「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ハマスがイスラエルに大規模テロ攻撃の背景<2023年10月

2023-10-09 10:37:16 | アフリカと中東

ハマスが対イスラエル大規模作戦 空爆で反撃、計298人死亡―「戦争状態」、住民拉致か
2023年10月08日00時35分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023100700357&g=int&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit

パレスチナの過激民族主義者は、昔から取り扱いが微妙と言うのかおかしい部分があります。昔の呼び名は、パレスチナ・ゲリラです。航空機のハイジャックから始まって様々なテロ行為を繰り返してきました。

イスラエルを国と認めないアラブ諸国の考えが影響するためか今もハマスに対する表現は、微妙におかしいです。イスラエルの建国当時は、それに対する異議もあったかもしれません。しかし現在は、イスラエルは国際的に国家と認められた合法的な存在です。

国家に対する攻撃は、戦争と言うしかありません。それについては、今回省略。

※今回大規模な攻撃が行われた背景を考えてみます。
イスラエル側の発表によると2000発以上のロケット弾が撃ち込まれ、ハマスの戦闘員が越境攻撃を行いました。それだけの武器を誰が何故提供したのかです。

提供したのは、イランでレバノンのヒズボラ経由で密輸したと思われます。では、なぜイランがこれほど大量の武器を提供したのか?

理由は、二つ考えられます。
(1)
マフサ・アミニの死
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%95%E3%82%B5%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%81%AE%E6%AD%BB
ワールド
2022年9月30日3:27 午後Updated 1年前
アングル:イラン抗議デモ、渦中の急死女性は「内気で政治に距離」
https://jp.reuters.com/article/us-iran-women-amini-idJPKBN2QV0GF

この事件をきっかけにイラン全土で抗議活動が吹き荒れました。その活動で数百人の死亡者と沢山の逮捕者が出ました。
もちろんイラン国民に政府に対する不満が蓄積していたことも大きな原因だったと思います。

しかし、これが何らかの謀略であったらどうでしょう?
政府に対する不満の蓄積があれば、きっかけを作り煽り立てれば火は簡単に燃え広がります。

イラン政府が、マフサ・アミニさんの死亡について詳細を公表しない以上真相は闇の中です。しかし警察の暴力で死亡したのではない可能性もあります。逮捕されてから警察署内に連れ込まれる過程で何者かが劇薬を何らかの方法で摂取させても死亡します。他にも方法があるかもしれません。

この死亡事件をきっかけにあっと言う間に抗議活動は、イラン全土に広がり激化しました。

外部の特に欧米のメデイアは、それを素晴らしいことのように煽り立てました。

しかし、それは最初から意図され計画されたものだとしたらどうでしょう?今は情報を瞬時に拡散して煽り立てるのは、簡単に出来ます。そして過激化させる要員まで事前に準備してね?

イラン政府の面目は失われイラン社会は大混乱しました。

仮に意図されたものであるとしたら、それを意図した者は誰か?

そう考えるとハスマを道具に使った報復である可能性が出てきます。

単に可能性があると指摘しただけです。謀略の世界では、これくらいは普通にあることです。

(2)
最近アメリカが仲介してサウジとイスラエルが国交を樹立するかもしれません。イスラエルを敵視するイランに許せることではないと思います。

中国が仲介してサウジとイランが国交を回復したのが今年の3月です。

サウジとイランは、イエメンをめぐってもめています。
しかし、国交回復に当たりイランはサウジに手土産を渡しました。
『イラン、フーシ派への武器供給停止に合意』
2023.3.16 21:43
https://diamond.jp/articles/-/319653

イランはそれまでフーシ派を軍事的に支援してきました。サウジがイスラエルと国交を樹立するならこの合意がどうなるかは分かりません。
フーシ派がロケット弾を5000発手に入れてサウジの油田地帯などに撃ち込んだらサウジは、大変なことになります。

ワールド
2015年4月9日8:53 午前8年前更新
米国務長官、イエメン「フーシ派」へのイラン支援に不快感
https://jp.reuters.com/article/us-iran-idJPKBN0MZ2HM20150408

政府軍をサウジが軍事支援し、反政府勢力のフーシ派をイランが支援する対立の構図が長く続いてきました。この対立に関して、一応サウジとイランの間に合意が出来ました。
「これを、反故にしていいのか?」
と言うサウジへの脅し兼警告です。

※この通りであるかどうかは不明です。
しかし、考えればこのような背景が考えられます。
どちらにしてもハマスは、道具として利用されました。
どっちかと言うとイランがイスラエルに一発、お見舞いした可能性の方が高いと思います。

国際関係の裏側にあるゴタゴタは、実にえげつないです。



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