認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

アルツハイマー型認知症の発病の予防と脳を活性化させる生活習慣の構築(その1) B-14

2014-06-25 | アルツハイマー型認知症に対する正しい知識

     

   他人は他人 自分は自分 分かれ道

      選べる人は  脳が長生き   By  kinukototadao

 

&1  20年も30年もある「第二の人生」はどのように生きるべきなのか

(1) 他人の顔ばかりを気にして、周りの目ばかりを気にして、世間体ばかりを気にして生きていると、その上、何時も周りと自分とを比較しては傷んで生きていると、身体は長生きするのに脳が長生きできないのです。身体は持つのに、脳が持たないのです。

(2) 分かり易く言うと、こうした生き方を選択する人が「アルツハイマー型認知症」を発病する可能性が高いということなのです。こうした価値観の下で日々を過ごしていたのでは、「前頭葉」(前頭前野のことを言うものとする。以下、同じ)が活性化できないからです。

(3)「左脳」が主役となる仕事が中心で職場の人間関係を最優先させる必要がある第一の人生とは異なり、「右脳」が主役となる趣味や遊びや人付き合いを自分なりに楽しむことが求められる第二の人生では、自分が主役となあり、(その時間を過ごしている間、自分が楽しかったのかどうかが「前頭葉」にとっては一番大事なこと)なのです。再度そうした時間を過ごしたいと思えるような趣味や遊びや人付き合いの「テーマ」を、再度そうした時間を一緒に過ごしたいと思えるような人達と過ごす、そうした時間の過ごし方があなたの「前頭葉」を活性化させるのです。

「おもてなしの心」で外国の人達を驚嘆させている私達日本人の気持ちと感覚には或る種の違和感を覚えさせるかも知れないのですが、100歳を超えてもなおカクシャクとして生きているお年寄りたちの「脳」の機能データから率直に言うと、そうなのです。

    


&2  「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復・症状の進行の抑制と発病自体の予防が不可欠

(1) 人生60年と言われた一昔前の時代とは違って、超高齢社会の今では、誰でもが80歳とか90歳とかになるまで生きるのです。第二の人生が、20年も30年もある時代を私達は生きているのです。そこまで長く生きる程身体が保つということなのです。超高齢社会を生きている私たち『高齢者』にとっての一番の問題は、「身体が保つ間も、脳を保たせることができるのか」ということなのです。

(2) 厚生労働省が発表している「アルツハイマー型認知症」を発病しているお年寄りの数、皆さんも驚くほどの人数の人達が現に居て、この先さらにその人数は増加の一途をたどると予測されているのです。要介護状態になって以降死ぬまでにかかる介護費用は、一人当たり平均値で言うと、実績ベースで総額4000万円にも上っているのです。

(3) このまま放置していては、介護保険制度自体が財政面から破綻してしまうのです。「アルツハイマー型認知症」の発病を先ずは個人で予防し、更に、市町村の保健師さんが中核となって地域全体で予防する「住民参加型の地域予防活動」の国策化に因る全国展開が不可欠となるのです。

(4) もう一つ、回復/症状の進行を抑制させることが可能な早期の段階(私たちの区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階迄)で見つけて、脳の機能レベルに見合った『脳のリハビリ』の継続的な実践により、正常なレベルに回復させる/症状の更なる進行を抑制することが、我が国にとって、持続可能な超高齢社会を維持する上では、不可欠となるのです。

(5) 回復させることも、症状の進行を抑制することも最早困難な「末期の段階」である「重度認知症」(大ボケ)の後期の段階(30点が満点のMMSEの得点が一桁)で見つけることに何の意味があるのか、社会的な使命とその責任という視点からいえば、医療機関及び医師(特に、認知症の診断が専門である精神科医)達自身も反省するところが多いのではと思うのです。「アルツハイマー型認知症」は、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる「生活習慣病」なのであり、発病自体を予防することも、早期の段階で見つければ治すことも出来る病気だからなのです。

  「軽度認知症」(小ボケ);回復/症状の進行の抑制が可能

  「中等度認知症」(中ボケ):症状の進行の抑制が未だ可能

  「重度認知症」(大ボケ):症状の進行を抑制することも最早困難

    


(6) 前回のブログに載せた「アルツハイマー型認知症」の年代別の発症率(あの数値は、「大ボケ」の人達だけではなくて、「小ボケ」、「中ボケ」及び「大ボケ」の全てを含む数値であることに注意してください)を思い起こしてみてください。

長生きすればする程、身体が保てば保つ程、「アルツハイマー型認知症」を発病する率が高くなるということなのです。

しかもその割合は、80歳代で50%、90歳代では75%もの人が発病することになるのです。身体が保たないのを心配するよりは、脳が保たないことを心配すべきなのです。なぜかというと、この「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症は、症状が何年もかけて徐々にしか進行していかないからです。

(7) 一旦「アルツハイマー型認知症」を発病すると(その段階は、必ず小ボケ」の段階であって、次いで、「中ボケ」の段階があり、最後には「大ボケ」の段階になるという風に、段階的な症状を示すのが特徴なのです)、認知症以外の何らかの病気の発病が原因で死を迎えることになるまで(「アルツハイマー型認知症」が原因で死ぬことはないので、身体が保つ間ずっと)、症状が進行していくことになるのです。

(8)「家族介護」とかが美化されて、社会的に制度化されてしまい、「アルツハイマー型認知症」を発病したあなたの面倒を、その間ずっとあなたの連れ添いや、或いは家族(息子や娘たち)が見ることになるのです。「アルツハイマー型認知症」を発病していても、施設には簡単に入れてもらえない時代が来ているのですから。それで構わないというのですか。

(9) 発病自体を予防したり、最悪の場合でも早期の段階(私たちの区分で言う、「小ボケ」又は「中ボケ」の段階)で見つけると「脳のリハビリ」で正常なレベルに回復・症状の更なる進行を抑制させることができるのが、「アルツハイマー型認知症」の特徴でもあるのです。

但し、早期の段階で見つけて、脳リハビリによって正常なレベルに回復/症状の更なる進行を抑制させる問題は、しばらく脇に置いといて、「発病の予防」というテーマに的を絞って、先ずは説明していきたいと思います。

     

&2 原因不明と言われている「アルツハイマー型認知症」は、廃用型の「生活習慣病」

(1) それでは、本題の「発病自体の予防」というテーマに戻って、説明していきましょう。高齢者の仲間入りをされている皆さんにとって、第二の人生を生きているということは、よほど特別の環境にある場合を除いて、「仕事とは無縁」の日々を生きているというのが通常のケースのはずだと思うのです。そうした日々の生活の中で肝心の『身体が保つ限りは、脳も保たせる」には、「アルツハイマー型認知症」の発病を回避/発病時期の先送りするには、どのような生き方をしたらいいのかに、回答しましょう。

(2) 答えを簡単に言うと、あなたの脳が、脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』が生き生きと働くような日々の生き方(脳の使い方としての日々の「生活習慣」)を継続して実践することが、必要条件である「前頭葉の機能を正常なレベルに保ち続ける」為に不可欠の条件となるということなのです。廃用症候群に属する老化・廃用型生活習慣病本態であり、「第二の人生」を生きる高齢者だけが発病の対象となる(老年発症が特徴である)『アルツハイマー型認知症は、前頭葉の機能が正常なレベルに保たれている限りは、発病は起きてこない性質のもの』だからなのです(私たち二段階方式が世界に誇る14689例に上る脳機能データは、『アルツハイマー型認知症』の発病の場合には、『前頭葉』の機能が真っ先に、異常なレベルに衰えが進行して行くことが示されているのです(アミロイドβ仮説は、事象の事実としてのこの脳機能データを、合理的に説明することが不可能なのです(=アミロイドベータ仮説の主張内容は、100%誤りであることの実証データとなるのです!)。

    

(3) 正しい答えは、唯一、このことに尽きるのです。この方法以外に、「アルツハイマー型認知症」の発病を予防する方法は無いというのが、「前頭葉」という脳の司令塔の働きに関する「脳機能データ」の解析から私たち二段階方式が得た結論なのです【世界最先端のデータ!】。

(4) 最近はやりのiPS細胞をもってしても無理、或いは、世界中の製薬会社が開発にしのぎを削っているどんな薬も、『症状の進行の抑制効果が期待できるものは未来永劫開発されることはあり得ない』のです。

更に言えば、「治すことも、発病自体を予防することが出来る薬も、未来永劫開発されることは、有り得ないのです。

何故なら、「アルツハイマー型認知症」は、廃用症候群に属する単なる「生活習慣病」に過ぎないからです。

(5) 第二の人生を生きる60歳を超える年齢の「高齢者」である(発病の「第一の要件」)あなたの日々の脳の使い方、「前頭葉」の出番がどの程度有るのか/無いのかという意味での「脳の使い方としての生活習慣の在り様」が、「アルツハイマー型認知症」を発病するか/しないかを決定づけるという意味での「生活習慣病」(巷に言う、食生活や、糖尿病の発病とは、無関係のもの)なのです。

(6)「意識」が覚醒した状態下における「脳全体の司令塔の役割」を担っている「前頭葉」の出番が極端に少ない生活、すなわち、「生き甲斐なく、趣味なく、交友なく、運動もせず、目標となるものもない」単調な生活習慣の継続、私たち二段階方式の言葉で言う「ナイナイ尽くしの単調な生活習慣」が日々継続される生活習慣が継続されていく状況の下で(発病の「第二の要件」)、廃用性異常な機能低下が進行して行くことによって、即ち、(第一の要件と第二の要件とが同時に充足されることによる「相剰効果」)により、『前頭葉』を含む脳全体の機能が(前頭葉、左脳、右脳、運動の脳の順番に)、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていき、そのことが唯一直接の原因で、発病/症状の重症化が進行して行く病気だからです(認知症の専門家とされる医師や学者が騒いでいる「大ボケ」は、末期の段階の症状であって、「小ボケ」が発病の始まりの段階なのです)。

    


&3 「アルツハイマー型認知症」の症状には、三つの段階がある

(1) 発病の最初の段階である「軽度認知症」(「小ボケ」の段階では、「左脳」も「右脳」も「運動の脳」も、全てが未だ正常なレベルに在って、脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」の機能だけが「廃用性の機能低下の進行により、異常なレベルに衰えてきている」ことを、認知症診断のの専門家とされる精神科医達が見逃している(気づいていない)だけなのです。

(2) 言い換えると、三頭立ての馬車の御者である「前頭葉」の機能が正常なレベルに保たれている限り、「アルツハイマー型認知症」を発病することは、『絶対に起きて来ないこないこと』なのです。

従って、「アルツハイマー型認知症」の発病を予防する方法は、「前頭葉」の出番が多いあなたなりの日々の脳の使い方(暮らし方、生き方)、「生活習慣」を確立して、日々それを実践することに因り、『前頭葉の機能を、正常なレベルに保ち続けていくことに尽きる』のです。

(2) 原因ではなくて結果(副産物)でしかないアミロイド・ベータとかの蓄積による『老人斑の生成』や、タウ・蛋白の蓄積の影響とかによる『神経原線維変化』や、神経細胞の減少とかによる『脳の委縮』ばかりに目が行き(「前頭葉」を含む脳全体の機能について起きて来る、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行をもたらしている『真犯人』には目がいかなくて)、更には、『アルツハイマー型認知症の本態を「神経変性疾患」と早合点し、誤解した上での、「記憶の障害」という要因ばかりに注目している限り、認知症の世界的な権威とか専門家と言われていようとも、「アルツハイマー型認知症」の発病/症状の進行を惹き起こしている真犯人(真の原因)を探り当てることは、何時まで経ってもできない相談だということを指摘しておきたいのです。時間とコストと若い人材の無駄遣いに終わるだけなのです!

    


(3) 認知症の専門家達の間で世界最高の権威とされる米国精神医学会の「アルツハイマー型認知症」の診断規定である「DSM-Ⅳ」が、例え「記憶の障害」を第一の要因に挙げていようとも、「記憶の障害」は発病を惹き起こしているメイン・ターゲットではないからなのです。私がこのブログを書き始め、様々な問題を提起し、指摘してから既に2年半が経過しようとしているのです。世の中の尊敬と信頼とを得ているはずの皆さんは、いつになったら、専門家とされる期待に応えようとするのですか。

(4) 今も、「東日本大震災」の被災地の高齢者の間では、「アルツハイマー型認知症」を発病する人達がどんどん増えてきていて(最初の段階であり、回復させることが容易な小ボケ」の段階の症状が発現してきている人達のこと)及び症状が徐々に次の段階に進行する人達がどんどん増えてきていて(回復させることが未だ可能な中ボケ」の段階へと症状が進んできている人達のこと)、更には、末期段階の「大ボケ」の症状が発現してきている人達の数も、徐々にではあるものの次第にその数を増してきている筈なのです(中ボケの段階に回復させることは愚か、症状の、更なる進行の抑制さえも最早困難「大ボケ」の段階進んできている人達のこと)。

    

 注)本著作物(このブログB-14に記載され表現された内容)に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。

エイジングライフ研究所のHPを「クリック」してください)

     脳機能からみた認知症(IEでないとうまく表示されません

     http://blog.goo.ne.jp/quantum_pianist

   http://blog.goo.ne.jp/kuru0214/e/d4801838dd9872301e0d491cd8900f1a

  


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