生あおさ

　珍しいものに出会いました。生のあおさです。大阪の百貨店に行ったら、松阪からやってきたという生のあおさを売っていたのです。あおさについてはこのブログでも時折記事を書いているのですが、生のものは見たことがありませんでした。商品の向こうで兄ィが言うには、とても珍しいものだ。そして、しゃぶしゃぶにして食べるととてもうまいと、私も漁師さんに教えてもらったと。なんでも、初摘みのもので今食べておかないと来年まで食べられませんよとか、ほかの百貨店へはこの生あおさを出荷していないとか。

　うちのご主人さまのほうがこういう話には敏感に反応して、買ってくれました。

　晩御飯にしゃぶしゃぶでいただきました。鍋の中でしゃぶしゃぶ…。肉でやるようにはうまくいきません。相手は海苔佃煮になる材料です。上手にやらないと鍋の中でバラバラになって、鮮やかな緑色が鍋いっぱいに広がってしまいます。お箸でしっかりと挟んだまま、ほとんど生のままでよいのです。ポン酢でいただくと口の中に海が広がります（そんな大きな口をしているわけではありません）。しゃぶしゃぶした後、プレーンな状態（ポン酢を使わない）で食べてみると、磯の強い香りが広がります。素材の香りは強いものの、食べ物としてはポン酢を使わないと味にならないかも。
　「志摩市あおさプロジェクト」というWebサイトがあって、詳しく説明されているのですが、あおさの収穫は1月～4月だそうです。今年の一番のものをいただいたというわけですね。

　翌朝、今度はみそ汁の具にしてもらいました。色といい、香りといい白みそとよくマッチしているように思います。鳴門わかめのみそ汁も大好きなのですが、ワカメとはまた違う淡い味わいです。

  気に入ってよく朝もまたみそ汁。

  ラーメンでもやってみました。あっさり系のラーメンにはよく合います。焼き豚代わりのハムと高菜代わりの野沢菜のしょうゆ漬け、そして岩津ネギ。いい感じ
　あと2パック冷蔵庫でスタンバイしています。てんぷらも食べてみたいなと思っているところです。