2024.09.19
ウクライナ軍はクルスクで後退、ロシア軍はドネツクとザポリージャで前進
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-forces-retreat-in-kursk-russian-forces-advance-in-donetsk-and-zaporizhia/
クルスク戦線は戦況図が不明確です。
理由はウクライナ側に情報統制があるらしいのと、キエフ政府に配慮するウクライナ側のDEEP STATEが、やや膨らませて書く傾向があるからです。
実際、両軍が入り乱れているようなので正確にはウクライナ側からは分からないと思います。
そこでロシア軍事ブロガーのRYBARの報告をもとに書きます。
まず西から東に反撃したロシア軍は、かなりウクライナ軍の補給路であるルート38K-030の近くまで進撃しています。ロシア軍の現在位置から数km程度だと思います。もっとも、この位置からロシア軍は進撃できていません。
コレネヴォКореневоの東をクレプナ川を越えて北に攻め上がったウクライナ軍は、(ロ)RYBARの戦況図では、かなり凸凹に進撃しています。
そしてロシア軍は、ジェボロフカZhebolovkaとデュロフカDurovkaの拠点を守っています。その東の大きめの拠点のクレミヤノエKremyanoeも守っています。クレミヤノエKremyanoeがウクライナの勢力圏に出っ張った出城のようになっています。
一方、ロシア軍はスナゴストSnagost'の北東方面に支配地を広げつつあります。
このままクレプナ川を越えて北に攻め上がったウクライナ軍が攻め続けていると南側をロシア軍が封鎖する動きを見せています。
(ウ)DEEP STATEの最初の戦況図ではウクライナ軍が順調に北に攻めているように見えましたが、今日の(ロ)RYBARの戦況図では、逆に包囲の危険性が生じつつあるようです。
速めに撤退しないとクラスヌクチャブリスコエKrasnooktyabr'skoe方面のウクライナ軍と同じように包囲されると思います。
結果として意味不明なウクライナ軍のクレプナ川北の攻撃は、どうやら頓挫しつつあるようです。
こうなるとクラスヌクチャブリスコエKrasnooktyabr'skoe方面を見殺しにしてクレプナ川北を攻めた意味が、まるでありません。
この方面のウクライナ軍の行動は、意味不明な不思議なものです。そして、その不合理な行動は占領地の西部地区でのかなりの占領地の喪失になりそうです。
これは、誰が考えようと意味が分からないと思います。
そして、その言い訳のように占領地の10km位西のグルシコフスキー地区ポリトトデルスキーPolitotdel'skiiの少し北のMedvezh'e付近をウクライナ国境側から攻撃しています。
アチコチ、チョコチョコ攻撃してせっかく占領した広い土地をロシア軍に奪還されては、無意味です。
だから(ウ)DEEP STATEは戦況図をボカしているのだろうと思います。
結果としてクルスク戦線西部でのロシア軍の反撃は成功し、それを拡大しつつあるようです。
その前は、こんな状況でした。
クルスク戦線>西部のウクライナ軍の不思議な攻撃の理由<ウクライナ紛争2024/09/16
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/6f8ef7660a26c6f6f0509afe1c1b5c19
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27