木曽町日記

長野県木曽町の四季折々を紹介します。

駅前にも冬将軍の気配が!

2015-11-27 09:44:06 | 木曽町の冬

 今日の木曽福島駅前は、雪が舞い始めました。チラチラと音もなく。冷え込んでいますので、厚めのコートが必要になりました。

 写真だとよく判らないですが、肉眼だとわかるくらいの雪です。

 

          「馬   市」

 今から五十年ほど前までは、福島の青木ヶ原で馬市が、毎年七月の最初のころに一週間開かれていました。そのころの福島の馬市は、全国でも三大市場の中の一つと呼ばれるほど盛大なものでした。サーカスや露店商人がやってきて小屋や店を並べて馬市の間は大人も子供も大変な騒ぎでした。

 木曽馬は、おとなしく、力があるので農耕に適し、また粗食に耐えたので美濃方面の人たちにたいへん喜ばれ、馬が良い値で売れるので王滝や開田の人たちは競って馬を飼いました。また貧しくて馬のない人には、馬主が馬を借して、その馬に子どもが生まれると、二才ぐらいまで育て馬市に出しました。そして馬を売ったお金は半分は馬主へ、残りの半分は自分たちで取りました。

 いよいよ馬市で自分の家で飼っていた馬を売る日にはどの家でも別れを惜しみ、馬の好物を与えたり、町までついてきたりしました。

しかしこの馬市も、農業に機械が使われるようになるとすたれてしまいました。

 木曽馬も数少なくなり木曽郡内にも数えるほどしか生存していません。

 

 現在は、開田高原の木曽馬乗馬センターに飼育されています。

 

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