クラフトスクエア、クラフトフェア前後の階段の掛け替え

2023-06-06 | イベント
先月末に開催されたクラフトフェア、クラフトスクエアは
ほぼ規制無しで開かれ、また気持ち良い開放的な雰囲気を3年ぶりに味わえました。


お隣のブースは仲良しで私も最高に履き心地の良い靴を作ってもらっている
@forestshoemaker
さんでした。求めて来る絶え間ないお客様で、良いもの、本物を作っているなぁ。とあらためて感じました。

 
たくさんの方に椅子に座っていただいて感謝です。
フェアで歩き疲れた人にとっては何倍か増しで座り心地も良く感じてもらえたようです(笑)
本当にありがとうございました!

 
フェアの前後は、久しぶりに大工仕事で家のメンテナンスをしました。
機械場入口の枕木で作ったデッキを取り除き、そこから二階の住居へ上がる階段を掛け替え、階段と踊り場の屋根も作りました。
建てて25年雨ざらしの外階段は枕木で腐りにくかったものの、屋根がなかったのでもう限界でした。
やっぱり木を長持ちさせるには「雨に濡らさないこと」は必須です。
今回はまず50年はもってくれると期待します。
枕木仕事をしていて軽くぎっくり腰になり、フェアの時はひやひやでしたが、連日の暑さで温灸?アドレナリン?なのかなぜかこの二日間を終えた時にはすっかり腰が治ってしまいました。これにも感謝したり驚いたり。
家も33年経つと何かとメンテナンスが必要になってきました。
重いもの持ったりお客様とたくさん触れ合って緊張したり、ほどほどの刺激が大事。

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太藺(フトイ)の栽培 新たな座面編み材料

2023-05-22 | 椅子

新たな座面編み材料、フトイ
干して乾燥したフトイをお湯で柔らかくしなやかになるよう戻し、数本を束ねねじりながら椅子の枠に編み込んで座面を仕上げます。

太藺(フトイ)の栽培を松本民芸家具の職人さんからご享受いただき、フトイの株までご厚意で分けていただきました。
その株を今年の春植え付け、育て始めました。

フトイの成長記録

 
3月27日 
植え付け。
フトイは宿根草なので一度植え付ければ、年々分けつしながら株が大きくなっていきます。
まだ水は冷たく、こんなに冷たくて大丈夫か。


4月27日
植え付けから1ヶ月経ちました。
とても冷涼な土地なので案の定遅霜に何度か合い、せっかく15cmほど新芽が伸びていたのにほとんど枯れてしまいました。
ここは北限より北なのかなぁと不安になりましたが、松本民芸の職人さんからの「太藺の丈夫さには助けられていますよ、大丈夫!」の言葉に期待して見守っていました。


5月14日
5月に入れば霜の降りる日もなくなり、成長し始めました。
長いもので30cmくらいまで伸びました。
しかし、まだまだ水は冷たいらしく下半分は緑色というよりレモン色に近く弱々しい感じです。

 
5月22日 今日
ここ数日暑い日が続きやっとフトイの好きな温度になったようで、緑色も濃くなり著しい成長を見せてくれています。
長いもので60cmに育ちました。
裸足でずぶずぶと入って草取り。懐かしいこの感覚が気持いい。

8月の収穫までにどれだけ背が高くなってくれるかとても楽しみです。
一年間使う分を賄えるようになるのはもう少し先になりそうですが、楽しみながらフトイ栽培も続けていけそうです。
全ての材料を身近な山や田んぼからいただいて椅子づくりができる。
嬉しい!

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松本クラフトスクエアに出展します

2023-05-19 | 椅子
来週末の土日、5月27、28日は長野県松本市にて
クラフトフェアまつもと、クラフトスクエアが開催されます。

私はイオンモール松本をサテライト会場に同時開催されるクラフトスクエアに出展いたします。
長年座り心地を第一に考え、改良を加えながら作り続けてきた椅子を持って行きます。

今回に合わせ、
 
リラックスアームチェア[栗材,フトイ編み] 

 
ダイニングチェアDC-04[栗材,七島い編み]



 
ザフスツール[座面朴の木,脚鬼胡桃材]
を新たに制作しました。

当日はフトイによるスツールの座編みを実演しています。
お気軽に話しかけてくださいね。
ぜひたくさんの方に座り心地を体感していただきたいと思っております。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。



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アンダルシアスツール400座編み教室

2023-04-26 | 椅子
アンダルシアスツール400座編み教室

七島いによる座編み教室
スツール枠はオニグルミ材、銑による削り出し、オイルフィニッシュクリア仕上げ

大分県宇佐市からはるばるお越しくださいました。
グリーンウッドワークのワークショップの講師としても活動されています。
本業はカメラマン、移住されて地域おこし協力隊としても活動されていて、
いろいろと話題豊富で楽しい座編みの時間となりました。

 

 

 

グリーンウッドワークで既に数脚、椅子作りは経験済み。
今回は草を自分でねじり紐にしながら編み込んでいくこの座編みを会得するために参加していただきました。
飲み込みが早く器用な方で、すぐにコツをつかんできれいに座り心地の良いスツールに仕上げていただきました。
作業中も終始「楽しい楽しい」と言っていただき嬉しい限りでした。
“座面を編む作業が好き”という回路が同じで私と同じ人種?でした。
今後も椅子作り、座面編み楽しんで行ってくださいね。
私もとっても楽しかったです。
ありがとうございました。

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勢いベンチ

2023-04-18 | 日記 椅子
勢いベンチ
大事なお客様が京都から電話で「今山にいて桜の木があるんですが、桜の丸太何かに使いますか?車に積んで行きますねー。」
遥々旅して届いた丸太は、150cm直径25cm60kg程あるぼこぼここぶこぶ曲りのある桜の木でした。
割ってベンチだな!
とひらめいたらもう勢いで
金矢で半割り、裏面は手斧でハツって、座る面は臼彫り手斧でコンコンこんこん
割ったなりのねじれはそのまま活かして。
脚は四つ割りをバンドソーで荒取り、銑削り、ホゾは旋盤で長65mm径39mmに加工、強制乾燥後36mm穴に調整叩き込む。
一年もすれば乾いて脚もグラグラしてきそうなのでそうなったらボンドで接着してみよう。
ねじれた座面で傾いてるけどぼこぼこ面がほど良く、山歩きでまあまあ平らな面をみつけてひと休みといった感じ。
寝食忘れて没頭できる時間
楽しかった〜癒されましたー。

 




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アルヴァ・アアルトのラウンジチェア編み替え

2023-03-05 | 椅子
アルヴァ・アアルトのラウンジチェア編み替え
アンティークのお店からのご依頼の椅子です。
アルヴァ・アアルト(1898-1976)はフィンランドの建築家、家具のデザイナーとして有名です。

 

 
この椅子はフランスで入手されたそうで、北欧ではまずお目にかかれないレアな椅子とお聞きしました。
曲げ木フレームによるカンチレバー(片持ち梁式)のスマートなデザインはさすがですね。かっこいい!
そーっと座らせていただきましたが座り心地も最高でした。

座面から背面にかけてアバカで編み込まれていますが1940年代に作られてからおそらく編み替えられていないように見えました。
傷んだ4脚編み替えをさせていただきました。
この特殊編みはオード・ミネやBas van peltのロープ編み椅子と同じタイプです。
見本をひっくり返しながら編み進み再現しました。

 

 

 

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拭き漆ザフスツール

2023-02-15 | 椅子
拭き漆ザフスツール

 

 
座面・クリ材
脚・キハダ材 末広がり型

木のお椀と同じくこれも仕上げていただきました。
艶っぽい仕上がりにこれまた感動しました。

 
木目、丸ノミの彫り跡、銑削りの表情が際立ちいい感じ。

オイルフィニッシュ仕上げとは全く違った印象です。
どちらも経年変化で深い艶としっとり落ちついた色に変わるのも魅力です。
使えば使う程良くなっていきます。

今年の各展示会で見て、触って、座っていただこうと思います。


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栗の汁椀拭き漆仕上げ

2023-02-09 | 家具・小物
彩漆KOBAYASHIの塗師小林さんに拭き漆をお願いしました。
ありがとうございました!

 


木地の時とはガラッと変わり、仕上がりを見た時は感動しました。
大きく削った面と丸のみの彫り跡が際立ち、艶々。
栗は木目がはっきりしているので導管に入った漆はより濃くなり使ううちに艶も落ちつき、
「透ける」と呼ばれますが、導管以外の部分は透明度が増し、いっそう木目が引き立って経年変化も楽しめます。
長年の望みが叶った。
妻も喜んでくれました。
使い込むのが楽しみです。


木地、こんな感じでした。

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フトイによる初めての座編み教室

2023-02-04 | 椅子
フトイを座面に編み込む座編み教室を初めて行いました。

昨年7月末に松本民芸家具で自社栽培しているフトイの圃場で収穫を手伝わせていいただいて分けていただいたフトイを使っています。

 
今回のお客様は、私の椅子を以前から使っていただいていて、林業を生業としています。
今度はあぐら正座椅子がほしいという話の中で「フトイで編んでみる?」「ぜひやってみたい」と言っていただき、今回は特別初めてのフトイでの座編み教室でした。
私自身フトイの扱いはまだ完璧ではないので同時に私も編みながら丸二日間かけてじっくり進めました。


とても器用でしっかりした座面のあぐら・正座椅子が完成しました。座り心地もばっちりです。

普段の山仕事のことや海外での面白い体験談など経験豊富なお話も聞けて楽しい二日間でした。ありがとうございました!
お疲れさまでした。

今年の春から田んぼを借りて自分でもフトイを育て始めます。
松本民芸家具さんのご厚意で栽培地からフトイの株を分けていただくことになりました。
心より感謝しております。

椅子を紹介する時に
「この座面の材料は自分で育てたんですよ。」と言える日が来るのをとてもとても楽しみにしています。

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おめでとうございます。ペアの栗ザフスツール

2022-12-29 | 椅子

ザフスツール
座面・クリ材、丸ノミ叩き仕上げ
脚材・サクラ材、紡錘形銑削り出し仕上げ
オイルフィニッシュクリア

2022年の仕事納めは、新婚さんにペアのザフスツールを制作させていただきました。


座面の栗材は共木(同じ木から取った板)で、それも一枚の板から隣り合わせで木取りできました。

 
栗の特徴の良く出た、とても綺麗で素直な木目が出てくれました。


座面の高さはご夫婦それぞれの身体にぴったりな高さに合わせています。
6cmの差があります。
テーブルに合わせて同じ高さの椅子を置くというのが一般的ですが、
いすには人それぞれ最適な高さがあり、合っていれば、体が一番気持ち良く、楽に長く座ることができます。
私自身、妻との身長差は20cmあり、ザフスツールの座面高の差は7cmです。
テーブル高は68cmですが、食事やデスクワーク等ふたりとも何ら問題はありません。
そのような訳で私の場合、テーブルとの関係より体優先で椅子の高さをご提案しております。

門出の椅子としてザフスツールを選んでいただけて光栄です。
本当にありがとうございます。

末長くお幸せに、心よりお祈りいたします。

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Audoux-Minet(オードミネ)のカンチレバーアームチェア座面編み替え

2022-12-16 | 椅子
Audoux-Minet(オードミネ)のカンチレバーアームチェア座面編み替え

 


1940年代フランスの椅子
アンティークを扱うお店からのご依頼。
この当時の木製のカンチレバーのこの椅子はとても貴重です。
カンチレバーとは片持ち梁のことで、フレームが脚から肘掛けまで2本のUの字で構成されていて、座面が半分浮いた状態でフレームの弾力でクッションの柔らかさを生んでいます。
見た目以上にフレームがしなり座り心地が良いです。
ただ、とても古い椅子なので壊れてしまっては大変なので緊張しながらそーっと座ってみました。

 
まずは古い傷んだ座面を取り除きます。
文字通り紐解きながら数十枚の画像と覚え書きでメモしながらの作業です。
フレームの蜜蝋ワックス仕上げ後編み始めました。
オリジナルは東南アジアのアバカと呼ばれる麻の一種を三つ編みしながら織られたものです。
編み替えの素材はマニラ麻を三つ編みしながら織り編み続けます。

 


記録を元に忠実に再現していきました。

とても気に入っていただきほっとしました。
ありがとうございました。

訂正いたします。
Audoux-Minetによるフランスの椅子と投稿しましたが、
私の間違えでした。
バス・バン・ペルト Bas van Pelt (1900-1945)による
オランダで活躍したデザイナー による椅子でした。
不勉強で失礼いたしました。

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玄関スツール座編み教室

2022-12-12 | 椅子
玄関スツール座編み教室
玄関に置き、靴を履くときやちょこっと座るための椅子を編んでいただきました。
楽に立ち座りできるように支えのアームをつけ、脚は四方踏ん張り型で体重をかけても安定しています。

 
「こんなに大変だとは思わなかった、こんな風にできているんですねーすごいすごい」と終始感心しながら編み進め
楽しいお話も交えながらまるまる二日間かけて編み上げていただきました。

 
私も同時にご注文のショートアームチェアを仕上げました。


見た目も使い勝手もとても良いとご満足いただけて何より嬉しく、楽しい時間でした。
ありがとうございました。そしてお疲れさまでした。

玄関スツール(両手支え付)
ヤマザクラ材、銑削り出し、オイルフィニッシュクリア仕上げ
座面高40cm

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粉砂糖のような雪

2022-12-12 | 日記
 
粉砂糖をふりかけたようでおいしそう
空気がキリッと冷えたこんな朝は気持ち良い快晴。

 
青空の映える素晴らしい季節となりました。


サンも元気いっぱい散歩から帰ってからのボール遊び、お決まりです。

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息抜きで器彫り

2022-12-05 | 家具・小物
長期間かかった仕事が一段落したので昨日今日は息抜き。
とは言ってもやっぱり彫るんかいって
ずいぶん前に生の栗で汁碗をふたつ試しに彫り、それがうまく乾いたので味を占めて、
今回は家族分と今年とてもお世話になった方に差し上げる分で4個作っています。



 
器は全くの素人なので、ある道具でただただ掘り掘り。


高台もまあこんな感じでいいかって考えながら工夫するのがとても楽しいです。


外側は椅子の仕上げと同じ、銑削りでざっくり大きい面で仕上げるつもり。
あと漆は塗師の方に仕上げていただきます。
とても楽しみ。

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ミズメザフスツール

2022-11-18 | 椅子
 
ミズメザフスツール
座面・ミズメ材
脚・ヤマザクラ材

見るからに重厚な印象のザフスツールになりました。
ミズメ材はとても重くて硬い木です。
オイルフィニッシュクリア仕上げで一層彫り跡の艶が増しています。
単純な作りなので木の表情が一層際立ち、見た目の印象も変わってきます。
分厚い材料を深く彫り込むため、木目は想像以上の表情を見せてくれてザフスツールを作っていて楽しい一面です。
彫り上がった時と塗装してガラッと変わった時「わーこうなったか。」と、陶器を窯から出した時もこんななのかなぁと思わせるくらい感動します。
10年後100年後の経年変化も見てみたいものです。

 
座面材左奥から
クリ・クリ・ミズメ・トチノキ
脚材左奥から
クルミ・キハダ・ヤマザクラ・ウダイカンバ

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