夕日に挑戦するのは、26の年と6年前に続いて3度目です。26のとき、夕日は雲でぼんやり滲んでいました。6年前は空じゅう厚い雲に覆われて、お日様はどちらに沈むんだかわからないような様子。それで翌日の帰宅を遅らせて、2日目の夕日に望みをつながました。沈む夕日をしっかり見ることができました。
今回ふと気づくと、26の年と同じ日付、同じ曜日回り。運命を感じないわけにはいきません。これも28年前のリベンジなるか。1週間前に週間予報が発表されたとき、その前日も翌日も晴れなのに計画していた日だけ曇りでした。日頃の行いがよくないからこういうことになるんだと後悔しても始まりません。ところが、日が近づくにつれて予報はいいほうに転び始めました。
松江観光協会のサイトによれば、この日の宍道湖の落日は17時40分。嫁ケ島あたりに夕日が沈むのが見えるのは、松江警察署付近らしい。
雲の具合がいい感じになってきました。今日は、いい写真が撮れるかも。
昨年の10月。NHKの番組「こころ旅」で火野正平が、宍道湖の夕日を見るために訪れた回を見ました。
自転車少年だった、俳優火野正平が「旅人」と称し、視聴者から寄せられた手紙に書かれた「こころの風景」を訪ねながら日本列島を相棒「チャリオ」(自転車の愛称)で縦断する。
ウィキペディアでは、番組をこう説明しています。
昨年の10月15日放送分は、374日目の旅。境水道大橋下の宇井渡船場から、宍道湖の袖師ヶ浦まで25kmを自転車で走り、宍道湖に沈む夕日を眺めるというものでした。島根県には思い入れのある私。録画して今も持っていますが、この時の視聴者の手紙には泣かされました。自分もこんな人生を送りたいものだと感じたからです。NHKの「こころ旅」サイト内に毎回の手紙の文面が載せられていて、この時の手紙も見ることができます。この記事を読んだ方、ぜひ手紙をお読みください。
夕日が嫁ケ島の向うに沈みきると、あんなにたくさんいた人たちが、それこそ潮が引くように帰ってしまいます。でも、ここからが本当にいいところ。喧騒が消えて、少しずつ少しずつ静かに空や雲の色が変わって、やがて人工の明かりだけになっていきます。腰を下ろして静かに眺めているのは最高の時間でした。
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