ぶろぐのおけいこ

ぶろぐ初心者は書き込んでみたり、消してみたり…と書いて19年目に入りました。今でも一番の読者は私です。

青春18きっぷ 2015夏 3日目 明石市立天文科学館

2015-10-17 13:05:52 | PiTaPaより遠くへ

 今更ですが、夏の思い出を記します。

 この夏の18きっぷの最後は明石市立天文科学館。子どもの頃から、電車で明石を通過するたびに、灯台の親方のような塔を眺めてきたのに、実際に訪れたのはたった一度です。

 プラネタリウムを見てやろうと思って出かけたのが9月の上旬。18きっぷは遠くへ行くものという思い込みをやめて、比較的近いところをターゲットにしました。


 過去に一度行ったときは、子どもを連れてクルマだったと思います。改めて、JR明石駅からの距離を確認するとせいぜい1kmくらい。これくらいの距離なら私は歩いていくはずなのですが、当日は不幸にも雨。山陽電鉄で一駅もどるような格好になりました。人丸前駅なんて初めて降ります。一回目のプラネタリウムに間に合うように気合を入れて9時の開館時間に間に合うように行ったら、そもそも開館時間は9時30分。ゲートが閉まっています。どうりで人気が少ないはずです。開館時間をしっかり調べておかないから、雨の中をとぼとぼと無駄に歩くことに。近くの喫茶店でしばらく過ごして9時30分に再挑戦。今度は観光バスもやってくるにぎやかさです。切符を買うにも並ばなければなりません。
 プラネタリウムには整理券が必要と書いてあったので並んでいたら、1回目には不要だという。案内が不親切だと思いながらプラネタリウムのある2階へ上がります。エントランスの喧騒の割にはプラネタリウムは静かです。


 9月のプラネタリウム番組は「月のなまえ」だそうな。中秋の名月に合わせて番組が組んであるのですね。およそ50分。心地よいシートで静かにプラネタリウムの時間を過ごしました…と書きたいのですが、実はそうでもありません。子どもたちが、スタッフの方の解説を何度も聞いているらしく、先にしゃべってしまうのです。「夜空にはいくつくらいの星があると思われますか?」とスタッフの投げかけ。間を置かずに、子どもたちの何人かが、「3000!」「そうですね、およそ3000の…」なんてスタッフの方も大変です。悪意はないにせよ、解説の邪魔をしているのです。実は、高校生以下は観覧料がタダ。明石市としては、歴史ある天文台のある明石の子どもたちに宇宙に興味を持ってもらいたいという願いをもって、無料にされたと思うのですが、近所の子どもたちの遊び場になっているのではないか。そんな気がしましたが、あることを思い出しました。先にこの天文科学館に来た時は子どもを連れてきたのですが、スタッフの方の解説で、「ではこれは何でしょう」と星座を示されると、当時小学生だった長男が大きな声で、「ザリガニ!」と答えました。その女性スタッフも困られたでしょうね。一瞬の間をおいて、「そうですね。ザリガニにも見えますが、これはサソリ座です」とおっしゃった。よその子に顔をしかめてはいられないのでした。


 これまでどこのプラネタリウムに行ったのだろうと考えていました。今はなくなってしまった、四ツ橋の大阪市立電気通信科学館に何度か。神戸のポートアイランドにある神戸市立青少年科学館でプラネタリウムに入ったのは七夕のころだったように思います。そして、この明石で今回を含めて2度。多く見積もっても10回になりません。長い人生の割にはそんなに通ってはいませんね。
 それから、遠近両用眼鏡をふだん使っている人は遠近でない眼鏡を持参しまょう。リクライニングした座席で天球を眺めると、自分の足元の方向がピントがボケてしまって見えにくいです。お気をつけください。


 明石市立天文科学館のプラネタリウムは1960年生まれだそうです。長寿ですね。私より少しだけ先輩。1960年6月10日の銘板が取り付けてあって、誇らしげに天球儀長寿日本一らしい。私の訪れた日で20184日稼動しているようです。何であれ、昭和時代の古いものが元気で働いているということに、同世代としてはいたく感動を覚えます。どうぞ、これからも元気で働いてねという気持ちでプラネタリウムを出ました。
 扉を出ると、二回目の投影を待つ人の列。この天文科学館には正義の見方、「軌道星隊シゴセンジャー」というヒーローたちがいるらしい。子どもたちに結構な人気のようです。そしてなんと、この日の2回目投影には、悪役キャラクター、「ブラック星博士」がプラネタリウムを乗っ取るというショーが組み込まれているそうな。なぞが解けました。2回目の投影には整理券が必要なわけ、そして1回目は比較的静かにわけが。天文科学館、考えましたねぇ。天文科学館というような、正統的?科学施設にキャラクターショーをドッキングさせる。きっと成功していて、この賑わいなのでしょう。エントランスホールでは、ショッカーみたいな、全身黒いスーツでゴム長靴を履いたキャラクター(館の職員だそうです)が写真撮影に応じていました。
 50年からの歴史をもつ天文科学館が、時代に合うような仕掛けを取り込んで、今も人気を博している、元気をもらえたような一日でした。


 人丸駅のホームには、「東経135度子午線」が通っているという説明が書かれているのに気づきました。

 

(青春18きっぷ 2015夏 おしまい)
 


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