福島第1原発事故が起きる前は、日本には「原子力村(原発ムラ)」と言う特殊で特権的な原子力業界がありました。
今考えると原子力発電の理解を深めるために政府が中心となり様々な広報活動を行いました。
それ自体は、政策として理解できます。
しかし、それが行き過ぎて「原発安全神話」を作り出してしまいました。
それが原発安全監督行政の形骸化を招き、結果として福島第1原発事故が起きました。
原発は本来危険なものであり安全には十分気を付けなくてはならない・という普通のことをしていれば原発事故は確実に防げたと思います。
「◎◎安全神話」が出来上がると危険な証拠です。
普通の常識的な配慮や思考を妨害して、非常識や不合理がまかり通るからです。
最近、それと同じものが有ることに気が付きました。
「NATO安全神話」です。
『NATO・NATOと呪文を唱えれば絶対安全!』
『NATOは絶対に正しく異を唱えてはならない!』
☆ほぼ宗教の世界です。しかも、邪宗です。
そこに集うのが、「NATO村」の信者たちです。
最近、特にヨーロッパのNATO加盟国の首脳の発言を聞いていると、気違いじみています。
『NATOが絶対正しく!ロシアは絶対極悪である!』
しかし、NATO村があれば「非NATO村=第三世界」もあります。
例えば、今回のロシアの大統領選挙。
「NATO村」の信者たちは、罵詈雑言を飛ばして非難しています。
一方、「非NATO村=第三世界」の住人はプーチン大統領に祝意を表しています。
「原子力村(原発ムラ)」と「NATO村」の論理が一致しているのが分かりますか❓
「原発安全神話」と「NATO安全神話」は全く同じ構造です。
批判も異論も絶対許さないのも同じです。
戦後長くヨーロッパの安全を保障してきた「NATO村」は時代の遺物となり、すでに存在価値を失っているように思います。
(むしろ現在の危険物と言うべきでしょう・・)
日本政府は、よく考えるべきでしょうね❓
日本も「時代の遺物」になりたくなければ・・・
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