ぶろぐのおけいこ

ぶろぐ初心者は書き込んでみたり、消してみたり…と書いて19年目に入りました。今でも一番の読者は私です。

奥伊吹スキー場

2012-04-01 07:43:04 | PiTaPaより遠くへ

 今年は雪が多くて、毎日の新聞を眺めていると300センチメートルほどもあったようです。
 3月下旬になってやっと今シーズン初滑りをしました。雪が多くて寒いので近寄れなかったということもあるのですが、なにより我が家のクルマが一台減ったことで、自分の思うように出かけられなくなったという事情もあります。
 友人に、「私をスキーに連れてって」とお願いをして、彼も「じゃ、数年ぶりに…」と快く連れてってくれたのでした。何度も記していることですが、前夜からクルマを走られてというような命がけのスキーをする勢いもありません。せいぜい半日ほどノタノタと滑ればいいのであって、上達したいとか、格好よく見せたいなんて年でもありません。彼と確認したのは、無事に帰宅すること。いい年をして、スキーに行って骨折しただの靱帯を痛めただのということになっては、会社でも笑われてしまいます。
 普段の出勤時くらいに出て、午後だけ滑ろうというハラです。

 まずは、伊吹野そばで腹ごしらえです。彼はこのお店は初めてだったようで気にいってくれました。意外だったのは、そばには七味が合うということです。彼が言うには、山葵はその風味が強すぎて、そばの風味がよくわからなくなる。七味ならそばの風味を損なうことはないのだと誰かが言っていたというのです。まず、彼が試してほんにそうだと言い、私は半ば疑いながら同じようにやってみると、確かに山葵というのは主張が強いことがわかります。うん、発見をしました。彼に連れてってもらった値打ちがありました。

 ゲレンデ。この日は190センチメートルと表示されていたと思うのですが、あちらこちら地肌が見えています。ゲレンデはすべて滑走可能なのですが、ここしばらくの雨続きで一気に融けてしまうのでしょうね。その割にクルマも人も多いこと。前日は雨、今日も小雨が降ったりやんだり。最低気温が5度だそうですから。そんなに喜んでやってくる必要もないと思うのですが、みなさんどこからやってくるのでしょうね。私たちの(つまり連れてってくれた彼の)クルマの隣は神戸ナンバーでした。中部圏から関西圏まで広いエリアからスキーヤーが集まるのがこのスキー場です。私は20年以上、ほぼ一人でこのスキー場に通いましたが、よく考えると最初に連れてきてくれたのは彼でした。
 なにしろ初滑り。いつもよりゆっくりゆっくり、のんびりと滑ります。彼は、私のスキーの先生でもありました。最初の道具一式を買ったときにお店に同行してくれたのも彼です。その彼と10年ぶりくらいにゲレンデに来れました。まだザラメにはなっていないけれども重たい重たい雪です。グサグサ雪という言葉を思い出しました。スキーを始めたのはやや人よりも遅くて、20代後半。「私スキ」よりも後でした。日本中がバブルで踊っていた頃だと思いますが、あの頃は暖冬続きで、信州でもよくゲレンデで雨に降られた記憶があります。あの頃のグサグサ雪を思い出しました。「いい位置に乗る、これが大事」今回の彼とは別のスキーの「先生」はよく言っていましたが、この言葉をずいぶん久しぶりに思い出しました。とにかく、板が引っかかる引っかかる。
 しかし、あの頃のスキー場はどこもかしこもすさまじいものでした。駐車場にクルマを入れるのに渋滞、リフト券を買うのに並び。食事のために並んで席取り。女性ならトイレに並び。そして一番肝心なリフトの前で体が冷えるまで並んでやっと乗れるというような、お金を払って「行」をしていた時代でもありました。今は若い世代の人数が少なくて、スキー場も経営が大変と聞きますが、あの頃のほうがむしろ不自然な、不健全な時代だったように思います。今、こうして休日のゲレンデにいても5分と待たずに乗れます。欧米のスキーエリアは空いていて快適と聞いてきましたが、図らずもこの国もそんなふうになりました。

 しばらくのんびり滑っている間に、体が慣れてきたのか、気温が下がったからか、板がひっかからなくなってきました。ここで油断してはいけません。ゆっくりゆっくり滑りましょう。16時過ぎには板を外して帰路についたのでした。今シーズンの初滑り、夕方には終い滑りになったのでした。
 帰りに忠太郎食堂に寄りたかったのですが、日曜日はお休みで残念でした。私を忠太郎食堂に初めて連れていってくれたのも今回の彼でしたから。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 白百合 | トップ | 山陽そば »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

PiTaPaより遠くへ」カテゴリの最新記事