今のヨーロッパを見ると、集団ヒステリーと言えます。
ロシアが怖くて仕方ありません。なぜ、怖いか❓
ロシア国境がポーランド国境に迫るのが現実的な問題になってきたからです。
「ウクライナを負けさせてはならない!」
「ロシア国境が、ポーランド国境に接するのは絶対に許せない!」
「ロシア極悪」のプロパガンダとフェイクニュースを、いくら叫ぼうと現実は変わりません。
果たして、ヨーロッパはロシアの主張を真剣に聞いたのか❓
今のヨーロッパの恐怖は、2022年2月までロシアがNATOに対して感じていた恐怖と同じです。
つまり、NATO(主にアメリカ)はNATOの国境線をロシアの西まで拡大しようとしていました。
そのために2014年クーデターでウクライナを西側に引き込みました。2021年10月、ゼレンスキーは最後に残っていた東部独立派を軍事力で潰そうとしました。
潰れてしまえば、ロシアはNATOと直接境界を接することになります。ここでゼレンスキーは、ロシアのレッドラインを超えました。
2021年12月、ウクライナ国境にロシア軍を終結させたロシアはアメリカに最後通牒を通告して交渉しました。バイデンさんの回答は、「ナシ」でした。その後、ロシアは軍事侵攻に踏み切りました。
今、ヨーロッパがロシアを恐ろしいと思うなら、なぜ2021年12月に何とかしなかったのか❓
2021年12月のロシアは、今のヨーロッパがロシアを恐れるのと同じようにNATOを恐れていたことを知るべきだと思います。
ロシアが軍事侵攻に踏み切ったのは、ロシアの安全保障を守るためであり、領土を拡大するためでも鉄のカーテンを復活させるためでもありません。ロシアが出した条件をアメリカが飲めば、軍事侵攻は回避されたでしょう。
つまりロシアの安全保障上のレッドラインを踏みにじったのはゼレンスキーであり、それを煽り立てたバイデンさんがロシアの軍事侵攻を招き寄せたというべきです。
都合が悪いので、これまでは「ウクライナ被害者=正義、ロシア侵略者・極悪」のプロパガンダとフェイクニュースで戦争を煽り立ててきました。巨額の税金を注ぎ込むには、「金看板」が必要だからです。
「金看板」も大分、メッキが剝がれてきましたね❓
中にあるのは、真黒なアメリカの野望です。
嘘っぱちは、いい加減にやめて、まじめにロシアの主張を聞くべき時が来ました。
安全保障の確保で武力行使している以上、ロシアが途中で停戦に応じる可能性は少ないと思います。
逆に言えば、安全保障に関するロシアの主張を受け入れるなら、領土的な部分では妥協する可能性があります。
と言っても、クルスク侵攻までやってしまえば、それなりのことはあるでしょうね。
そもそも、2014年ウクライナ・クーデター以前の政治環境は、どのようであったか❓
ウクライナは中立国であり、特にNATO加盟も望んでいませんでした。
ロシアとNATOの緩衝地帯でした。
だから、どちらも相手に対して脅威を感じませんでした。
当時を再現するのは、今となっては不可能です。しかし、重要な点は復元可能です。
①「ウクライナが中立であること。」
②「ウクライナがNATO加盟を放棄すること。」
③「軍事力を削減して、ロシアの脅威にならないこと。」
この3点を実現すれば、かなり2013年以前の政治環境は復元できます。
これなら、ロシアもヨーロッパも相手に対して脅威を感じることはありません。
アメリカの「よこしま」な野望を排除すれば、これを復元することは可能です。
ロシアが要求しているのは、簡単に言うと2013年以前の政治環境に戻せと言っているだけです。
それでロシアもNATOも損をするわけでは、ありません。
勢力圏が元に戻るだけだからです。
ウクライナがロシアに攻め潰されれば、境界線はもっとポーランド国境に近くなります。
今、停戦交渉を始めれば①②③に少し色を付ければロシアは折り合うと思います。
ウソ(プロパガンダとフェイクニュース)を叫ぶのは止めて、冷静に現実を考えるべきでしょうね❓
それでも戦争したければ、とことんやったらいいと思います。
この場合は、ウクライナが潰れて終わります。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑦
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27