長野県中川村にある米澤酒造がつくる日本酒。
鼻から抜けていく香りの強さ。「うまい」それ以上の情報を言葉にできる能力が私にはありません。日本酒は嫌いという人を除けば10人のうち10人がうまいというに違いありません。
それに、このお酒は昨秋、中川村の陣馬形山に登った(クルマでですが)とき、山の麓にある醸造所の売店で買ってきたもので、あの村の景色が浮かぶというおまけつき。私にとって不味いはずはありません。
冷蔵庫でしばらく休んでもらって、久しぶりに飲んでみましたが、何杯飲んでもうまいです。深くふっくらしているのに、さっぱりすっきり。
酒槽搾(さかふねしぼり)とは何ぞや。発酵の終わった醪から日本酒を搾る。残ったものが酒粕です。この搾り方にもいろいろあるんですって。酒蔵の見学に行くと、大きな太い材木を使ってテコの原理で搾るというようなのを見たことがあります。大きな力をかけてお酒を搾りだすと、たくさんのお酒が取れますが雑味も出てしまう。味と量は反比例の関係にあるようです。そこで、「搾る」という工程にもいろいろな方法があるらしい。酒槽搾は贅沢な搾り方だそうです。
少し寂しく思いながら、この「今錦」を空にし、値段にして半分以下の「特別純米酒」というのを飲んでみました。当然ではありますが、深みとすっきり感が全然違う。
またもう一度出会いたいと思う「特別純米酒 今錦 酒槽搾」でした。
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