「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

西側のロシアに対する禁輸政策の疑問<2023・4・21

2023-04-22 10:45:28 | ウクライナ紛争

ビジネス
2023年4月21日10:49 午前11時間前更新
穀物輸出合意、ロシアの懸念対処に何も行われず=外相
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-russia-grain-idJPKBN2WI03T

こう書くと、ロシアの回し者か!と、殴り書きのコメントを書いた無知な人が、1名いました。私は、1年以上ウクライナを支援する日記を書いています。ロシアを支持したことは、全くありません。そのような過去の経緯は無視して簡単に私を批判する人の「無知」には、驚くばかりです。
「そこまで!馬鹿か!」
私のウクライナ関連の過去記事を、10本も読めば簡単に分かるでしょう?

私が、言いたいことはロシアを有利にするための意見ではありません。

ウクライナ紛争が勃発し、一番困っているのが中東やアフリカの貧しい国でありその国の国民です。ウクライナやロシアからの食料品の輸出が途絶えれば、困窮するのはその地域の貧しい人々です。

だから、ロシアはトルコと国連の仲介を受けてウクライナの農作物の黒海経由の輸出を認めました。これは、食糧危機を考えたロシアの妥協です。

ところがロシア産の主に小麦などの農作物は、輸出が阻害されています。

戦争を抜きにして考えれば、ウクライナ産もロシア産も黒海経由の輸出を、妨害するべきではありません。

つまり、この穀物輸出ルートを双方に保障することは、世界の食糧危機の改善に利することです。貧しい国々の食糧危機を回避するという、正義があります。人間の数で言うならウクライナ紛争よりも多いです。

エネルギーも同じです。結局、禁輸したところで迂回して製品に化けて輸出されています。

エネルギーや食糧は、禁輸の対象にするべきではないことは、明らかだと思います。食料は、ルートが黒海経由であるのは、ウクライナもロシアも同じです。人道支援の観点からも、ウクライナ産とロシア産を区別してはならないと思います。

特に食料は、除外するべきですね?
ロシアが不満を持っているのは、ウクライナ産の農作物を黒海経由での輸出をロシアが認めるのであれば、ロシア産も認めて欲しいと言っているだけです。ロシア産の農作物の輸出を保証すれば、食糧危機は改善の方向に向かうでしょう。

ロシアとウクライナの戦争と言う以上に、大切な問題であると思います。

工業製品や部品、金融に関しては禁輸を継続すれば、いいと思います。食料は、その対象にしてはいけないのではないか?と、疑問に思います。

疑問のある部分は、戦争前の状態に戻して考えるべきだと思います。ロシアは、やろうと思えばウクライナ産の食物の海上輸出を海上封鎖することが、簡単にできます。

つまり?食料の海上輸送に関しては、バーターで考えるべきであり戦争とは、切り離して考えるべきだと思います。こうしたからと言って、それほどロシアの収入が増えるわけでもありません。むしろ、海上輸送の安全を保障されて全部輸出できるなら、ウクライナの方にメリットが多いと思います。陸上輸送を使わなければならないので、格安のウクライナの穀物が東欧に流れて摩擦が起きています。

だから?
そのような込み入った問題の解決には、バーター取引が利用されます。

ロシアの黒海経由の穀物輸出を認めたって、メリットの方が多くデメリットは、ほとんどありません。それを仲介するのが外交であると思います。

ヒステリックに喚いたところで戦争は、終わりません。戦争は戦争で、別途考えるべきでしょう。

そうやってロシアから譲歩を引き出しながら、ロシアを妥当な交渉の場に引き出すのが外交です。妥当の意味は、ロシアとウクライナが話し合って決めるべきことです。それ以外の国が、とやかく言うべきことではありません。戦争を継続するうちに、やがて妥協点が見えてくるかもしれません。



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