「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

(MLB)ホームランバッターと打球平均初速の関係❓=日本の打者がメジャーで通用しにくい理由<2024.1.25

2024-01-25 20:47:36 | MBL & プロ野球

Number
大谷翔平が6年間で急上昇「メジャー打球速度ランキング」ライバルはジャッジ、鈴木誠也も適応…「WBC最速185km」村上宗隆の課題は?
2024/01/24 11:04
https://number.bunshun.jp/articles/-/860425

記事を読むと「目から鱗・・」です。
メジャーでは、2015年から「スタットキャスト」の運用が開始され様々な指標が公開されています。
Numberは、その中で打球初速に注目して分析しました。
ランキングは、最高初速と平均初速があります。
ホームランとの相関性が高いのは、「平均初速」です。
たまたま打球初速が高くてもあまり意味がありません。
めったに打てないけどたまに大きなホームランを打つタイプが最高初速の速い打者に混じるからです。

MLB打球初速平均速度ランキング2023年
https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2023/10/%E3%80%90MLB%E3%80%91%E5%B9%B3%E5%9D%87%E6%89%93%E7%90%83%E9%80%9F%E5%BA%A6%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%EF%BC%882023%E5%B9%B4%EF%BC%89.png

1位 A.ジャッジ(ヤンキース)平均157.1km/h
2位 R.アクーニャJr.(ブレーブス)平均152.4km/h
3位 大谷翔平(エンゼルス)平均151.9km/h
4位 M.オルソン(ブレーブス)平均150.8km/h
5位 チャプマン(ブルージェイズ)平均150.3km/h
6位 デイアス(レイズ)平均150.3km/h
7位 J.D.マルテイネス(ドジャーズ)平均150.3km/h
8位 G.スタントン(ヤンキース)平均150.2km/h
8位 Y.アルバレス(アストロズ)平均150.2km/h
10位 MJメレンデス(ロイヤルズ)150.0km/h
※図の中に平均角度もあります。
Aジャッジが優れているのは、平均角度でも1位です。
Aジャッジが2022年62本のホームランを打った理由だと思います。
ジャッジの平均初速の変化
 2018年平均152.4km/h=1位/390
 2019年 平均154.5km/h=1位/406
 2021年 平均154.2km/h=1位/404
 2022年 平均154.3km/h=1位/411
 2023年平均157.1km/h=1位/403
凄いですがジャッジがホームランを量産し始めたのが2021年からです。ですから「打球の初速平均速度+打撃技術」が必要だと分かります。

大谷翔平の変化
 2018年 平均149.5km/h=13位/390
 2019年 平均149.3km/h=10位/406
 2020年 平均143.4km/h=83位/194
 2021年 平均150.6km/h=8位/404
 2022年 平均149.5km/h=7位/411
 2023年 平均151.9km/h=3位/403
翔平君がホームラン打者としてブレイクしたのが2021年です。46本打ちました。初速自体は2018年2019年と結構速いですから、やはりジャッジのケースと同じで打撃技術の進歩がホームランの量産として現れていると思います。

ジャッジと翔平君の例を見ると、ホームラン打者の条件が分かりました。
①打球の初速平均速度が高いこと
②優れた打撃技術があること
①があって②が足りない選手は、初速平均速度が高くてもホームラン数が多くないと思います。

鈴木誠也(カブス)
2022年オフに鈴木誠也は筋トレ
上半身が見違えるように大きく分厚くなった
2022年均144.2km/h=121位/411
2023年平均147.1km/h=49位/403
※吉田正尚(レッドソックス)平均143.2km/h=200位

鈴木誠也が2023年OPSの高い選手に進歩したのは、パワー不足を悟って2022年オフに筋トレをして強い上半身を作ったからです。2023年は長打力が増してホームランを20本打ちました。平均初速速度が大幅に向上した結果です。

吉田正尚が打率の割にはOPSが低いのは、パワー不足のために長打力に欠けるからです。2023年の鈴木誠也と比較すると平均初速速度が大幅に低いのが分かります。

※参考
秋山翔吾
 2020年 平均137km/h=185位/194
 2021年 均139.2km/h=339位/404
筒香嘉智
 2021年 平均144.2km/h=143位/404
 2022年 均142.9km/h=182位/411
技術的にも足りないと思いますし、平均初速速度も平均程度でしかありません。技術練習より筋トレが必要なはずです。
ところが❓
「筋トレを否定し、自身のセンサー、バランス感覚を重視」
このような考え方で練習するためにメジャー昇格は出来ません。

このように見てくると、当然打撃技術も必要ですがメジャーの速球に撃ち負けないパワーがそれ以上に必要だと分かります。
パワーのない選手=打球の平均初速速度の遅い選手はメジャーでは、通用しないと言うことです。

※これは日本のプロ野球でも全く同じだと思います。打撃成績を向上させるには、打球の平均初速速度=パワーの向上が必要だという実に単純なことに気が付きます。
最近の日本のプロ野球の打者が、貧打な打者ばかりな理由です。
新しい野球の考え方や技術を無視して、昔ながらの経験的な練習を漫然としているから、年々メジャーレベルから遅れいていくのだろうと思いました。

※投手は結構メジャーで活躍できるのに、野手は殆んど出来ないでしょう❓
理由は、投手と野手の実力差が大きいことだと思います。
投手は、メジャーに近いレベル。
打者は、メジャーからやや遠いレベル。


※関連記事目次
項目「MBL & プロ野球」目次①
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/11328fcdd47caf7c999058799251da3b



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