東舞鶴駅は高架になっていて、近代的な装いです。駅の北側、海までは昔ながらの通りの風景です。道路の両側に雁木のある商店街。でも駅周辺は大規模な商業施設や量販店の大きな建物。
東舞鶴へやってきたのは、岩がき丼を食べてみたいと思ったからです。舞鶴では岩がきをブランド化を目指しているようです。市内の飲食店で岩がき丼を提供するというキャンペーンをしているそうな。それなら食べてみようとエッチラオッチラやってきた次第です。この岩がき丼には定義があるそうです。
- 舞鶴産の岩がきと舞鶴かまぼこを使用すること
- 舞鶴産の岩がきのぷりぷり感を損なわないこと
- おいしくて、また食べたくなること
岩がきは夏のものですから、6月から8月までしか食べられません。夏の名物ですね。
東舞鶴では、海辺に飲み屋さんが集まっているようです。そのうちの一軒に入ってみました。居酒屋です。夜に来たいなと思わせるお店。でも昼食時も結構な込みよう。よく観察するとサラリーマンや地元の人たちも昼食を食べにやってきています。リーズナブルな価格で食べられるんでしょう。岩がき丼と、かきのポン酢を注文しました。勢いでビールを一本。かきのポン酢はうまかった。滋養を摂取しましたという深い味。丼もかきがたくさん入っていて食べ応えがあります。ただ、玉子綴じなので玉子の主張がかきより強いのが残念なところ。
海まで出てみると、小樽行きのフェリー乗り場が見えます。ここからフェリーに乗れば18時間後には北海道なんですね。通りの案内には日本語の次にロシア語。北海道にもロシアにも近い舞鶴です。
食後は駅に戻り、小浜線で敦賀に向かいます。ここからの車両も2両ですが、今日ここまで乗ってきた車両とは趣が違います。窓の配置が均一でないし、転換クロスシートの間にスペースがあります。それに優先座席が多いように思います。京都からの車両はどれも転換クロスの3扉で、似たような雰囲気たっだので、ちょっと変化があって楽しい。
三松あたりから若狭の海が見えるようになりますが、曇天で青い海、青い空が見られないのは残念です。海水浴場がいくつも見えはじめ、停車するたびに海水浴客と思われるグループが一組、また一組と乗り込んできます。若狭本郷を出たら、以前に記事に書いたうみんぴあも見える。小浜を過ぎたら海からは遠ざかりますが、鮮やかな水田の緑の中を2両編成は走ります。駅に停まるたびに、テープの女性の声で、「ドアは自動では開きません。ドア横の開きボタンを押してお開きください。」と流れます。車内温度を保つために、自動では開かないということを伝えるメッセージがシンプルに纏められているのはわかるのですが、短いメッセージの中に「開き」が三度出てくるのが気になります。ワンマン運転ゆえ、駅に停まるたびに運転手氏は降りる客の切符を確認します。乗客を安全に運んで運賃の確認までして。本当にご苦労様という気持ちになります。三方五湖のどれかが見えてきて、いくつか駅を過ぎたら、しばらく見なかった大きな町に到着。敦賀です。
敦賀からも舞鶴と同じく、北海道へのフェリーが出ています。船で北海道までつながっている。そう思うと、自分の18きっぷがぐっと広がった気がします。
だだっ広い敦賀駅。駅の改築中でした。エレベーターができて、瀟洒な駅ビルらしきものができていて、でも改札口はまだ昔のまま。改札を出たら、ロータリーがあってそのまま雁木のある商店街の通り…だったはずですが、ロータリーが工事用の覆いで閉鎖中。なんとも頼りない駅前でした。そのうち、きれいな駅前に生まれ変わることでしょう。駅ビルに入ってみました。立ち食いのそば屋はあるのに喫茶店はない。ちょっと一休みしたかったのに、残念です。近くで昭和の香りのしそうな喫茶店に入ってみました。予想通り。タオル地のおしぼりに、銅のカップに入ったアイスコーヒー。私のようなものにはこういう雰囲気が落ち着きます。
さて、京都に向かうべくいったんホームに立った後、トイレを探しました。結局改札口横まで戻ったのですが、男性用は一人分しかない。隣の女性用も個室は一部屋のようで、長い並びが入っていました。改築中の仮のトイレなんでしょうが、あれでは辛いと思いました。敦賀に向かう女性はしばらくの間ご注意を。
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