2016年、木曽路が日本遺産に登録されたことはご存知の方も多いかと思いますが、今日ご紹介するのは、同じく2016年に『林業遺産』として登録された、『木曽式伐木運材図会(きそしきばつぼくうんざいずえ)』です。
これは江戸時代後期頃の木曽地域や飛騨地域で行われていた伐木・運材の技術について描かれた絵巻物です。
木曽式伐木運材法とは、山深い木曽谷からより多くの木材を効率よく運び出すために考案された技法。
木曽地域の高低差のある地形をうまく利用したもので、切り出された木材に人が乗り、木曽川の流れによって木材を運び出しました。
それは高度な技が必要とされるうえにたいへん危険が伴うもの。この技法は江戸時代から大正初期まで続けられました。
(DVD”日本遺産 木曽谷・木の文化 木曽路はすべて山の中”より抜粋)
この貴重な資料が、期間限定で木曽町の御料館にて公開されます。(展示品はレプリカです)
展示は12月15日(土)、16日(日) 午前10時から午後4時まで。
15日午後1時30分からは、林野庁中部森林管理局の井上日呂登氏による講演会も予定されています。
入場は無料ですので、この機会にぜひ足を運んでみてください!
ちなみに会場の御料館は、『旧帝室林野局木曽支局庁舎および収蔵資料群』という名称で2017年、林業遺産に登録されているんですよ。