天気がよくなったら大正区を歩きたいと思っていました。沖縄の空気を吸いたいと思ったことと、渡船にも乗ってみたいと思っていました。1年ほど前に、港区の天保山から大正区を経て、西成区の岸里玉出まで歩いたのですが、その続きを体験したいと思ったのです。
その割には下調べらしいこともなしに、環状線の大正駅に降り立った私なのでした。手元にあるのは何年も前の大阪市全体が載った地図一枚だけ。渡船の場所も記されてありません。なんくるないさーと南へ歩き始めました。本当に何とかなるもんですねぇ。偶然にも落合上渡船場の案内が見えました。
見当をつけてコンクリートの堤を上ってみると、係のおにいさんが、「どうぞ、もう出ますよ」と手招きしてくれました。私が最後の客らしい。
「何分おきですか」
「今日は休日ですから15分おきです」
「じゃ、30分もすれば戻ってこられますね」
「十分です。乗っているのは1分ほどなんですけどね」
乗ってから気づいたのは、木津川水門のすぐ下流にこの渡船があるということ。そして、どう贔屓目に見ても向こう岸との間はせいぜい100メートルくらいだということ。船内には歩行者や自転車の人が立っていること(当然座席なんぞありません)。そしてもうひとつ。500メートルほど下流にも同じ塗装の渡船が渡っているということでした。
ほとんど加速という加速もなしに船は川向こうの船着き場に到着したのでした。大正区からこの渡船に乗って木津川を渡った先は西成区津守。
大正区へ戻るために下流の渡船場を探します。
大阪市の渡船場マップ
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