ぶろぐのおけいこ

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奥伊吹スキー場(4)

2019-01-27 18:56:11 | PiTaPaより遠くへ
  • パンフレットを読んでみよう

 ついでですから、奥伊吹スキー場のパンフレットに踊る宣伝文句を検証してみましょう。

 まず、「全国RANKING1位!」。これは昨シーズンから派手に宣伝されています。そもそもどこのランキングかと調べてみたら、ウェザーニューズ社の『スキー&スノボch』にゲレンデ検索ランキングというのがあります。そこに登場するのですが、先日見たら3位に「奥伊吹スキー場(滋賀)」が入っていました。今、改めて見てみると、2位に入っている。確かに上位には来ていますが、「日々変化する」、「検索」ランキングであるということ。1位に輝いた日もあったことでしょう。しかし、検索される回数が多いということが、満足度の高いスキー場であるとか、評価の高いスキー場であるとは直ちにはいえないでしょう。「盛り」とはいいませんが、必要な説明をわざと省いている印象はぬぐえません。

 南西方面から見た伊吹山。スキー場の跡がわかる。

 続いて、「積雪量11m82cm世界一」について。気象庁のデータに歴代全国ランキングというページがあり、最深積雪という表がありました。1位が滋賀県伊吹山で1927年2月14日の11m82cm。2位は青森県酸ヶ湯で2013年2月26日の566cm。確かに「11m82cm」は存在しましたが、それは奥伊吹スキー場から12kmほど南にある伊吹山の話ではありませんか。今はなくなってしまった、伊吹山スキー場(のちにここを引き継いだピステジャポンも)は、「それ、うちのエリアですやん!」とクレームをつけそうです。しかも、開業の40年以上前の記録を引っ張り出されてもねぇ(このスキー場は1970年開業)。

 最後の、「日本一 最大斜度46度」は、何年か前に作られた(ほとんど自然のまま。グルーミングをしない)ニューチャレンジコースのことで、私のような永遠の初級者は入り込むこともできませんので、斜度の調べようもありません。信用します。降参です。

 というわけで、滋賀県内でも閉鎖に至ったスキー場もいくつもある中で、立派に来場者を増やしている奥伊吹スキー場、宣伝文句も立派なら、いつ行っても何かが新しい投資も立派です。これはテーマパークの手法ですよね。このスキー場の専務も「来るたびに新しい楽しみが増えることでリピーターを獲得できる」と話しています。そして、いつも何かが新しいその先に来るのは、料金の値上げです。平日に行った私が買った午後券。昨年より200円値上げの3200円になっていました。休日の1日券は4800円。この価格は野沢温泉スキー場と同じ。料金が同じならあなたはどっちを取りますか?志賀高原のようなビッグスキーエリアでも5000円。あの苗場(苗場エリア限定)も5000円。

 ついでですが奥伊吹の高速クワッドは回数券(10回分で3000円)だと、2回分(600円相当)必要だそうです。3分20秒(=6分-2分40秒)のために、300円払う勘定。時間はお金で買うものですね。

 

  • 奥伊吹スキー場VSレディース

 さて、レディースデーの話題に戻ります。私がゲレンデに到着したのは昼ごろでした。2人のレディースが、駐車場にテーブルや椅子を出して昼ごはんを食べていました。テーブルの上にはカセットコンロとやかん。駐車場を居間代わりに使ってもいいのかな?さらにもう一組、クルマのハッチバックを開けて椅子代わりに腰を下ろし、カップ麺を食べている二人組のレディースも見かけました。レディースデーでリフト券はタダ。食事代だってスキー場には落とさないぞという、したたかさを見た1日でした。

(おしまい)

情報をいただいたサイト

索道観察日記

PRTIMES

しがBiz(京都新聞) 

 


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