「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

中国の公式統計の疑問<2023年3月15日 >

2023-04-07 17:27:55 | 外国の話題

中国の公式統計の疑問は、以前から言われていることです。
今回の話は、目が点になるくらいの驚きです。

水増しされていた中国の人口、「本当は10億人だった説」の衝撃──ハッキングでデータ流出
2023年3月15日(水)15時29分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/03/post-101105_1.php

記事から引用>

まだ人口は増え続けると豪語していた中国政府も、ついにこの1月、従来は「2030年以降」とされていた人口減少が、実は昨年から始まっていたと認めた。

なぜ想定より8年も早く、人口減が始まってしまったのか。中国の人口が「2030年以降」に減り始めるという想定は中国政府の発表してきた過去の公式統計に基づくもので、大多数の国際機関や外国政府もこれを信じ、これによって中国の将来性や国力を推定してきた。

そもそも平時には、一国の人口が激変する事態は考えにくい。しかるべき統計データがあれば、先の予想は十分に可能だ。なのに、なぜ8年も計算が違ったのか。
・・・・・・
なお米ウィスコンシン大学の人口統計学者である易富賢(イー・フーシェン)は、水増しされる前の出生データを基に、中国のピーク人口は約12億8000万人だったと推定している(ちなみに彼の著書は、中国国内では発売を禁じられている)。
・・・・・
昨年6月、中国は史上最悪のデータ流出事件に見舞われた。上海警察のデータベースがハッカー攻撃を受けたのだ。

ハッカー集団は、個人を特定できる最新の情報を含む10億人分(23テラバイト相当)のデータセットを盗み、それをダークウェブで1セット10ビットコイン(約20万ドル)で売りに出した。

<引用終わり

つまり、これまでも中国の人口について疑問を呈する研究者はいました。そして、去年6月にハッキングされたというデータを、購入して調べた研究者がいます。

そのデータから推測される数字は?
せいぜい10億人程度???

中国の公式統計が、14億1千万人。

つまり、全ての前提が崩れるわけです。
共産主義の国ですから、全ての社会インフラが14億人を前提に建設されていると思います。
ビジネスだって、そうです。14億人の消費者がいる前提で事業計画を立てていると思います。

再び、記事から引用>

人口の水増しを伴うようでは、中央政府の進める壮大な建設プロジェクトも無用なものとなろう。

高速道路や新幹線の建設を急ぎ、人口増を見込んで不動産を開発しても、入居者のいない新築物件のゴーストタウンを生み出すだけだ。関連業界も含め、収益性を欠く無用の事業ばかりで、今や不良債権が山積みされている。

<引用終わり

つまり、今年になり経済推進に政策転換したはずです。
あまり中国経済は、上向きになっていません。
まず、GDPの30%を占めるであろうと言われる住宅関連産業があります。上記の記事を参考にするなら、この部分がほぼ不良債権化しています。
残りの70%で経済成長が出来るのでしょうか?

他にも膨大な金額が投入されている社会インフラ建設があります。

そして個人消費の部分も、少ない理由も分かります。
4億人分少なければ、そもそもその分少ないことになります。

そして世界中に、金をばらまいてきた中国。
人口14億と10億の違いは、大きすぎます。
これまでは、中国の高度経済成長の陰に隠れて見えなかった部分が見えてくるかもしれません。
人口がピークアウトすると、経済成長は難しくなります。今の日本を見て分かる通りです。

そして、これまで膨大な無駄な投資を継続してきた住宅関連産業や社会インフラ投資。
これが、不良債権化しているとするなら?
おまけに、巨額の軍事費を使い続けてきました。
海軍や空軍は、金食い虫です。
規模が大きくなるほど、維持費が膨大に膨らんで行きます。空母や軍艦などは、まだ建造を続けています。

現在、中国が金持ちなのは事実です。
しかし、このような無駄金を使い続ければ、やがて行き詰まるのは、時間の問題であると言えます。

果たして?中国の人口は・・
14億人なのか10億人なのか?
特にビジネスの関係者は、考えた方が無難かもしれません。



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