社会人から教員に ~40代後半での教員採用試験体験記~

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

初講義と初論作文

2010-11-21 19:51:00 | 教員採用試験
最初の講義日は今年の1月31日。この日は初回なので、講義に先立ち、事務室の美しいおねえさまのTさんから、受講方法や施設利用等についてのオリエンテーションがありました。最大で100人くらいは入れそうな大きめの教室に、70~80人くらいの受講生。その多くは20歳代くらいの若者で、中年に見える方々が2割くらい。覚悟していた通り、たぶん私は最高齢のような感じでした。

10時30分から講義開始。講師は、公立学校およびその教員採用の世界で多くの実績をお持ちになり、今はリタイアされていると思われるご年齢のN先生。1回目は、前期のシラバス説明、および、論作文の基礎・基本と面接試験の臨み方等についての、概要的なお話でした。そして12時10分からは実際に論作文の執筆演習です。

ところが、この日は14時からPTAの会合があり、主催者であり司会の私は休むわけにはいきません。安くない授業料を払ったにもかかわらず、いきなり2回目を欠席です。インターバル時間にN先生のところに行き、申し訳なさそうな雰囲気を極力醸し出しながら
「事務の方には申し上げたのですが、私は子供の学校のPTA会長をしていて・・・・」
と、事情を話しました。すると、むしろ激励され、論作文は来週の講義前に出してくれれば良い、とおっしゃっていただきました。こうして初日は、論作文の問題用紙と演習用原稿用紙を受け取って、校舎を出たのです。

またたくまに数日が過ぎた夜。その日は比較的早く仕事が終わったので、帰宅後、部屋にこもって初めての論作文執筆にチャレンジしてみました。本番と同じように、机には問題文と原稿用紙と筆記具だけ。しかし、本番と大きく異なるのは、すでに私は問題を知っていて、戦友である実務教育出版「差がつく論文の書き方」の作例を読んで、「だいたいこんな構成でこんなことを書こう」という考えが頭の中にあったことです。

おもむろにシャープペンを握り、考えていたことを書き始めた私。ところが、この十数年、PCで文書を書くことに慣れすぎたせいか、自分としては丁寧な字を「早く」書くことができません。また、途中で書き直したり入れ替えたくなったりしても、当然PCのように簡単にはできません。どんどん時間は過ぎ、順調に増えていくのは消しゴムのカスばかり。おまけに、途中で構成に迷い、似たような文章の繰り返しになったり。手には変な汗がじわ~っと広がり、ペンが滑るように。こうして90分の制限時間は瞬く間に過ぎ、ところどころは戦友に相談(参考書を見た、ということ^^;)し、深夜遅くになってようやく1500字強の「初論作文」を「でっちあげ」たのです。

「PTAの会合がなかったら、あの教室でこんな思いをしていた」と考えると、私はむしろツイていたのかもしれません。

2月7日の日曜日、2週目の講義開始前、私は事務室にその「初論作文」を提出しました。逆に、前回書いて提出した人たちは、添削および採点(良い順にA・B・C・D・Eの5段階)されたものを受け取っています。その日の前半の講義では、前回提出された論文の講評が行われましたが、A評価はなかったとのこと。合格レベルの論作文を書くのは結構難しいようです。私の「初論作文」の添削および採点結果がわかるのは来週2月14日の講義前。はてさて・・・・?

というところで、次回をお楽しみ(?)に!