社会人から教員に ~40代後半での教員採用試験体験記~

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平成30年度一次試験分析

2018-08-22 06:25:00 | 教員採用試験
公私ともに忙しい時間を過ごし、本ブログの更新が滞っているうちに、夏休みも後半となりました。今月前半には転学・編入学募集があり、二学期から新しい生徒たちを迎えることになりました。クラスの生徒たちは文化祭の企画準備のためほとんど毎日登校し、だいたいの目途はをつけたようです。なかなか頼もしい姿でした。

プライベートでは、アニメ「宇宙よりも遠い場所」の聖地の一つであるシンガポールに夫婦で旅行し、楽しい時間を過ごしました。シンガポールは世界史や地理の教科的にも非常に興味深い国であり、授業で使える資料写真も多く撮影することができました。6月に米国のトランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が会談を行ったセントーサ島にも行ってきましたよ。また、同アニメの前半の舞台である群馬県館林市に聖地巡礼を行ううちに、館林のいくつかの商店主さんと親しくなり、交流の輪と見聞とを広めています。

さて今回は「宇宙よりも遠い場所」の学校現場的考察はお休みして、8月6日(月)に発表があった、「平成30年度東京都公立学校教員採用候補者選考(31年度採用)第一次選考合格者受験番号一覧」について分析します(都教委HPでの掲載はすでに終了)。一次合格された方々の多くは先日8月18・19日に第二次選考を受験されたと思います。いかがでしたでしょうか。また、本ブログの中心読者層だと想定している社会人経験者特例選考で受験される皆様と、一般選考の一部の皆様の第二次選考(面接)は26日に予定されています。実力を十分発揮されることを祈念しております。

一次不合格だった方々は、なぜそうなったかの分析が大事です。それを行って改善しないと、来年の合格が遠くなってしまいます。特に今年の一次倍率は、次に記述するように大きく下がったのですから。

というわけで、従来と同様の手法でに平成30年度の社会人特例受験者の一次試験合格者数と一次試験合格倍率」を校種・教科別に推測しましたので下記掲載します(小学校~中高保体まで)。昨年度は分析しなかったので、今年の倍率だけです。なお、これはあくまで「私的考察」であり、かつ、数字はある程度前後に幅のある「概数」となりますのでご注意ください。

「平成30年度都教採・社会人特例受験者の一次合格者数・倍率推測<一般受験>」
<倍率=受験番号で推定した合格者数/受験番号の最後で推測した応募者数>

小学校:59人、1.4倍 <1,740人、1.3倍>  

中高国語:11人、1.6倍 <242人、2.4倍>

中高地歴:4人、3.8倍 <160人、4.6倍>  

中高公民:5人、3.0倍 <64人、4.0倍>

中高数学:2人、3.0倍 <306人、2.3倍>  

中高物理:1人、1.0?倍 <83人、2.0倍>

中高化学:2人、2.0倍 <85人、2.4倍>  

中高生物:1人、4.0倍 <65人、3.3倍>

中高英語:16人、2.8倍 <298人、1.8倍>  

中高音楽:16人、2.8倍 <69人、2.2倍>

中高美術:1人、1.0?倍 <63人、1.8倍>  

中高保体:0人、<209人、5.6倍>

本ブログでは一次試験の分析を平成26年度まで行っており、一次試験全体の応募者数ベースでの倍率(応募者数/一次合格者数)も分析していました。平成25年度は3.22倍(20,298/6,307)、平成26年度は3.16倍(19,162/6,072)で、今年度は2.38倍(13,461/5,649)<2018/8/22の記事では2.05倍(11,577/5,649)と書きましたが、間違っており、お詫びして訂正します>でした。一次合格者の数の推移に比べて応募者数の減少は激しい(約4割減)ものがあり、当然、倍率は約3倍から約2.4倍に下がっています。社会人経験者特例での小学校から中高保体までの一次試験合格者数(推測)は、平成24年度648人、平成25年度700人、平成26年319人と推移し、今年度はなんと118人まで減少しました。

今年6月11日の記事で記述した通り、今回の大幅な試験制度の変更で、教員免許を持つ優秀な社会人(ここでは民間企業勤務者や教員以外の公務員等の意味)が東京都の教員を目指ささなくなったのではないかと思われます。この制度変更により特例ではなく一般で受けても同じだと考えた人が多くなった、ということならまだいいのですが、社会人特例の応募者だけでなく、都教員全体の応募者自体が大幅に減少しており、非常に心配です。

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