「北の山・じろう」日記

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最近のロシアの募兵事情(待遇が跳ね上がる!)<ウクライナ紛争2024/09/29

2024-09-29 19:33:48 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

露、兵士確保に四苦八苦 首都は「年収800万円」提示 兵力損耗を補充、財政負担も拡大
2024/9/29 07:00
https://www.sankei.com/article/20240929-ICCXBGP4MROGHCPAH2NLRHU7FA/

ロシアは2022年後半に兵力が足りなくなったとき、30万人の部分動員を行いました。
ロシア国民の反発は大きく100万人程度の兵役年齢の男が国外に脱出しました。
シベリアの少数民族地区では女の人たちが道路封鎖したり徴兵事務所に押しかけて猛烈な抗議をしました。要は大混乱に陥ったわけです。
徴兵のやり方も杜撰で、あちこちから批判されました。
(その後、国外に脱出した男たちは帰国したようです。生活する当てがなかったようです。)

このような事件が発生して、その後はロシア国防省はワグネル方式を採用して、もっぱら募集兵に頼ってきました。
ワグネル方式とは、高給与・好待遇優遇で勧誘することです。
これで去年は54万人の募集に成功したようです。
今年に入って集まりが悪くなり段々待遇が高騰して、モスクワでは遂に「年収520万ルーブル(約800万円)以上」が登場したようです。これは1年の平均的な給与の6倍だそうです。
ロシア全土で高級募集作戦が展開されていますが、今年の7月までに募集できた兵員は19万人だそうです。去年の半分以下です。
そのせいか最近ロシア軍は兵士の消耗を避けているような兆候も見られます。

しかし、これはウクライナよりは余程マシです。
ウクライナでは、軍事委員会(徴兵事務所)の要員が街中でワンボックスカーで待ち伏せして、狙っている人がやって来ると有無を言わさず車の中に引き込み(または押し込み)強制連行して軍に放り込みます。
最近、その時の暴行が原因で死亡者が出ました。
連行されるのは40歳~65歳が中心です。
ウクライナ兵の平均年齢は、去年でさえ44歳と聞きました。今年は、平均年齢がもっと高くなっていると思います。持病があろうと多少の障害があろうと全部連行されているようです。
こうやって強制連行した国民を前線に送り込んでいるわけです。だから新兵中心の部隊は、すぐ戦死したり捕虜になったり逃亡したりします。
最近、極端にウクライナ軍が弱体化しているのは、これが大きな原因です。

こんなことをして継続する戦争に何か意味がありますか❓
もう既にウクライナが戦後、国家を維持したり国土再建をするのは、ほぼ無理と言えます。そのための労働者を他国から連れてこないと人手が、まるで足りません。
政府借金は、雪だるま式に膨れ上がり返済不能です。

日本の戦後を思い出せば、分かると思います。
戦時国債は紙くずになら、ハイパーインフレで旧・円は無価値になりました。同じことが戦後のウクライナで起きます。
そして戦後、出国規制がなくなればウクライナから出ていく国民が続出すると思います。

それでも尚、武器と資金を与えてウクライナに戦争を強いる欧米は、悪魔としか言いようがありません。
民主主義を守るためにそれほどロシアと勝たなければならないならNATO軍が参戦するべきでしょう。
西側にそんな気は、サラサラありません。
ウクライナ人がどれほど死のうと、ウクライナの国土がどれほど荒れ果てようと気にはしません。
ウクライナが滅びるまでロシアと戦争させるのだろうと思います。
悪魔の所業としか言いようがありません。
ゼレンスキーは、その「悪魔」の代理人です。

ロシア兵の死亡者数や負傷者数の推計をウォールストリート・ジャーナルが報じたようです。
しかし、ここに大きな誤魔化しがあります。
ロシアの死傷者数と同じかより多いウクライナ兵が死傷しています。
消耗比率はロシア軍の方が3~5倍だという都市伝説が流布しています。実際は、ウクライナ兵の死傷者や行方不明者の方が、遥かに多いです。
公称100万人いるはずのウクライナ軍が極端な兵士不足になっているのが、その分かりやすい証明です。
ロシア軍は、ウクライナ領に約70万人しかいません。
ウクライナ軍に100万人の兵士がいるのなら、兵力不足など起きるはずがありません。

兵力不足の度合いから推測すると戦場にいるウクライナ兵は、30万人から多くて40万人程度だろうと思います。実際は、もっと少ない可能性もあります。
いくら武器や砲弾を供与しようとそれを使う兵士がいなければ戦争に勝てるはずがありません。

ロシア国防省の発表によれば(正確かどうかは不明です)。
今年のハルキウ州北部ロシア軍侵攻前のウクライナ兵の死傷者数は600人から1000人程度でした。
ハルキウ州北部ロシア軍侵攻後のウクライナ兵の死傷者数は、コンスタントに2000人前後です。

ロシア兵の死傷者数も増えているかもしれません。それと比例してウクライナ兵の死傷者数も2倍に跳ね上がっていると言うことです。
ちなみに以前は、1日1000人と概算されていました。

5月から数えると6万人×5か月で最大30万人程度のウクライナ兵が死傷している可能性があります。
クルスク侵攻作戦で東部戦線から強い部隊の引き抜きがあったことは事実です。
しかし東部戦線で聞こえてくるウクライナ軍の兵士不足は、その程度では済まないものがあります。

ポクロウシクPokrovsk戦線では、5月ごろからロシア4:1ウクライナの兵力差が言われています。最近、その差が拡大しているようです。
その理由が過去5か月間の最大30万人のウクライナ兵の死傷だとすると、説明が付きます。

こうして考えると双方で2年半以上の間に死傷した兵士の合計は、少なく見ても100万人、多く見れば120万人以上の推計が導き出されます。
もう戦争を止めるべき時でしょう。
特にウクライナは、再起不応の度合いが段々強まります。
今ですらウクライナの国家としての存続は困難です。

東部はロシアの傀儡になるでしょうが傀儡国家を作ってロシアが再建する。西部は、現在のキエフ政府が存続するかは不明ですがNATOが面倒を見るような形で、折り合いを付けないと単なる荒れ果てた土地だけが残るかもしれません。
今となっては、国家の分割は不可避と言えます。
これが私利私欲にまみれたキエフ政府が戦争を続けてきた結果です。

ウクライナがロシアのクルスク州を侵略してしまえば、6月にプーチン氏が提案したような停戦条件は、もうないと思います。
ウクライナのドニプロ川東岸放棄しか折り合わないような気がします。南部をどうするかは、アメリカとロシアン交渉でしょうね❓

このような未来が予想されるのに私利私欲にまみれたゼレンスキーの「勝利計画」には笑えます。
どこまで自分に都合よく夢想すれば、気が済むんだ❓
おかげでウクライナ国民は、現在地獄の中にいます。
そして、それを継続させる悪魔的欧米。
代理戦争の手先になると、このような未来が待っています。

日本政府も日本人も、よくよく考えるべきでしょうね❓
「台湾に危機は日本の危機!」とか喚いているのがいるでしょう❓
そういう連中(西ウクライナの過激民族主義者)がウクライナ紛争を招き寄せて、現在ウクライナを滅ぼしつつあります。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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