欧州8月の新車登録台数は18・3%減 EV急減、HV独り勝ち 日本勢も苦戦
2024/9/19 16:16
https://www.sankei.com/article/20240919-XU7WUK4QHVO4HBCQNHNT4FB76U/
EV車販売が激減した理由は、各国がEV車導入推進のために出していた補助金がなくなったからです。もし、やすいEV車を買おうと思うなら中国製を買うしかありません。
そのためEUは中国製EV車に高関税をかけました。
それがEUと中国の貿易摩擦になっています。
中国側が対抗関税をかける動きを見せており中国輸出の多い国は、戦々恐々です。
なぜEUで生産されてEV車が売れないかと言うと、めちゃくちゃ高いからです。補助金なしで買うなら中国製EV車しか選択肢が無い状況です。
ハイブリッド車(HV)が売り上げを伸ばしていると言うことですが、アメリカ市場でも全く同じことが起きています。
少し前までは、EV車が未来の車でありEV車に出遅れた日本メーカーは化石のように日本のマスコミに批判されていました。
結局、EV車が本当に売れているのは中国市場だけです。中国市場ではEV車は、圧倒的に中国製が売れています。
だから仮に日本メーカーがEV車を生産しようと売れる市場は少ないと言えます。
EUのEV導入を推進政策は、結果として中国メーカーのシェアを増やしただけでした。
EUのEV導入を推進政策は、日本のハイブリッド車(HV)をEU市場に入れないためです。
なぜ、そうしたのか❓
日本のハイブリッド車(HV)に対抗するためにEU(ドイツ)が開発したのが、クリーンディーゼル車です。
ところが❓
排ガス不正でフォルクスワーゲン前社長を捜査 独検察
2015年9月29日
https://www.bbc.com/japanese/34388072
排ガス偽装車を製造して販売していたのは、フォルクスワーゲンだけではありません。
EUの車メーカーは、ほとんどこの技術を利用していました。日本のハイブリッド車(HV)に対抗するためにこの技術を利用していたのです。
ヨーロッパの車は全部、販売できません。
それでもEUの車メーカーは、日本のハイブリッド技術を取り入れようとは、しませんでした。
EUの自動車メーカーの救済策として出てきたのが、EV車です。
そしてEV技術推進を大々的に実行しました。
環境保護と言うのは、言い訳にすぎません。
既に完成された技術であるハイブリッド技術を採用すれば、いいことでしょう❓
しかし日本メーカーの軍門に下るのを受け入れることを拒否するために全面的にEV技術推進を行いました。
EV車が環境に優れていたから導入を決定したのではありません。EUの車メーカーが造れる車がEV車しかなかったから、EV車だけの導入を決めたに過ぎません。
全ては日本車のEU市場への拡大を防ぐためです。
違う言い方をするとEUの車メーカーを守るためです。
EUは、このように排他的な市場です。
日本の一般的な感覚はEUを友人のように感じているのではないでしょうか❓
互いに輸出を競い合うライバルにすぎません。
そしてEUは汚いです。自分たちが負けそうになるとルールを自分たちに有利なように変えます。
他の分野でもあります。
ジャンプ競技では、日本人選手が勝つと大柄で体重が重いヨーロッパの選手が有利なようにスキー板の基準を変更します。
これと同じようなことは、他でもあると思います。
EUは汚いライバルにすぎません。
何でもヨーロッパがいいなどと言うのは、完全なる誤解です。
そうやって日本の技術を拒否した結果は、EUのEV車がEU以外では、ほとんど売れなくなったことに表れています。EUで作ると高くて価格競争力がありません。売れるのは昔のブランド・イメージが通用する国だけです。それすら通用しなくなりつつあります。
替わって世界のEV車市場で売れているのが中国車です。
圧倒的に価格競争力があり、品質もそこそこになってきたからです。
EV車は製造が簡単なのでどこの国でも作れます。
これが日本のメーカーがEV車の製造に消極的だった理由です。
しかし日本のメーカーには、EV車の技術もガソリン車の技術もあります。
EV車しか作らなくなったEUの車メーカーはEV車しか作れません。
汚い事をやって自国市場を囲い込んでも、結局は競争力を失って衰退するだけだと言うことです。それをEUがEV導入した経緯と今を見ると、しみじみ思います。
「やっぱり、ズルはダメだね!」
※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d