ちょっとしたお祝い事があって、奈良市にある「あやめ館」というところに行ってきました。料理旅館のようです。30年ほど前から近鉄あやめ池駅の北側にこんなお店があることは知っていたのですが、何しろそういうところへ通う身分でもなければ、借金をしてまで豪華なものを経験したいというタイプでもなかったので、これまで利用したことがなかったのです。ぼくの生活にも仕事にも必要のないエリアだったのです。
かつては、あやめ池遊園地があって、OSKのレビューだの、菊人形だのとレジャースポットだったこの駅の北側。すっかり様子が変わってしまいました。池の様子がかつての遊園地の雰囲気をかすかに残しているだけです。
さて、「あやめ館」。5月いっぱいでこのメニューは終わったそうですが、「春の会席 山吹」という料理。
あとでもらったパンフレットには次のように書かれています。
一、食前酒 いちごワイン
一、前 菜 サーモン桜寿司 烏賊黄身焼き
稚鮎あめ煮 明太子真丈
レタス・ツナ胡麻和え
一、造 り 桜鯛 鮪 ひらまさ あしらい一式
一、吸 物 蛤真丈 紅白人参大根 法蓮草 木の芽
一、温 物 若竹豆冨 海老 小芋 蕗 うぐいす餡
一、焼 物 陶板焼き
和牛肉 車海老 帆立貝柱 青唐 椎茸
一、揚 物 烏賊東寺揚げ 五色揚げ 南瓜 甘藷 青唐
一、留 椀 赤だし
一、香の物 三種盛り
一、御 飯 筍御飯
一、果 物 キウイフルーツ いちごムース
5000円(税サ込)
3月~5月メニュー
高級料理のネーミングって不思議ですねぇ。このお品書きの文字列を見たらどれだけたくさん食べさせられるんだと思ってしまいますよね。「うわーっ、食べきれない」と悲鳴を上げてしまいそうです。でも、想像するほどは量はありません。
もしも、中華料理屋さんで、これだけの文字列分の注文をしたらきっと食べられない。もしも、ラーメン屋さんでこれだけの文字列の注文をしたら…。もしも、沖縄料理屋さんでこれだけの…。もしも、ファミリーレストランで…。
それに、教養がないって切ないけれども、自信をもって読めないお品書き、読めるだけ読めても、それがどんなもんか想像がつかないものがありますよ。
ガクモンとかキョウヨウとかオカネがないって切ない!。でもとってもおいしくいただいたのでした。落ち着いたいいお店でした。
えーと、それから。見出し画像に使ったのはお店のマッチ。まだこういうマッチがあるんですね。うれしくなりました。私の若い頃は、喫茶店のマッチをよく集めたものですが、だんだんマッチをみかけなくなりまししたね。
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イカもホウレンソウもカタカナで書いちゃうと給食の献立表になるけど難しい漢字で書くと高級料理になっちゃうような。
確かに写真を拝見する限りでは、私なんぞペロッと食べて、おかわりが欲しいって思うぐらいの量でしょうか(^^;)
メニューを見ると「いったいどんだけ出てくるんだ」ってぐらいいっぱいに感じます。
でも、たまには時間をかけて落ち着いた店でこういう贅沢な料理も食べたいものです。
そういえばマッチ、私も学生の頃、京都の喫茶店のマッチを一杯集めてました。
懐かしいですね。
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昔、一人暮らしの頃、集めたマッチは押し入れの段ボール箱にいっぱいありましたが、引っ越しの時捨てたんでしょうね。マッチが箱形からうすっぺらいのに変わりだしたのと、ファミリーレストランの台頭と同じ頃だったと思いません?