ぶろぐのおけいこ

ぶろぐ初心者は書き込んでみたり、消してみたり…と書いて19年目に入りました。今でも一番の読者は私です。

コンデジで金星を撮る

2019-01-08 19:36:06 | カメラのこと

 そんなことは全然知らなかった。元日に竹下通りで軽乗用車が暴走し、歩行者を次々とはねたということも。中国の無人探査機が、世界初となる月面裏側への軟着陸に成功したと、3日に中国政府が発表したことも。5日には新千歳空港が大雪に見舞われ、欠航や遅延により、2000人が空港で足止めを食らったことも。

 年末年始はほとんど寝て過ごしました。年末年始のテレビは毎年同じような番組ばかりで見る気になりません。新聞も新年の特集と平成時代の特集ばかりで面白くありません。どこかへ出かけたいという気持ちにもならず、おいしいものを食べたいという気持ちにもならず、何もしないのが骨休めと、ふだん以上に世間と無縁な生活をしていました。

 2日の朝、いつもと同じように暗いうちに犬の散歩に出かけました。この時期には冬の星座であるオリオン座も西に隠れてしまっている明け方です。東の空には金星が明るく光っているのですが、日ごとに月が東へ東へと寄って、金星の近くに寄り添っていました。明日になったらまた離れてしまうでしょう。散歩から帰って二階の窓から、月と金星のランデブー撮影に挑戦しました。カメラはコンパクトデジカメ。満月やそれに近い月は何度も撮影に挑戦したことがあります。手持ちで十分撮影できるほど満月は明るい。

 あとで検索をかけたら、月と金星が近くなるというニュースもあったようです。しかし、当方世間にもニュースにも縁遠い生活をしていたので、まったく知らないまま偶然、目に入った勘定です。

2日の月齢が25.8(「こよみのページ」による)だそうで、「みかけ」はバナナより細い。満月と三日月ではカメラが感じる「明るさ」は大きく違うはずですが、月の光っている面の明るさは満月だろうが三日月だろうが変わらないはずなのです。それに月に比べると圧倒的に「みかけ」の小さい金星も写真には写ってもらわなければなりません。オートモードの露出補正では補正しきれないかもしれません。私のコンデジでは露出補正は±2までしか対応しないのです。

 そこでマニュアルモードを使用します。暗闇の中で光るものを撮影すると写したいもの(=月や金星)が露出オーバーになるわけですから、一枚ずつ写りを確認しながらシャッター速度を倍に倍にしていけばいいのです。

1/50秒 f/5.6 ISO800 

 出来上がったのがこの写真。私のコンデジは光学12倍です。それにデジタルズームの2倍を組み合わせて都合24倍。写真はサイズ変更をしましたがトリミングはしていません。

 コンデジでも金星が撮れたと自己満足をしていたのですが、そのころ月の向こう側では中国の探査機が活動をしていたということ、まったく知らずにいました。


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