「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ロシアと中国が、世界政治に必要な理由<2023年11月

2023-11-11 19:02:59 | 国際情勢

2023年は、つくづく考えさせられる年でした。人間を60何年やってきて自分は無知だったなア・・としみじみ思います。
やはり長年刷り込まれたイメージは消えないものです。
東西冷戦の時代が生まれてからごく最近まで続きました。
当然、西側が正しいと思いますよね?
旧ソ連が崩壊したときに漠然と思ったのは・・・
これで世界が良くなる
(平和になる)
と、多分何となく考えていたのであろうと思います。その当時は国際情勢など興味もありませんから、余り当時のことを覚えていません。

その後の世界は、混乱し戦争が多発しました。これが21世紀です。

東西冷戦の時代には、こんなことは絶対に出来ませんでした。西側が勝手に自己都合の戦争を始めれば、必ずソ連が批判しますし相手国に援助して支えるからです。だから東西冷戦の時代は、比較的戦争が少なかったのだと気が付きました。

簡単に言うと東西冷戦構造が崩壊して、アメリカ・NATOの一極支配構造が出現しました。

そうなったからアメリカ・NATOが暴走し始めたという流れです。問題解決の手段として軍事力や戦争を使い、外交や交渉がなくなりました。

アフガン・イラク・シリア・リビア・ウクライナ。

全部同じ構図です。

そしてアメリカ・NATOが一方的に悪い国家を決めつけます。
ロシア・中国・北朝鮮・イラン・・・
どこも大した悪くないですよ❓
単にアメリカ・NATOに従わないと言うだけです。

究極のダブルスタンダードが完成しました。
ガザ問題を見ると、よくわかると思います。

だから今でも中東やアフリカの国々は、特にガザ問題に関してはモスクワを訪問して相談しています。こんな場合、ソ連しか頼りになる国がなかったからです。だから今はロシアに行くわけです。

これを見ると段々、分かってくると思います。
旧ソ連が崩壊してその後のロシアが弱体化したから、究極のダブルスタンダード政治が、堂々とまかり通っているわけです。

アメリカ・NATOのごり押しを防ぐには、中国・ロシアがもっと力を付けなければならないと言う歴史の皮肉が見えてきます。

戦争を少なくして、昔のように外交や交渉を国際政治の手段に復活させるには、中国・ロシアが対抗軸を形成しないとダメだと言うことです。

アメリカ・NATOが世界政治の中で大きな権力を握った結果、自戒も正義も公正もほぼ失い自分たちの主張のみ言い、それが通らなければ軍事力を用います。多分、それを止めようとはしないでしょう。

つまり、どんな世界であろうと一つの勢力に圧倒的な力を持たせては、いけないと言うことです。すぐに自分たちの私利私欲によって物事を進めようとします。これは人間の性ですから防ぐことは出来ません。

アメリカ・NATO以外の立場から見れば、中国もロシアも別に悪くはないです。アメリカよりマシなくらいです。

それに極悪の烙印を押すのは、相当におかしくないですか❓



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