「北の山・じろう」日記

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ウクライナ軍はドネツク州を放棄したのか❓ドネツク州各地でロシア軍が進撃<ウクライナ紛争2024.07.07

2024-07-07 18:51:14 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2024.07.7
侵攻864日目、ロシア軍はハルキウを除くほぼ全ての東部戦線で前進
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/on-the-864th-day-of-the-invasion-russian-forces-advance-on-almost-all-of-the-eastern-front-except-kharkiv/

ドネツク州の各戦場とハルキウ州のクピャンスク方面でロシア軍が進撃しています。
二通りに考えられます。

①ゼレンスキー大将軍(軍事のド素人)が直接指揮するために、ウクライナの参謀本部は諦めた⇒なるようになれ!

②現状ではドネツク州防衛は難しいのでドネツク州は捨てた。

①かもしれまでんが、もうドネツク州は戦況が悪化しすぎて守っても無駄なのは事実です。
本来なら前線を大きく後方に下げて、どこか防御に適した地形の所に防衛ラインを作り直して防衛戦を戦うしかないと思います。
ロシア軍に攻めさせて打撃を与えながら戦術的後退をして後方に準備された防衛ラインまで下がるのなら、一応筋道は通っています。

問題は、ウクライナのこれまでの陣地建設の手抜きぶりからすると、おそらく後方に準備された防衛ラインは、無いかもしれません。
どうも陣地建設でも汚職と手抜きがあるようで、ハルキウ州北部は、モロその例です。

もう一つ考えられるのは、ウクライナ軍参謀本部が茶坊主ばかりになっていてゼレンスキー大将軍(軍事のド素人)の命令を忠実に実行しているだけとも考えられます。

ゼレンスキー大将軍が、「ハルキウ北部を守れ!ロシア軍を叩き出せ!」と命令したのでウクライナ軍は、各戦場から強い部隊を抽出して、ハルキウ北部に送り込んだようです。だからハルキウ北部戦線では、珍しくウクライナ軍が優勢になっています。

一方でロシア軍は、ゼレンスキー大将軍がそうするであろうことを予定して作戦計画を立てていたようです。
こうして強い部隊を引き抜いた代わりに数だけいる弱小部隊が、特にトレツク方面に多く配属されたようです。
トレツク方面のウクライナ軍の前線の守備が全地域で崩壊したのは、結局これが原因のようです。

だから、ウクライナ軍の考えていることは推測不能です。
各戦場の部隊が、その日暮らしで明日の当てもなくそれぞればらばらにロシア軍と戦っているように見えます。

と言ってロシア軍が特に急いでいる風でもなく、畑の小麦を刈り取るようにゆっくりと着実に前進しています。

トレツク戦線では、外側の防衛ラインは簡単に突破されて市街戦が戦われています。
ニューヨークNiu-York方面が、低地でもあり防御力が弱いようでロシア軍が市街南に進撃しています。
ドゥルジバDruzhbaとピヴニチネPivnichne方面は、今のところウクライナ軍が持ちこたえています。

アウデイーイウカ戦線では、ロシア軍が順調にこの方面の最後の拠点のノボセレフカ・ペルシャNovoselivka Pershaの包囲作戦を遂行中です。

チャシブ・ヤール方面は、ロシア軍は市街地東側の運河まで進撃して運河沿いの南北に支配地を広げています。チャイブ・ヤールの北にあるカリーニナKalininaの制圧を目指しているようです。ここから運河を超えられるとウクライナ軍は、かなり不味い状況が生まれます。
運河を超えるとルートO-0506が北に向かっていてその先には、クラマトルスクКраматорськがあります。クラマトルスクへの進撃路が開けます。(ドネツク北部の補給の大拠点です。)
チャシブ・ヤール市街を北側から迂回して攻めることもできます。
ハルキウ北部に集結させた部隊の一部でもここに移動させて防御を強めないと危いと思います。

ハルキウ州のクピャンスク方面でもロシア軍は、クロフマリンからピシュチャネに突破作戦を実行中のようです。
西のオスキル川まで進出して、このエリアを南北に分断しようという作戦のようです。突破が成功すれば、この南のエリアは、草刈り場のようになりロシア軍の刈り取り放題になると思います。

記事にはありませんが、マリンカ戦線や南ドネツ戦線でもロシア軍が進撃しています。
基本的に塹壕戦ですからスピードは速くありませんが着実なロシア軍の進撃が見られます。

以上を見るなら、もうウクライナ軍はドネツク州の防衛を放棄して戦いながら戦術的撤退を計画しているように見えます。
単に何の計画もなくズルズルと後退しているだけかもしれません。
どっちなのかは、シルスキー最高司令官に聞いてみないと分かりません。

普通に戦況の概要を見るなら、ウクライナ軍はドネツク州を捨てたように見えます。
と言うより、もう守りようがありません。
各個撃破されてその都度後退するしかないように見えます。確かにドネツク州全域でロシア軍が州境まで進撃するのには、まだかなりの時間はかかります。しかし、やがては州境に到達すると思います。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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