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いつものように小坂田公園に宿を借り、ぐっすり眠りました。
5時前、気温は13℃。高ボッチ高原を目指して走り始めます。今回で3度目の登り道、もはや慣れたものです。30分弱で自然保護センター横の駐車場に到着。気温は5℃。こんな気温でクルマ寝をした人たちもいるんでしょうね。私もクルマ寝で気温5℃の朝を迎えたことが一度ありました。出雲大社近くのご縁広場。11月のことでした。その時、5℃より最低気温が下がる場合のクルマ寝は抜本的な寒さ対策が必要だと認識しました。
クルマの数も先客も昨日よりも多い。でも混雑というほどではありません。
山頂に到着。今日も諏訪湖の向こうに富士山のシルエットは見えます。しかし、雲の様子がもうひとつ。それに来てみて気づいたことですが、日の出のポイントと富士山とはずいぶん離れています。お陽さんが上ってくるのは八ヶ岳のまだ北側のように思われます。年中で一番太陽が南から上るときでも、富士山とは仲がよくない(=遠く離れている)のではないかと思いました。
諏訪湖には雲がかかっているのが見下ろせます。諏訪湖から富士山のほうには、JR中央東線や国道20号線、中央自動車道がほぼまっすぐに甲府方面に走るのが見えます。
6時5分。八ヶ岳の北のほうから太陽が上ってきました。しかし、肝心の空模様がもうひとつよくないのは昨日と同じです。千葉の白レンズのおじさんも、クルマ寝をすると言っていたおじさんも見かけないところを見ると、空や雲の具合に早々と見切りをつけたのかもしれません。もっとも、高ボッチ山周辺では富士山ポイントはいくつもありますから。「河岸を変えた」のかもしれません。東の空ばかりを眺めていても、変化らしい変化もありませんので、あきらめて駐車場に戻ります。
そもそも高ボッチ高原というところを知ったのは、NHKの番組「こころ旅」でした。2013年7月15日、月曜朝版で、今回日野正平が訪ねられなかった場所として紹介されたのでした(番組のサイトで確認できました)。番組を見ながらこんな細い道を山の上までクルマで上がるのは、自分には到底無理だなと感じていました。でも、諏訪湖の向こうに富士山が見える景色を一度自分で確認してみたいとずっと思っていたのです。 駐車場から西側の山々を見てすぐわかるのは槍ヶ岳。このトンガリは素人にもよくわかります。それからそのずっと南のほうにある御嶽山は私にもわかります。後は、案内板と見比べなければ山々の名前はわかりません。
撤収して、千葉のおじさんが悲鳴を上げたという崖温泉経由の道路で下界に下りてみようと考えました。スカイラインを北向きに進んでいくと、左に崖温泉に下りていく道、右は鉢伏山山頂に向かう道。そこが第2駐車場になっていて、ワンボックスカーが一台止まっています。
付近に人気は感じられず、山登りをしている人たちのクルマかもしれません。私もクルマを降りてウロウロしてみると、やはりここからでも背の高いススキの向こうに富士山は確認できます。さっきまでどんよりした天気で残念だったのに、だんだん雲も切れて、まぶしい日差しになってきました。
舗装されているようなので鉢伏山山頂近くまで走ってみました。とはいうものの、向こうからクルマが来たらどこで避ける?みたいな細道です。それに樹木もなく、山肌にへばりついた道路をゆるゆると登っていきます。自分が運転しているのでなかったら、見晴らしがよく楽しい道路でしょう。山頂付近には山小屋があって、有料駐車場があります。標高約1650mの高ボッチ山よりも更に300mほど、この山は高いそうですから、見晴らしもぐっといいに違いありません。が、私は駐車場の手前でターンをしてまた山を下り始めました。来てはいけないような聖域に入り込んだ気分がしたからです。山小屋にはスタッフがいるのでしょうが、私以外に人影はまったく見えない360度。あの見晴らしのよかった高ボッチ山を見下ろす高さ。早よ帰ろ!
途中でノアを停めて写真を撮る。カーブミラーを何気なく見ると、富士山が写っている。向こうからクルマが来るかも知らないという不安を除けばとても楽しいところです。後でわかったのですが、昨年3月に長野県消防防災ヘリコプター「アルプス」が墜落をして搭乗者9名全員死亡という事故がありました。この現場がこの鉢伏山の東側斜面だったということです。
(つづく)
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