「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

要人警護の記事を読んで思ったこと<2023年10月

2023-10-08 08:45:55 | 日本の政治経済

朴槿恵氏に群衆から焼酎瓶、一瞬で取り囲む十数人の警備員…安倍氏の銃撃時とは対照的
2022/07/23 13:40
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220722-OYT1T50372/

記事では、韓国の朴槿恵 ・元大統領に群衆から焼酎瓶が投げつけられた事件を例に取り上げています。
写真を見るとここに見えるだけで10数人の警護員が朴槿恵 ・元大統領の周囲を囲んでいます。
ごく普通の要人警護の基本です。
人数が足りなければ警護対象の要人を床に押し倒して面積を減らして同じように防ぎます。

安倍晋三・元首相暗殺事件の時は、周囲を警護員が囲んで守ることは、ありませんでした。

つまり要人警護の基本を何もしなかった事になります。そして記事によると4人しか警護員がおらず、そのうちの2人が容疑者に向かって突進した・とあります。
その時点で要人を守るべき警護員は2人しかいません。

そもそも人数がまるで足りません。韓国の例を見るなら要人のすぐ近くに10数人、更に犯人を取り押さえるための要因が20~30人は別に必要でしょう。合計30数名~40数名ですね。

安倍晋三・元首相暗殺事件の時は、何人警護者がいたのかは分かりません。しかし、近くにいたのが4人では全然足りません。4人で全然足りないのに2人犯人に向かって突進しては、いないのと同じです。

人数が全然足りないという意味で基本に反しています。2人が犯人に突進したと言うことは、要人警護の基本を守っていません。

要人警護者の任務は、要人の安全を守ることであって犯人を取り押さえることではありません。

警護の4人、最初の発砲時に山上容疑者に気づかず…SPは安倍元首相から離れて警備
2022/07/15 11:13
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220714-OYT1T50412/

当時は左程気にもしませんでしたが、今改めて記事を読むと警護計画のずさんさに驚きます。そもそも専門のSPは1人しかいなくて、しかも数メートルは離れています。これでは何もできませんね。
全員が前方を見ていて、横や後ろの警戒は皆無だったようです。たった4人で四方八方見張るのは、そもそも無理です。

単に警護者を4人配置しただけで、具体的に危機が起きた時、どうするかの計画はなかったようです。

警護計画を立てる者と警護者を教育し訓練する者の職務怠慢です。

日本の社会が安全だからこうなるのだろうとは、思います。

国防においても同じことが言えると思います。例えば、常時臨戦態勢にあるフィンランドに関係者を派遣して学ぶべきだと思います。アメリカ軍とフィンランド軍では、当然作戦計画が違います。日本の自衛隊がどちらに性質が似ているかと言えばフィンランド軍です。具体的に実行可能な作戦計画や訓練を事前に用意しておかないと、その時が来た時に行動できないことを、安倍晋三・元首相暗殺事件は示していると思います。

要人警護のみならず、様々な安全を守るための仕事で必要だと思いました。


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