘が幸薄そう。主人公の男が不穏すぎる。ただ普通に暮らしているだけなのに今にも事件が起きそうで恋愛ドラマに向いていない。そして肝心のハシバミ色の人はいつ出てくるんですか!
ラーメン屋の痴話げんかの後で見たら号泣しているところや、お得意先での誰が一番失礼かといったいさかいのシーンは、お笑いパートで合ってますか??主人公の「ザ・虚無」みたいな表情がツボにはまり2回も見てしまった。
こんなことでは映画館には見に行けない。まわりの顰蹙を買いつまみ出されそうだ。
こうやって観た後に考えさせることこそが狙いなんだ。ああだこうだと話し合い、それぞれの内面や人との繋がり、今後の展開や平行する可能性に深く迫るのが文学。
こんなんだったらミッドサマーを見た方がマシだ。
あれは賛否両論?だが感情の共有が面白い。
先週、ずっと楽しみにしていたスプリガンが配信されたので、絶対に1日に1話しか見ないと決めて見た。20年ほど前に知人から漫画を借りて読んで以来、オカルトと近未来アクションが合わさっているので非常に気に入っていた。
映画は見ていない。さぞかしキレイな絵だろうと期待する。なぜかわからないがアニメも漫画も古い絵だと見れない。
確かに絵はキレイで動きもなめらかでお金もかかっていそうなのだが、顔だけが古そうなのは何でなのかな。しかもなんとか教授の話は見覚えがあるから、内容は1巻から順次やっていっているのか。
たまにコーヒーマシーンやスマホなど、ちょっと足したらいいような現代チックなものが出てくるが、他は漫画のそのままなのかな。しかも今どき水晶のドクロて。結局翌日に残りの2~6も見てしまった。文字が全部判で押したように古代ヘブライ語というのも。今だったら日本の神代文字の方がそれらしい気もする。
獣人のジャンが出てきて朧が出たということは、そろそろ終盤?よく覚えていないが、まだジャンの生い立ち、蒸気で攻撃してくるビル、朧の先生?とアジアの密林、魔女、ネイティブ・アメリカンお祭りなどが出てきていないので、セカンドシーズンなどがあるのかもしれないということか。聖なる儀式を邪魔するのはよくないので、遺跡を守るというのはやりがいのある職業だと思う。相変わらず過労死しそうな高校生だが。
肝心のオリハルコンスーツは、現在の介護や農業の現場で使われてる重さ軽減アシストみたいなのの進化版?と思ったら興ざめなのか、それとも虚構に技術が追いついてきたということで喜ぶべきなのか。
ウルトラマンの感想
小さい頃ウルトラマンが好きだった。怪獣図鑑を買ってもらい(きの)「なんと!逆さのエビフライ!杖を耳に当てて寝る??そんなんでは寝にくいのでは」などと、世の中には本当にこういう生き物がいるんだと思って見ていた。自分専用のポータブル・レコードプレイヤーを所持して赤いペナペナの小さいレコードで主題歌を一日中かけ続け、さすがに親に「うるさい」と言われた。
極めつけはUFOの本が入った赤い本棚のガラスにウルトラマンの等身大シールを貼り(きの)「完璧。」大満足だった。何度か引っ越して小学校に入り、高学年になってクラスの班員が勉強のために部屋を訪れることになった。大人びたミステリアスな転校生で通っていたのにヒーローや戦隊ものが大好きだとは絶対に知られたくなくて、急いではがしてしまった。そのことを未だに覚えていて、ずっと後悔している。
最近になって映画の新作が公開されたらしいが、自分はウルトラマンを裏切ったので今さら・・・などとゴネゴネ言っていたら、急に横から出てきた横暴旅行社(娘)によって平日の昼の授業前に連れていかれて、あっさり見てしまった。
郊外の映画館を目指すので余裕を持って早く出ましょうというお知らせが前夜に来て、当日の朝からいきなりバスを乗り間違える。そもそもが引っ越してどこも知らない景色の上、初めて行く場所だ。途中の(きの)「ここどこ?」という何の特徴もない国道沿いで降ろされ、急遽検索したGoogle Mapの言うとおりに方向もわからないまま進む。(娘)「そして、ここを入ります」
(きの)「これはあぜ道では?」
本当にここでいいのか。どこまでも続く乾いた農道の向こうには同じような風景が続くばかりだ。この先にとても映画を見せてくれるような建物があるとは思えない。Googleは迷える子羊をどこに導こうとしているのか。小石まじりの小道に底の薄いマリンシューズが(きの)「いたたたた」こんなことになると思ってなかったので気軽につっかけて出てきたのが間違いだった。
水路にヒレの立ったコイのような大きな魚がグルグル回っていたので(きの)「あ、あれ多分ボラだ!ボラが!」(娘)「さっさと行きますよ!」厳しい。広大なサツマイモ畑は今の時期、苗の植え付けで忙しい。登校中の小学生の群れがいた。何かが動いてると叫びながら腹ばいで水路をのぞき込み、ポロシャツの前面を茶色くして走り去っていった。
今日給食当番だったらどうするのかとか、そんなことはみじんも考えていない。何の責任もなくいつも誰かが守ってくれると安心しきっている年頃だ。(きの)「ハハハ。いいな、彼らは刹那的で」もう思考も千路に乱れ、しばらく行くと奇跡的に大通りに出た。橋の向こうにショッピングモールらしき影がうっすらと見える。
(娘)「あちらです」
はぁ。
どういう采配か上映開始4分前に建物の前にたどり着き、呼吸も整わないままポップコーンを買う。ユニクロで買った涼しい素材だと評判の黒いパーカーが日光を吸収して熱い。始まった頃には汗だくで何が何だかわからないまま真っ暗な中を進み、手探りで手近なイスに座る。ウルトラマンの映画を見るのはこんなに大変だったのか。
全体の感想は、なんだか当時のキーワードを踏襲してまわっているようで、もっとゴジラのように全く新しいものにできたのではないかというものだった。小さい頃の感覚ではウルトラマンが隊員に「乗り移っている」のだと思っていたが、融合しているのだそうだ。なるほど。細胞レベルの話でカッコイイ。乗り移るでは幽霊みたいだ。
あのペナペナの宇宙人の生態が知りたい。半分にも程がある。
横の列の白いTシャツを着た男が始終出たり入ったり、スマホの画面が点いているのが視界の隅に見え隠れしていたが、何だったのだろう。
ネタバレを含む疑問その1:
最後2つに分かれたら死ぬのでは?元から死んでたんだし。
疑問②:
ゼットンを傾けるのかと思った。発射してもどの星にも当たらない角度と押す力を国際会議で決めるんだと思った。全然ちがった。そもそもゼットンて誰?3才の記憶にはそんなものない。
しかも、スペシウム光線のポーズが思ってたのと逆だった。左手で、しかも支える手は内側だとばっかり(スリーパーホールドをかけるような)。テレビで見たままを鏡像のように覚えてたんだな。腕から大出力で何か出たら、反動で手が顔にぶち当たらないように後ろから押さえた方がいいような気がしてたんだけど、光は反動ないのか。じゃああの前に添えてるだけの手は何なんだろう。
歌:
昔の主題歌を街角のシーンなどでうっすら流してほしかった。一緒に歌い出したりしないからさっ。新しい歌は、あれはウルトラマンの本心なのか。ウルトラマンは得体の知れないでっかい神様みたいなものだと思ってたから、神様の本心なんて知りたくない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/3a/3ba7cb441aa179656517221db971d344.jpg)