「北の山・じろう」時事日記

内容は主に海外時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

パキスタンで発生する自爆テロ<2023・3・11>

2023-04-07 10:48:20 | 国際情勢
 

パキスタンの自爆攻撃、死者100人以上に 背景に何があるのか
2023年2月1日
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-64450030
『パキスタンでは昨年11月、イスラム強硬派武装組織「パキスタンのタリバン運動」(TTP)が、政府と合意した停戦を破棄。それ以降、暴力行為が増加し、警官や兵士が頻繁に攻撃されるようになった。』

警官9人死亡、11人負傷 自爆テロか パキスタンで警察狙う襲撃相次ぐ
2023.03.07 Tue posted at 12:17 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35200934.html

『その後この爆発について、新興の民兵組織テーリク・エ・ジハード・パキスタン(TJP)が犯行を認める声明を出した。

TJPからCNNに届いた声明によると、同組織は「武装ジハード」を使って「パキスタンにイスラム体制を確立する」目的で、2月23日に結成された。』

「キリスト教徒を狙った」 パキスタンの公園でイースターに自爆テロ 
Posted March. 29, 2016 07:18
https://www.donga.com/jp/article/all/20160329/530559/1

『イースターの27日(現地時間)パキスタン北東部パンジャーブ州ラホールの子ども公園で、ターリバーンの分派組織によるものとされる自爆テロが発生し、少なくとも72人が死亡、400人が負傷した。
キリスト教徒の被害が大きかった。
「パキスタン・タリバン運動(TTP)」から分かれた過激派「ジャマート・ウル・アハラル」のエフサヌッラー・エーサン・スポークスマン・・・』

ざっと検索しても、3つの組織があります。
「パキスタンのタリバン運動」(TTP)が、2012年に活動したのが、最初に確認された例だと思います。

そこから別派が生まれ・
「ジャマート・ウル・アハラル」

更に、新興の民兵組織テーリク・エ・ジハード・パキスタン(TJP)が誕生しました。今年の2月です。

元々、パキスタンではイスラム原理主義的な勢力が政権内にいます。以下、大雑把な流れ。

中国「一帯一路」失敗の象徴…親中だったパキスタンが米国に急接近する理由
2022.10.6 4:05
https://diamond.jp/articles/-/310709

パキスタン、米と軍事協力
IMFの譲歩狙う
2021年6月15日
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72882060U1A610C2FFJ000/

対テロ戦争期パキスタンの政治・
社会における内的変化>2015・5・15掲載
https://www.jstage.jst.go.jp/article/asianstudies/61/3/61_1/_pdf


「親中派の代表」パキスタンで中国人狙うテロ横行 その背景
2017/12/27 05:30
https://www.sankei.com/article/20171227-M676S5356VJZZIMSSWYQVVRHEE/

対米協力見直し表明 
NATO軍の越境攻撃受け
パキスタン 2011年

2011年のパキスタン 揺らぐ政権と悪化の一途をたどる対米関係
牧野 百恵
https://www.jstage.jst.go.jp/article/asiadoukou/2012/0/2012_547/_html/-char/ja

「ムシャラフ・パキスタン大統領のジレンマ  -対米協力とイスラム過激勢力の狭間に立つムシャラフ政権-」 清水 濶 (平和・安全保障研究所 研究委員)2004.06.01

パキスタン - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3

元々内政が不安定で、民政と軍政を繰り返してきた歴史があります。そして、大国の狭間で常に翻弄されてきました。基本的にアメリカが支援する時代が長く、親アメリカ的なスタンスでした。

パキスタンの歴史を大きく変えたのは、旧ソ連のアフガン侵略です。パキスタンは、アメリカ政府とともに反政府武装勢力ムジャーヒディーンを支援します。

その過程で、パキスタンはアフガン難民を受け入れます。
その人数は、最大600万人を超えます。
パキスタンとアフガン南部は、人種が同じでパシュトゥーン人がかなりいます。
(アフガニスタン人口の45%とパキスタン人口の11%を占める。)
だから、困難な同胞を受け入れるという側面もあったと思います。しかし、これだけの難民を抱え込めば経済的な負担は非常に大きかったと思います。つまり、その分だけパキスタンは貧しくなると言うことです。

そして、アフガン難民キャンプの神学校から、イスラム過激派(正確には、原理主義者)の戦士たちが誕生します。彼らは、大人になったのち陸続とアフガンに帰国して、当時のアフガン軍閥との戦いを始めました。
その当時のアフガンは、地方軍閥が恣意的な支配を行い国家は存在しません。
その戦いと祖国統一を始めたのが、今に知られるタリバンです。タリバンの祖国統一は、ほぼ完成しました。残っていた勢力は、北部同盟です。

だから、本来はパキスタンとタリバンは、同盟関係にあったと言っていいと思います。その過程で、アルカイダもタリバンに加わります。

アルカイダは、その後大事件を起こしました。
アメリカ同時多発テロ事件
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%8C%E6%99%82%E5%A4%9A%E7%99%BA%E3%83%86%E3%83%AD%E4%BA%8B%E4%BB%B6

その大きな原因は、アフガンにとっては敵である北部同盟をアメリカが支援したことです。アルカイダにとっては、それは裏切り以外の何物でもありませんでした。

報復としてアメリカのアフガン侵攻が始まります。

ここでパキスタン政府は、苦しい立場に追い込まれます。
結局、アメリカを支持してアメリカに協力するしかありませんでした。

ここら辺から、パキスタン国内でのテロ事件が起き始めます。

2011年、アメリカとパキスタンは決定的な仲たがいを起こします。パキスタンは反アメリカ政策をとり中国に接近しました。
これがまた、テロを誘発します。
何故なら?
新疆ウイグル地区問題を抱える中国は、イスラム過激派にとって許しがたい敵です。
更にテロが増加します。

経済的に困ったパキスタンは、アメリカ寄りの政策を見せます。これが2021年。
また、これがイスラム過激派のテロを呼び込みます。

そして、去年の大水害の被害で更に経済的な困窮が増えて、アメリカ寄りの姿勢を強めます。同時に国内の治安が弱まりました。更にそれが、テロを誘発します。

もし、インドとロシアとアメリカと中国と関係のある地理上の位置になければ、パキスタンは、これほどひどいことには、ならなかったと思います。
日本よりも更にひどく、インドまでいてそれが最大の仮想敵国です。パキスタンが核武装を強行した理由も理解できます。

アフガンは、ロシア以外の国には大した用事はありません。パキスタンには、アメリカも中国も用事は大ありです。その割には、アメリカの行動は、身勝手と言うしかありません。中国は、打算しかありません。

結果として、どっちを向いても国内でテロが起きてしまいます。1回、やりましたが軍を総動員して、「パキスタンのタリバン運動」(TTP)をアフガンに追放したことがあります。この勢力の帰国を許したばかりに、またテロが激化しました。

アフガンは、アフガンでISのテロが起きています。
戦争が2回起きた結果は、テロリストが増殖して今は、主にパキスタン国内に住み着かれてしまっています。

そして、アルカイダの分派はシリアに行きまだ残っています。そこからISが生まれました。こちらは、今アフリカ方面に多くいます。
ロシアのワグネルと戦っているのは、ISです。
ワグネルのいるのは腐りきった独裁政権ですから、アフリカではISは、正義になってしまいました。アフリカのワグネルと戦えるのは、ISだけになってしまったからです。

というぐちゃぐちゃな歴史の中でテロリストが育まれ、紛争地帯や治安の悪い地域で活動しています。
一応、説明しようと試みましたが?
書いているうちに、だんだん間口が広くなって?
更に、良く分からなくなります。



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。