ネット上でも、ガイドブックを見ても評価の高い「山の上ホテル」。かつてHILLTOP HOTELと呼ばれたこのホテルは、御茶ノ水の明治大学駿河台キャンパスに囲まれるように建っています。
私のような者には気安く泊まれるホテルではありませんが、幸いにも機会ができて本館のシングルルームに一泊しました。とてもいい気分で過ごせたホテルです。私なりに魅力を三点にまとめてみました。
部屋に荷物を運んでもらって、しばらくするとお茶とお菓子が届けられる。紅茶やコーヒーではなくほうじ茶である。その女性スタッフは、ベッドカバーを外して帰る。もの知らずな私だが、ホテルでこういうサービスは初めて体験した。バスルームの予備のトイレットペーパーは花柄の紙に包んである。どうでもいいようなことにしっかり心配りができているようで嬉しい。
2について。
建物も歴史があって、使いやすい点ばかりではないけれど、大切に大切に使っているように見える。部屋のドアノブはバランスが悪いくらいに高い位置に付いているけれど、戦後の米軍接収時のままだという話である(当時のアメリカ人は日本人よりずっと背が高い)。真鍮製のキーも今となっては珍しい。ドアを開けるのに少々手間取るけれど、重厚でいい感じ。トイレに座ると、ちょうどいい位置に真鍮製の灰皿が壁につけてあって、これもウォッシュレットつきのトイレには不釣合いなのだけれど、おそらく何十年と使っているのだろう。決して新しいとはいえない大型テレビはブラウン管式。スイッチを入れると電圧低下で一瞬天井の明かりが少し暗くなるのもご愛嬌。でも、LANジャックは用意されているし、ライティングデスクもあるので、仕事をしたい人にも不都合はない。革張りのチェアも歴史が感じられるが、大切に使っているのが伝わってきていい。あるものを大切に使いながら心をこめておもてなしをするという雰囲気がする。
3について。
若いスタッフが多いように見える。建物の中でも外でもちゃんと姿勢を正して挨拶をしてくれるのだけれど、慣れたホテルマンというより、つい先日体育会系のクラブに入った新入生のような初々しさが動作に表れる。朝食は和食をいただいたのだけれど、連れと約一時間ゆったりと過ごした。その間、そんなに気を遣わなくてもと思うほど律儀にお茶を注ぎにくる男性スタッフ。客として大切に扱われているのだという気持ちにさせる。また、 バスルームはにキンチョール(殺虫剤)が置いてある。明らかに部屋には不釣合いなんだけれど、換気用に部屋の窓を開けたときの対策なんだろう。そういう気取らないところに好感が持てる。スタッフみんなの笑顔がよかったように記憶する。
いろいろと世間で評価の高いホテルのようですが、評価されるべきは歴史や建築様式とか、調度の豪華さではなく、スタッフの心配りなのだろうと思いました。今の私には難しいですが、できれば何度でも利用してみたい山の上ホテルです。
- マニュアルやハウツウではなくもてなす心が感じられること
- ホテル現有の設備を大切に使っていること
- スタッフが初々しく気取っていないこと
部屋に荷物を運んでもらって、しばらくするとお茶とお菓子が届けられる。紅茶やコーヒーではなくほうじ茶である。その女性スタッフは、ベッドカバーを外して帰る。もの知らずな私だが、ホテルでこういうサービスは初めて体験した。バスルームの予備のトイレットペーパーは花柄の紙に包んである。どうでもいいようなことにしっかり心配りができているようで嬉しい。
2について。
建物も歴史があって、使いやすい点ばかりではないけれど、大切に大切に使っているように見える。部屋のドアノブはバランスが悪いくらいに高い位置に付いているけれど、戦後の米軍接収時のままだという話である(当時のアメリカ人は日本人よりずっと背が高い)。真鍮製のキーも今となっては珍しい。ドアを開けるのに少々手間取るけれど、重厚でいい感じ。トイレに座ると、ちょうどいい位置に真鍮製の灰皿が壁につけてあって、これもウォッシュレットつきのトイレには不釣合いなのだけれど、おそらく何十年と使っているのだろう。決して新しいとはいえない大型テレビはブラウン管式。スイッチを入れると電圧低下で一瞬天井の明かりが少し暗くなるのもご愛嬌。でも、LANジャックは用意されているし、ライティングデスクもあるので、仕事をしたい人にも不都合はない。革張りのチェアも歴史が感じられるが、大切に使っているのが伝わってきていい。あるものを大切に使いながら心をこめておもてなしをするという雰囲気がする。
3について。
若いスタッフが多いように見える。建物の中でも外でもちゃんと姿勢を正して挨拶をしてくれるのだけれど、慣れたホテルマンというより、つい先日体育会系のクラブに入った新入生のような初々しさが動作に表れる。朝食は和食をいただいたのだけれど、連れと約一時間ゆったりと過ごした。その間、そんなに気を遣わなくてもと思うほど律儀にお茶を注ぎにくる男性スタッフ。客として大切に扱われているのだという気持ちにさせる。また、 バスルームはにキンチョール(殺虫剤)が置いてある。明らかに部屋には不釣合いなんだけれど、換気用に部屋の窓を開けたときの対策なんだろう。そういう気取らないところに好感が持てる。スタッフみんなの笑顔がよかったように記憶する。
いろいろと世間で評価の高いホテルのようですが、評価されるべきは歴史や建築様式とか、調度の豪華さではなく、スタッフの心配りなのだろうと思いました。今の私には難しいですが、できれば何度でも利用してみたい山の上ホテルです。
私はもちろん泊まったことはありませんが、きすけぐみさんの感想を読んでも、またサイトを見ても趣が感じられて評価の高さもなるほどと思います。
何がどうってことではなくても、気持ちの良い時間を安心して過ごさせてくれるだけで、それなりに割高でも選びたくなる気持ちってのは、歳をとるにつれて強くなりますね。
アメニティがどうとか、部屋の広さがどうとかいっても、結局はどれくらい気持ちよい時間を過ごさせてくれるかに尽きるんでしょうねぇ。私も同感です。
実は、部屋のテレビにはビデオのサービスがないというのも、もうひとつ気に入っている理由です。
何もかもが珍しいのに,ずっと前から自分の部屋にあったような親密感。もともとが,泊まるための部屋ではなく過ごすための部屋になっているからではないか,と。
豪華客船での世界一周も最高の贅沢かもしれませんが,ここに連泊して創作活動に没頭する・・も,最高の贅沢でしょうね。
こちらは、たった一泊で自分の部屋しかしらないものですから、各部屋で趣が違うのかどうかまでわかりませんでした。
こういうホテルでじっくり創作活動ができたらいいですね。もっとも私の場合、創作活動なんて何をしたらいいんだろう? (>∩<;)w