今年もあとわずかになりましたが、暖かな日が続いていてもうすぐお正月になる気がしませんね。今年一年大変お世話になりました。
駅前も正月飾りがついて気分を盛り上げています。
木曽福島駅
駅前交番
木曽町三岳地区の古くから伝わる習慣を紹介します。
正月の松飾り
正月の松飾りで変わっているのは、柳の家と松の家に分かれていることです。村全体の傾向としては、山手の集落(小奥・沢頭・倉本・瀬戸原)は柳の家が多く、中央部は松の家が多いようです。
古老の話によると、「松飾りは源氏、柳は平家の系統だ。」と言います。しかし、本当であるかどうかは今持って不明です。ある家では、昔は柳だったが今は松に変えた、と言っている事から柳の方が古い習慣だということがうかがえます。
柳飾りと松飾りの違いは、柳の方は比較的簡素で、鏡餅・松焼き・シメ、松飾りは反対で割と派手です。
しかし、他の地方でよく見る、角松と称して玄関へ松竹をたてるようなことは、三岳地区では行わず、もっぱら家の中で、ごく簡素に神々を迎えたということです。
「木曽の伝説 第三集 (開田・三岳)」参照