妻がこんなことを言います。「Amazonで子どもの本を何冊か注文したら、次からは買った本と同じような傾向の本ばかり薦められて、欲しい本になかなかたどり着けない。」
現代の覇者として挙げられるAmazonもGoogleも客に便利な情報を提供する代わりに、私たちの側の情報をしっかり収集しているというわけです。
こういうやり方を一般にweb2.0と言いますが、手放しでweb2.0を歓迎してばかりはいられないというのが、西垣氏の主張です。検索エンジンに頼り切っていると人間の思考力や想像力が衰えてしまう危惧もあると筆者は言います。これは恐ろしいことかも知れません。私たちはもうすでにweb2.0に頼りきった生活をし、また仕事をしているからです。
真のIT革命を達成するにはどうすればよいか。第五章あたりから一気に道が開けるような気になる一冊です。
現代の覇者として挙げられるAmazonもGoogleも客に便利な情報を提供する代わりに、私たちの側の情報をしっかり収集しているというわけです。
こういうやり方を一般にweb2.0と言いますが、手放しでweb2.0を歓迎してばかりはいられないというのが、西垣氏の主張です。検索エンジンに頼り切っていると人間の思考力や想像力が衰えてしまう危惧もあると筆者は言います。これは恐ろしいことかも知れません。私たちはもうすでにweb2.0に頼りきった生活をし、また仕事をしているからです。
真のIT革命を達成するにはどうすればよいか。第五章あたりから一気に道が開けるような気になる一冊です。
ウェブ社会をどう生きるか 西垣通 岩浪新書
第一章 そもそも情報は伝わらない
第二章 いまウェブで何がおきているか
第三章 英語の情報がグローバルに動く
第四章 生きる意味を検索できるか
第五章 ウェブ社会で格差をなくすには
各章のタイトルを挙げるだけで本書の魅力がわかると思います。実のところ、私には第四章は少し難しいと思いながらページをめくることになりました。が、ご心配なく。第五章は明るい気持ちで読むことができます。第一章 そもそも情報は伝わらない
第二章 いまウェブで何がおきているか
第三章 英語の情報がグローバルに動く
第四章 生きる意味を検索できるか
第五章 ウェブ社会で格差をなくすには
(700円+税)
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