認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

学者や研究者は、何時まで「迷路」を彷徨い歩くのか(B-24)

2014-11-15 | 記憶障害は発病の原因ではなくて結果

    彷徨えば 見れども見えず 霧の中

       迷路の鼠 追い続けつつ   By kinukototadao

 

&1 最近の報道  

〇 新聞記事の内容

あー、哀しいかな!「アルツハイマー型認知症」の専門家とされる学者や研究者は、どうしてこんなに「因果関係」と言うテーマに無関心なのでしょうか。

 またしても、アミロイドベータなのです。いつまで、資金と時間と人材の無駄遣いを続けるつもりなのでしょうか。因果関係が未だに立証されてもいない単なる仮説でしかないアミロイドベータ仮説が独り歩きして、いつの間にか実証されているかのような誤解を生じさせ、ひいては、市町村による「地域予防活動」の展開の制度化が遅れていくことになりかねないのです。

 1111日付の日経新聞に‹アルツハイマー病 前兆、血液で把握›の見出しのもとに、次のような紹介記事が載っていたのです。

 認知症の症状が出る前に血液でアルツハイマー病の前兆を捉える検査法を開発したと、国立長寿医療研究センター(愛知県)と島津製作所〈京都市〉の田中耕一シニアフェローらのチームが11日付の日本学士院発行の専門誌に発表した。アルツハイマー病は脳内にアミロイドベータというタンパク質が異常に蓄積するのが原因の一つと考えられている。チームは、6585歳の男女62人の脳の状態を陽電子放射断層撮影装置(PET)で観察し、アミロイドベータの蓄積状況を確認。その後それぞれの血液を分析した。田中氏らが開発した質量分析装置を使い、従来は検出できなかったアミロイドベータに関連する微量のタンパク質を検出した。このタンパク質と、別のアミロイドベータ関連タンパク質との比率から、アミロイドベータが蓄積しているかどうかを高精度で判定することができたという≪全文引用。以下、省略≫。

 

そもそも、アミロイドベータ説と言うのは、脳内に蓄積したアミロイドベータというタンパク質の毒性の作用により老人斑と呼ばれるシミ状のものを生成させ、情報を伝達する役割を担っている神経線維を死滅或いは減衰させることにより「記憶障害」の症状を惹き起こすことにより、「アルツハイマー型認知症」を発病させるという仮説なのです。但し、この説は、脳内に蓄積したアミロイドベータというタンパク質の毒性の作用により生成される「老人斑」と呼ばれるシミ状のもの(原因)が「アルツハイマー型認知症」を発病させる(結果)という主張を展開していながら、一番肝心な原因と結果との間の「因果関係」を未だに実証できないでいる単なる「仮説」に過ぎないのです。

主張されている両者の間に因果関係が存在しないのであれば、今回発表された「手法」に、何の価値もないのです。莫大な資金と膨大な時間と多くの人材の投入に意味がない、「無駄遣いだ」と私が主張する根拠は、そこにあるのです。

 

〇 アミロイドベータの蓄積量、蓄積する部位と物忘れの症状を中心とした「記憶障害の症状」とのリンクがターゲットとなるか

たくさんのデータを集積して、その中から一定のパターンを選択して、早期診断の基準を策定したところで、何の意味もないのです。

それが、「アルツハイマー型認知症」の初期症状とリンクしたものではないからです。

 アミロイドベータが脳内に蓄積するメカニズムさえも未だに解明されていないのです。仮説が独り歩きしている内に、まるで仮説ではなくなったかのような扱いを受けるようになってしまっているのです

&2 「記憶障害」は、発病の結果起きてくる症状であって、発病の原因(第一の要因)ではないのです。

詳しい説明については、(ここを「クリック」してください)。

 注)本著作物(このブログB-24に記載され表現された内容)に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。


   エイジングライフ研究所のHPを「クリック」してください)

          脳機能からみた認知症(IEでないとうまく表示されません

 

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