「北の山・じろう」日記

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フィナンシャル・タイムズ>ポクロウシク戦線>ロシア軍がデイミトロフ他主要拠点に進撃中<2024/08/31

2024-08-31 07:51:39 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

記事元は、フィナンシャル・タイムズのようです。
それが、WARNEWS247が転載しています。

衝突:ドンバスにおけるウクライナ戦線の完全崩壊 - ウクライナ軍の絶望、ゼレンスキーに対する抗議
(「すべての要塞が崩壊しつつある」とウクライナ人は言う - リストと地図を参照)
2024 年 8 月 30 日 | 17:48
https://warnews247-gr.translate.goog/war-monitor/oukrania/krax-olikh-katarreush-tou-oukranikou-metwpou-sto-ntonmpas-apognwsh-ston-oukraniko-strato-katakraugh-kata-zelenski/?_x_tr_sl=el&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja&_x_tr_pto=sc

まるで主要メデイアの報道と違うので、ちょっと驚きます。
まずタイトルが刺激的で「ドンバスにおけるウクライナ戦線の完全崩壊」となっています。
「ウクライナ人は失われた都市とみなしている。それは手始めにです。」
取り敢えず、以下の都市はもうあきらめているという意味です。
チャソフ・ヤル(チャシブ・ヤールChasiv Yar)
トレツク(Торецьк)
ポクロフスク(ポクロウシクPokrovsk)
ヴォレンダル
(ここは分からないと思うので説明。南ドネツク最強の要塞都市です。ウーレダーVuhledar)
以上は、まだ陥落したわけではありません。
しかしウクライナ国内の一般的な見解は、もう防御不能と言う判定のようです。

※ウクライナのシンクタンク、フロンテリジェンス・インサイトの説明
◎ポクロフスクはドネツクにある2つの主要な鉄道と道路のハブのうちの1つ
◎その喪失はウクライナ軍への地域全体の供給ラインを脅かすことになる

※次は各都市と拠点の状況です。
参考、航空万能論記事の中に戦況略図があります。
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/on-the-918th-day-of-the-invasion-russian-forces-push-back-ukrainian-forces-in-korenyovo-kursk-oblast/

(1)ロシア軍がウクラインスクに入ったという第一報が入っている(ウクライナスク、E-50の南の拠点)

(2)セリダブ市内Selydove(南の方の大きな市街地)
ロシア軍が足場を大幅に拡大し、市内中心部に向かって進軍中
2番目のテリコンが陥落した可能性が高い(射撃管制に有利な地点を獲得)

(3)ノヴォホロディフカNovohrodivka
(デイミトロフМирноградの手前の線路沿いにあるかなり市街地の大きな拠点です)
戦闘は3日間続いた⇒たった3日で陥落した

(4)ロシア軍はポクロフスク方向のカルロフカ集落の中心部に旗を掲げた
ロシア軍はカルリブカ内部にかろうじて前進し、残りの部分を占領
ウクライナ軍はヴォブチャ川とカルリブスケ貯水池地域から撤退した
ペルボマイスケとネヴェルスケの南で長い間維持されてきた守備陣地も、おそらくこの時点で撤退しているだろう

カルロフカ?⇒カルリブカKarlivkaの近くか?
カルリブスケ貯水池⇒大きな2つの貯水池
ネヴェルスケNevel's'ke
ペルボマイスケPervomais'ke⇒ここは大分前からロシアが占領した

航空万能論の略図だとカルロフカ⇒カルリブカKarlivkaの南の広い地域から、おそらくウクライナ軍は撤退しただろうと言っています。やがて包囲されるからです。補給も相当苦しくなっていると思います。

(5)分析された衛星画像
ロシア軍は現在ポクロフスクからわずか8キロの距離にある

(6)ミルノフラード⇒デイミトロフМирноград

※訂正
この書き方だと市街戦が始まっているように読めます。
郊外南東部から市街地に迫っているという意味のようです。

『ロシア軍はミルノグラードの南東郊外に入り、市内中心部に向かって進軍している。』
※以下は途中経過
ロシア軍はノヴォホロディフカNovohrodivkaとムィコラーイウカMykolaivkaから鉄道線路をさらに進んでミルノフラド(デイミトロフ)最南端に足場を築いた
数時間後、ザパドヌイで衝突が続いているとの報告
初期報告によると、ロシア軍は鉄道線に沿ってさらに2.5キロメートル

前進現在ミルノフラドから約1.5キロメートル以内に到達


(7)読むと驚きますが、既にロシア軍は・・・

※訂正
この書き方だと市街戦が始まっているように読めます。
郊外南東部から市街地に迫っているという意味のようです。
『ロシア軍はミルノグラードの南東郊外に入り、市内中心部に向かって進軍している。』
デイミトロフМирноградの南東郊外から市街地に侵入し、現在市街地(南の市街地だと思います)の中心に向かって進撃中のようです。市街地に向かって進撃中のようです。
多分、線路沿いから進撃していると思います。

ミルノフラドから約1.5キロメートル以内に到達
記事での他の内容
『また、戦略的に重要な都市ポクロフスクの前線が崩壊し、ウクライナ軍が絶えず撤退しているため、そこから住民が大量避難しているとの報告もある。

「正直に言って、そのようなものは見たことがありません。すべてがとても早く崩れてしまいます。ポクロフスクはバフムートよりもはるかに早く陥落するだろう」と昨年のバフムートの戦いで戦ったウクライナ人はFTに語った。』

(8)どうも航空万能論の記事では分からない部分がありました。
余りにもウクライナ軍の退却が、速すぎる点です。
バフムトで戦ったウクライナ兵すら「見たことがない」と言う、前線の崩壊状況のようです。
分かりやすく言うと戦う兵士もいるけれど散発的で退却する兵士の方が多いと言うことです。
(逃げているのもいると思います)

(9)つまり、これが現在ポクロウシクPokrovsk戦線の全体で起きている状況のようです。
前線が総崩れしていると言うことです。

後はデイミトロフМирноградの北の市街地とポクロウシクPokrovskの市街地でウクライナ軍が、どれだけ戦えるか❓
前線が総崩れしている以上、ここだけで戦ったとしても長くは、もたないと思います。

これがクルスク侵攻作戦が招いた結果です。
どう思いますか❓
多分、この戦争最大の愚かな作戦になると思います。

フィナンシャル・タイムズはイギリスの経済紙です。
そこが、こうも露骨に書くと言うことはイギリス政府の気分が分かるような気がします。

★関連記事

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ウクライナ人ジャーナリスト、ポクロウシク方面の状況は壊滅的だ
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-journalist-the-situation-in-pokrovsk-is-devastating/


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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