2月25日のNYタイムスの記事のリンク
https://www.nytimes.com/2024/02/25/world/europe/cia-ukraine-intelligence-russia-war.html
スプートニク
ウクライナで漏洩のCIA作戦文書 キエフの「終焉は間近」を示唆=元CIA職員
2024年3月2日, 09:05 (更新: 2024年3月2日, 09:07)
https://sputniknews.jp/20240302/ciacia-17965062.html
さすがロシア政府のプロパガンダ用の新聞であるだけに西側のメデイアは、絶対に書けない内容を軽々と書いています。やはり情報を双方から得るのは、大切だと思います。
まず興味深いのは・・・
『「私たちとウクライナの反ソ・反露分子とのつながりは1955年に遡る。つまり、CIAがバンデーラ信奉者ら(ウクライナ民族主義者組織)に関与し始めたのは1940年代後半から1950年代前半まで遡るということだ。 NYT紙はその関係がまるで新しいもの、あるいはここ 10 ~ 15 年の間に出来上がったものだと言おうとしている。 それはナンセンスだ」ジョンソン氏はこう強調する。』
ウクライナの民族主義者とCIAの関係は、1950年代まで遡るという部分です。
この当時は、ソ連内部に情報源を持ち反ソ連的な協力者の確保が目的だったと思います。
やや飛躍した話をすると、それが1991年8月24日ウクライナの独立につながったとも言えます。
当然、その後もズブズブの関係は続いたでしょう。
2点目は、2014年の過激民族主義者のウクライナ・クーデターについてのCIAの関与です。
『「CIAはキエフ政権がスパイだけでなく、過激派、急峻主義者、テロリスト、凶悪犯の訓練を支援してきました。 いいですか。 この一連の動きが最も顕著だったのは 2013 年から 2014 年の間です」
露外務省マリア・ザハロワ公式報道官はNYTの報道について、こう指摘している。 「民主主義者や民間人を装ってマイダンに参加した人々は、主にポーランドとバルト三国の基地で訓練を受けてきたのです。 我々はこのことについてずっと訴え続けてきました」。』
露外務省マリア・ザハロワ公式報道官は、このことをずっと訴え続けてきたと主張しています。
多分、事実でしょう。
西側の政府は、「ロシアのプロパガンダであり嘘である!」ともみ消してきたと思います。
これが全世界に報道されていれば、2014年のロシアのクリミア侵攻も、2014年から始まったドンバス戦争もその後の評価は、全然違っていたと思います。
2014年ウクライナ・クーデターもそうです。
アメリカが、ウクライナの過激民族主義者や極右、テロリスト(ネオナチ)などを組織して訓練を施して実行させたとすると、小汚い傀儡政権を作ったことになります。
オバマ元大統領は、2015年CNNのインタビューに対してアメリカの関与を認めています。
そこからウクライナが外交方針を大転換してNATO加盟路線に突っ走ります。クーデター後、憲法を改正して憲法にまでNATO加盟推進を加えています。その後、NATO加盟路線は強まり、2019年大統領選挙では突如ゼレンスキーが現れ大統領に当選します。
その後は、対ロ強硬路線は更に激化して2022年2月24日を迎えました。
こうやって辿ると一連の物語が出来上がります。
少なくともロシアの言い分も、きちんと聞くべきですね❓
聞けばウクライナや欧米が垂れ流すプロパガンダやフェイクニュースとは、違う側面が見えてきます。
スプートニクの記事が正しいかどうかは、不明です。
しかし私が探しても見つからなかった情報は、ありました。
国際政治における謀略の一端が分かると思います。
綺麗なプロパガンダやフェイクニュースとは、違う側面が裏に隠されていることが、時々あります。
ウクライナ紛争は、その典型例と言えます。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次③
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27