「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

どうなる❓総選挙後のフランス議会<2024.07.07

2024-07-07 20:25:38 | ヨーロッパ

フランス議会下院選の第1回投票、極右が最大勢力に 与党連合は3位
2024年7月1日
https://www.bbc.com/japanese/articles/c9e9r3ggrrxo
フランス国民議会、決選投票開始…極右系政党が第一党も過半数届かず「中ぶらりん議会」の公算
2024/07/07 19:34
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240707-OYT1T50077/

(極右)国民連合が過半数を獲得する可能性が出てきたため第2グループの左派政党連合と第3グループのマクロン大統領が率いる中道の与党連合との候補一本化が功を奏し、何とか国民連合の単独過半数は、阻止できる見込みです。

現在の獲得議席数予想(最大)
国民連合210
左派政党連合185
与党連合150
過半数289

ところが❓
過半数の連立の見込みが立ちません。
左派政党連合185+与党連合150の足し算が出来ないところが悩みの種です。
マクロン大統領は、急進左派の「不服従のフランス」(LFI)とは連携しない姿勢を示しています。
「不服従のフランス」の現有議席は、75です。
この通りではないにせよ、足し算から「不服従のフランス」の議席を引き算すると、過半数に到達する政党グループが形成できません。

選挙が終わる前から、議会の過半数は無理の形成です。
もし「不服従のフランス」を政権に加えると、これまでマクロン大統領が主導してきた国民の給付を制限する改革は完全に頓挫します。
大問題になったのは年金改革ですが、これは完全にボツになるでしょうね❓
その他、労働者の権利を制限する様々な改革(改悪?)も頓挫すると思います。

と言うわけで、「不服従のフランス」を連立に入れようと入れるまいと「不服従のフランス」が法案成立のキャステイングボードを握ることになります。

あれあれ❓でしょう❓
「不服従のフランス」の賛成しない法案は、議会を通らなくなります。

と言ってマクロン大統領は、ルペン氏と手を握ることは不可能です。もし連立合意をするならルペン氏の主張を丸呑みするしかありません。

始まる前からフランス議会のダッチ・ロールは決定してしまいました。
次の総選挙までどうやって議会運営をしていくのかは、誰にも分からないと思います。
マクロン大統領は議会に対する影響力を完全に失いました。

そして第1回投票の後で左派勢力が呼びかけてフランス各地で小規模ながらデモが行われました。
第2回投票の後、どうなるか分からないのでフランス全土で約3万人の警察官が動員されて不測の事態に備えているそうです。
フランスでは大規模デモが暴動に発展することは時々あるからです。

これで月の後半には、オリンピックが始まります。
オリンピックでは、テロも警戒されています。

目が離せないフランスの今後です。
(「ひとごと」だから気楽に日記を書いていますが、自分の国がこうなったら、イヤ~大変だろうな❓)
個人的には、ルペンさんを応援しています。
戦争を煽る輩は、絶対許せません!


※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d


ウクライナ軍はドネツク州を放棄したのか❓ドネツク州各地でロシア軍が進撃<ウクライナ紛争2024.07.07

2024-07-07 18:51:14 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2024.07.7
侵攻864日目、ロシア軍はハルキウを除くほぼ全ての東部戦線で前進
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/on-the-864th-day-of-the-invasion-russian-forces-advance-on-almost-all-of-the-eastern-front-except-kharkiv/

ドネツク州の各戦場とハルキウ州のクピャンスク方面でロシア軍が進撃しています。
二通りに考えられます。

①ゼレンスキー大将軍(軍事のド素人)が直接指揮するために、ウクライナの参謀本部は諦めた⇒なるようになれ!

②現状ではドネツク州防衛は難しいのでドネツク州は捨てた。

①かもしれまでんが、もうドネツク州は戦況が悪化しすぎて守っても無駄なのは事実です。
本来なら前線を大きく後方に下げて、どこか防御に適した地形の所に防衛ラインを作り直して防衛戦を戦うしかないと思います。
ロシア軍に攻めさせて打撃を与えながら戦術的後退をして後方に準備された防衛ラインまで下がるのなら、一応筋道は通っています。

問題は、ウクライナのこれまでの陣地建設の手抜きぶりからすると、おそらく後方に準備された防衛ラインは、無いかもしれません。
どうも陣地建設でも汚職と手抜きがあるようで、ハルキウ州北部は、モロその例です。

もう一つ考えられるのは、ウクライナ軍参謀本部が茶坊主ばかりになっていてゼレンスキー大将軍(軍事のド素人)の命令を忠実に実行しているだけとも考えられます。

ゼレンスキー大将軍が、「ハルキウ北部を守れ!ロシア軍を叩き出せ!」と命令したのでウクライナ軍は、各戦場から強い部隊を抽出して、ハルキウ北部に送り込んだようです。だからハルキウ北部戦線では、珍しくウクライナ軍が優勢になっています。

一方でロシア軍は、ゼレンスキー大将軍がそうするであろうことを予定して作戦計画を立てていたようです。
こうして強い部隊を引き抜いた代わりに数だけいる弱小部隊が、特にトレツク方面に多く配属されたようです。
トレツク方面のウクライナ軍の前線の守備が全地域で崩壊したのは、結局これが原因のようです。

だから、ウクライナ軍の考えていることは推測不能です。
各戦場の部隊が、その日暮らしで明日の当てもなくそれぞればらばらにロシア軍と戦っているように見えます。

と言ってロシア軍が特に急いでいる風でもなく、畑の小麦を刈り取るようにゆっくりと着実に前進しています。

トレツク戦線では、外側の防衛ラインは簡単に突破されて市街戦が戦われています。
ニューヨークNiu-York方面が、低地でもあり防御力が弱いようでロシア軍が市街南に進撃しています。
ドゥルジバDruzhbaとピヴニチネPivnichne方面は、今のところウクライナ軍が持ちこたえています。

アウデイーイウカ戦線では、ロシア軍が順調にこの方面の最後の拠点のノボセレフカ・ペルシャNovoselivka Pershaの包囲作戦を遂行中です。

チャシブ・ヤール方面は、ロシア軍は市街地東側の運河まで進撃して運河沿いの南北に支配地を広げています。チャイブ・ヤールの北にあるカリーニナKalininaの制圧を目指しているようです。ここから運河を超えられるとウクライナ軍は、かなり不味い状況が生まれます。
運河を超えるとルートO-0506が北に向かっていてその先には、クラマトルスクКраматорськがあります。クラマトルスクへの進撃路が開けます。(ドネツク北部の補給の大拠点です。)
チャシブ・ヤール市街を北側から迂回して攻めることもできます。
ハルキウ北部に集結させた部隊の一部でもここに移動させて防御を強めないと危いと思います。

ハルキウ州のクピャンスク方面でもロシア軍は、クロフマリンからピシュチャネに突破作戦を実行中のようです。
西のオスキル川まで進出して、このエリアを南北に分断しようという作戦のようです。突破が成功すれば、この南のエリアは、草刈り場のようになりロシア軍の刈り取り放題になると思います。

記事にはありませんが、マリンカ戦線や南ドネツ戦線でもロシア軍が進撃しています。
基本的に塹壕戦ですからスピードは速くありませんが着実なロシア軍の進撃が見られます。

以上を見るなら、もうウクライナ軍はドネツク州の防衛を放棄して戦いながら戦術的撤退を計画しているように見えます。
単に何の計画もなくズルズルと後退しているだけかもしれません。
どっちなのかは、シルスキー最高司令官に聞いてみないと分かりません。

普通に戦況の概要を見るなら、ウクライナ軍はドネツク州を捨てたように見えます。
と言うより、もう守りようがありません。
各個撃破されてその都度後退するしかないように見えます。確かにドネツク州全域でロシア軍が州境まで進撃するのには、まだかなりの時間はかかります。しかし、やがては州境に到達すると思います。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


ブルガリアがウクライナ紛争の和平交渉仲介を提案<ウクライナ紛争2024.07.07

2024-07-07 18:49:49 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

ブルガリアが露とウクライナの和平交渉仲介提案へ NATO首脳会議で
2024/7/7 06:31
https://www.sankei.com/article/20240707-YX2BIRD3Z5N53OYGHDGVMSGOQU/

<記事から引用>
『ブルガリアのグラフチェフ首相代行は6日までに、9日からワシントンで始まる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で、ブルガリアを仲介役としたロシアとウクライナの和平交渉開始を提案すると述べた。ブルガリアのメディアのインタビューに答えた。』

ブルガリアは、東ヨーロッパの小国であり政治的な影響力は、ほとんどありません。
以前、ブルガリアの大統領が同じ趣旨の発言をしたと思います。

東ヨーロッパでウクライナ紛争を煽りまくっているのは、バルト3国・ポーランド・チェコなどです。
一方で和平を主張しているのは、ハンガリー・スロバキア・ブルガリアです。

周辺諸国にしてみると現実問題としてウクライナ紛争は、迷惑以外の何物でもありません。
しかし、これまでは戦争熱が強すぎて和平について話すことは、出来ませんでした。話せば仲間外れにされEUから様々な嫌がらせをされるからです。
筋金入りの親ロ派で国内基盤の強いオルバン首相のように堂々と和平を主張することは、実際には難しいことです。
※ちなみにオルバン首相のロシア訪問に対するEU諸国の反応
『ハンガリー首相の訪露、EU首脳陣から非難相次ぐ 露は「愚か者たちのヒステリー」』
2024/7/6 10:19
https://www.sankei.com/article/20240706-IACS2RMD7BKQNDEGTFW7O4FKOE/

スロバキアの首相は、暗殺未遂に会い重傷を負いました。
背後関係は不明ですが、単純な単独犯とは思えない部分もあります。

ヨーロッパで和平を言うことは、余程国内の支持基盤の強い政治家以外には、ほぼ無理です。

そのような中でブルガリアのグラフチェフ首相代行の今回の発言がありました。
やはり一番大きな理由は、アメリカの大統領選でトランプ氏優勢の気配が出てきたことだろうと思います。
何とか停戦交渉の方に話を持っていきたいと言うことだろうと思います。

先頭に立って戦争を煽りまくってきたイギリスでは、それを主導した保守党は(他にも理由はありますが)歴史的大敗を喫して、労働党が新政権を作ります。
これまでとは違う部分も出てくるでしょうね。

フランスは、前のめりで欧州議会選で勝利しようとしたマクロン大統領は、極右のルペン氏に大敗しました。
総選挙が実施され極右のルペン氏の国民連合がかなりの議席を獲得して議会第1党になるのは、ほぼ確実です。
仮に反極右で過半数が取れたとしても、議会第1党の国民連合の意向を無視した政権運営は不可能です。

『フランスのウクライナ支援、極右政党から首相誕生なら抑制 ルペン氏が明言』
2024.07.06 Sat posted at 12:00 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35221139.html

少なくともフランスは、今後ウクライナへの関与を強めることは事実上不可能になりました。
実際には、もっと踏み込んだ発言をしているようです。

かなり以前とはウクライナ紛争を取り巻く政治環境が変わりつつあるように見えます。
それが、今回のブルガリアの提案につながったと思います。
このような声が増えていくのかどうか❓
今後に注目したいと思います。
アメリカの大統領選後は、トランプ大統領が誕生すればウクライナ紛争を取り巻く国際的政治環境は、大きく変化することは確かだと思います。

※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


イラン大統領選挙>改革派ペゼシュキアン氏が勝利<2024.07.07

2024-07-07 18:48:24 | アフリカと中東

核合意再建を国民支持 イラン、穏健派ロウハニ師
2024/7/6 20:10
https://www.sankei.com/article/20240706-YRC47VAXDVNEZMA3ARCZQPT5BQ/
改革派ペゼシュキアン氏勝利 決選で保守強硬派破る―国際協調を重視・イラン大統領選
2024年07月06日21時19分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024070600196&g=int
マスード・ペゼシュキアン(69歳)元保健相
父がアゼルバイジャン人、母がクルド人

イランの政治は、保守強硬派と穏健派または改革派の間で揺れ動きます。


改革派ハタミ政権(1997~2005年)
「文明間対話」を掲げて欧米との融和を模索した
保守穏健派ロウハニ政権(13~21年)
欧米など主要国と15年に核合意を結んだ

保守強硬派ライシ大統領(22年~24年5月)

5月にライシ大統領がヘリコプター事故で死亡したのを受けての大統領選挙です。
こうして見てみると改革派か穏健派の大統領の時代の方が長いです。
しかし、その間2回保守強硬派に政権が戻っています。

第1回の投票率は79年の革命以降で過去最低の約40%
決選では49.8%に上昇
これを見ると、保守強硬派の支持者は余り積極的に投票していないようです。保守強硬派の支持者であろうとライシ政権時代の政治に不満があるようです。

余りにイスラエルとアメリカとの軍事対決にのめりこみ、経済不況を放置してきた保守強硬派政権への批判だと思います。

そして時代錯誤とも思える宗教警察を動員した「スカーフ着用義務」の強要がありました。
これをめぐって2022年9月マフサ・アミニさん(22歳)の死亡事件が起きました。
これにはイラン国民も激怒してイラン全土で抗議デモが吹き荒れました。
にもかかわらずライシ大統領は更に弾圧姿勢を強めて、デモの逮捕者で死刑になる人も出ましたし、デモ参加者で当局に殺されたと思われる女子学生も複数出ました。去年の10月にも16歳少女の死亡事故が起きています。
こういった事を指導してきたのが、ライシ大統領です。

長引く不況とこのような国民への弾圧が、保守強硬派の候補が嫌われた理由だと思います。

イランの最高指導者は、宗教指導指導者のハメネイ師であり、大統領は首相または第1行政官の役割です。
大きな政策は、すぐには変えられないと思いますが、変えられる部分もあります。
宗教指導者にも保守強硬派と穏健派の二つの流れがあります。

少なくともイラン国民にとっては、前任のライシ氏よりは、好ましい大統領が誕生したのではないかと思います。
やはり2022年9月マフサ・アミニさん事件は、ひどすぎると思いますし、その後のイラン政府の対応も弾圧だけです。こんなことは、イラン国民もごめんだと思います。

周辺諸国も概ね好意的な反応が多いようです。
イケイケ!のライシ氏では、周辺諸国にとっても危険すぎると思います。

サウジ「関係深化に期待」 中東各国、イラン大統領選勝利のペゼシュキアン氏に祝福相次ぐ
2024/7/6 20:30
https://www.sankei.com/article/20240706-ARLHZQLAAFJATFNHJWNTTPXTDE/
「緊密な連携を期待」 パキスタン首相、イラン大統領選勝利のゼシュキアン氏祝福
2024/7/6 18:45
https://www.sankei.com/article/20240706-HYSUBLK4TBPYBP3HBJXBGD5IY4/


※2022年9月マフサ・アミニさん(22歳)の死亡事件の関連記事
イランの反政府運動で死亡した10代女性、治安部隊が性暴力後に殺害か 極秘文書をBBCが入手
2024年5月1日
https://www.bbc.com/japanese/articles/cx8qd9wv8jno
イランの地下鉄で倒れた少女が死亡、ヒジャブ着用めぐり道徳警察が殴打か
2023年10月29日
https://www.bbc.com/japanese/67253446
イラン地下鉄で倒れた16歳少女死亡、ヒジャブ着用めぐり暴行か(字幕・28日)
2023年11月30日
https://jp.reuters.com/video/watch/idOWjpvC6TLIB0Y2SWVUM835EL8QVQVQE/
女子生徒が殴打され死亡、イランでさらなる抗議デモ
18 Oct 2022 10:10:16 GMT9
https://www.arabnews.jp/article/middle-east/article_78545/
スカーフの着け方で逮捕…アミニさんの死から1年 世界各地で街頭デモ
2023年9月17日
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-66829445
スカーフデモの2少女死亡 イラン、当局に殺害疑惑
2022年10月9日 20:22
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB092NL0Z01C22A0000000/


※関連記事目次
項目「アフリカと中東」の目次①
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/8e2281cde3859a8659b62d9f1680c9d2


ウクライナでのロシア人の死亡者数の推計<ウクライナ紛争2024.07.07

2024-07-07 18:46:57 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2024.07.6
ロシア人ミルブロガー、ボルチャンスクでの犠牲者はアウディーイウカの1/3
https://grandfleet.info/russia-related/russian-milblogger-bolchansk-casualties-are-1-3-of-audiivka/

この記事にウクライナでのロシア人の死亡者数の推計が引用されています。
推計したのは、ロシアの独立系ネット・メデイアのメンドウーサ(Медиазона)です。
説明
『メドゥーザは2014年設立でラトビアを拠点に活動しており、ロシアで最も広く読まれているニュースサイトの一つ。 「好ましくない組織に指定された団体に参加または協力した者は、重罪に問われる可能性がある。 ニュース報道のために情報源と話さなければならないジャーナリストにとっては、特に深刻な制限となる」と述べた。2023/01/26』

反政府的傾向を持ち、どちらかと言うと親欧米的な傾向があると思います。どの程度信頼するかは、ご自分で決めてください。今回紹介する内容は、事実に近いかもしれないし、そうではないかもしれません。

これまで露独立系メディアのМедиазонаはBBC Russianやボランティアと共同で推計してきた方法は、限られたオープンソースによるもので正確性に欠けるものでした。どうしても情報が遅く少なく見積もってしまうからです。
そこで別の推計方法を考えました。
『「相続登録簿(RND)=ロシアの遺産相続は死亡が確認されてから6ヶ月以内に手続きを終えなければならない」を利用する方法』です。
これも正確とまでは言えませんが(行方不明者が含まれていません)概略の数字により近いことは事実です。

<その数字>
◎2022年~2023年の死亡者数は推定6.6万人~8.8万人
◎ワグネルの内部文書で確認されたバフムートでの死亡者数は1.95万人以上(内1.7万人がプーチン大統領の恩赦で刑務所から動員された囚人)
◎2024年の死亡者数は現在までに3.9万人~4.5万人
(内0.6万人は2023年までに死亡したのが今になって確認されたもの)
★約12万人のロシア人がウクライナで死亡した(推計の誤差範囲は10.6万~14万人)
◎「2023年の死亡者数は日120人で2024年は日200人~240人に急増している」

これまでの累計が★です。
負傷者が死亡者の3倍と仮定すると、12+36=48万人
大体、ごく大雑把にウクライナ側の兵士の不足数から推計した数字と一致します。

ウクライナ側は死亡者数をひた隠しにしていますが、ほぼ同じだと思います。ウクライナが主張するほどには大きな差はないと思います。

2024年になりロシア人の死亡者が増えているのは、ロシア軍が防御から攻撃に転じたからです。攻撃すれば防御よりは損失が増えるのは、普通のことです。
と言うことは、大体戦死者と負傷者で1日1000人の推計もほぼ妥当だと思います。

ウクライナが兵力不足に陥っている理由は、動員が少ないことに加えて逃亡兵や投降した兵士がロシア側より多いからだと思います。

『ロシア軍への入隊数、今年に入り19万人─メドベージェフ氏=報道』
By ロイター編集
2024年7月5日午前 4:21 GMT+92日前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/T63UWYTYPJKCHPD4XO2FOWSC6Q-2024-07-04/

戦場の優劣は、結局双方の動員能力により決まります。
ロシアは、2023年は1年で50万人弱の応募兵を集めたとプーチン氏が年末の年次会見でロシア国民に話していました。
そして現在、ウクライナにいるロシア兵は70万人だとも先月ごろ話しています。
そしてメドベージェフの発言です。
これらの発言や数字に嘘はないと思います。
単に現状を話しているだけでしょう。

ウクライナがロシア軍の死傷者数を少々膨らましても、ウクライナ領にいるロシア兵が減らない理由です。
ロシア側の死傷者数は、思いっきり膨らましてウクライナ側の死傷者数を極端に過少申告するから誤差が大きくなります。
ウクライナに公表通り100万人の兵士がいれば、70万人のロシア軍に引けを取るはずがありません。
しかし現実にはウクライナ軍の戦線から聞こえる話は、ウクライナ軍の兵士不足だけです。

ウクライナ軍の劣勢を見るなら前線に出ているウクライナ兵は30万人~40万人だと思います。どちらかと言うと30万人に近いと思います。それならロシア軍とウクライナ軍の兵力差が説明できます。

相当、ウクライナと西側はウクライナの兵力に関しては❓な部分があります。
だから資金や武器をいくら送っても戦況が改善しないのであろうと、個人的には推測しています。

おまけにウクライナの国防省が、榴弾砲弾や長距離ミサイルなどの大型の兵器ばかり要求するので、戦術大隊のレベルで主力兵器となる小口径の迫撃砲や砲弾、小型のミサイル、ひどいケースではソ連規格の小銃の銃弾などが不足しているようです。

第●●独立領土防衛旅団と言う名称の部隊は、国境警備隊を格上げしたものです。(国境警備隊は、正規軍ではありません。武装警察程度の組織です。)
元々練度が低いうえに年齢もかなり上の兵士が多いそうです。
しかも火力が不足しています。
普通の旅団が装備している武器や装備がありません。
火力と機動力にかけるライフル旅団のような部隊です。

このような弱小(と言っては失礼ですが)で火力と言う意味で戦闘力のない部隊が、激戦の行われている前線に平気で送り込まれています。
もちろん直ぐに戦死者多数になるでしょう。

このように具体的に書いてくると、なぜウクライナ軍がほぼすべての戦場で劣勢になっているのか分かると思います。
私は軍事知識や経験もない単なる素人です。
素人がパラパラと軍事ブロガーの記事を読んでいても、この程度のことは直ぐ分かります。

ウクライナ政府やウクライナの参謀本部は、頭がおかしくないですか❓
こんな調子ではウクライナ兵は無駄死にするばかりだと思います。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


デニソワ人についての新しい研究<2024.07.07

2024-07-07 18:42:14 | 歴史

謎の古代人類デニソワ人、チベット高原で10万年あまり生存 新研究
2024.07.06 Sat posted at 16:10 JST
https://www.cnn.co.jp/fringe/35221146.html

デニソワ人
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%8B%E3%82%BD%E3%83%AF%E4%BA%BA

デニソワ人の骨の発見
『2008年にアルタイ山脈のシベリア・デニソワ洞窟から出土した女性の指の骨

女性の指の骨から抽出したミトコンドリアDNA(mtDNA)に基づいて2010年にデニソワ人の個体が初めて特定された』

と言うわけでデニソワ人が特定されたのは、ごく最近のことです。遺伝子解析技術の劇的な進歩が、これまで不明だった様々な過去のことを現在に蘇らせています。

『2010年3月25日付のイギリスの科学雑誌『ネイチャー』において、マックス・プランク進化人類学研究所の研究チームは、発見された骨のミトコンドリアDNAの解析結果から、デニソワ人は100万年ほど前に現生人類から分岐した、未知の新系統の人類だったと発表した。DNAのみに基づいて新種の人類が発見されたのは、科学史上初めての事である。 』

徐々に現生人類の過去も判明しつつあります。
私にとっては、不思議以外の何物でもありません。
たった小指の骨1本で、これだけのことが分かりました。
今度は、これまでよりは標本を探しやすいと思います。
標本があれば比較が出来ます。

デニソワ洞窟は、こんな洞窟だそうです。

デニソワ洞窟画像

そして100万年以上前に現代人と分岐した未知の古人種がいると言うことです。
まだ発見されていない人類の祖先がいるのも当然かもしれませんし、不思議でもあります。

※ほかの記事
デニソワ人が語る人類祖先のクロニクル
https://www.natureasia.com/ja-jp/ndigest/v8/n3/%E3%83%87%E3%83%8B%E3%82%BD%E3%83%AF%E4%BA%BA%E3%81%8C%E8%AA%9E%E3%82%8B%E4%BA%BA%E9%A1%9E%E7%A5%96%E5%85%88%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%8B%E3%82%AF%E3%83%AB/36475


2024MLB>7月6日>大谷翔平28号HR、ドジャース勝利

2024-07-07 18:36:25 | MBL & プロ野球

大谷翔平28号30歳初アーチ!日本人初の通算200号まであと「1」に、三塁打&盗塁も/詳細
[2024年7月7日11時4分]
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202407070000057.html
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202407070000316.html
ドジャース5-3ブルワーズ

今日の翔平君は❓
2打数2安打1打点、HR1三塁打1、四死球3

8回裏ダメ押しの一発で勝利に貢献しました。
三塁打ももう一伸びしたらHRの惜しい当たりでした。
久しぶりに快音が聞けて、すっきり!です。

2021年は、オールスター前に33本ですからね❓
まだ試合がありますから、オールスター前にもう一頑張り期待しています。
2021年は楽勝で50本以上打つと思っていました。
ところが❓
後半戦は、13本で終わって合計46本でホームラン王を取りそこないました。
オールスターでHR競争に参加して、引っ張り癖がついてしまいバッテイングが狂ってしまったのが原因です。
オールスター前は三方向にきれいにHRを打ち分けていました。いい時の翔平君は、センターから逆方向のホームランが多いです。

これで塁打数は220になり、ジャッジといい勝負です。
HRでは叶いそうもありませんから、塁打数は勝ってほしいですね❓
HRは5本差の1位。打率は僅差の2位です。
打点が5打点差の3位。
可能性ありますね❓
◎◎◎とWシリーズ優勝に向かって後半戦、頑張ってほしいです。

※ジャッジは、打率で強敵が現れました。
規定打席が足りて突如打率1位に躍り出たのが、ガーディアンズのスティーブン・クワン選手です、打率.365。
ジャッジ打率.312で3位。
毎年、こんな選手がいます。
規定打席に足りなくてランキングには出てこないけれど成績が良くて、規定打席に到達すると突然1位に出てきます。去年も誰かいました。

スティーブン・クワン選手はメジャー3年目の若手で悪い成績ではありませんが、去年までは3割は打っていません。今年3年目でブレイクしつつあります。
26歳で身長175cmの小柄な選手ですが、センスは相当なものが、ありそうですね❓
父は中国系アメリカ人であり、母は日系アメリカ人。
「ベイビー・イチロー」と言うニックネームがあり、イチローに憧れているんだそうです。
プレースタイルもよく似ています。
ヌートバーは、WBCで日本チームで出場しましたが、クワン君は、『メジャーリーグ機構に「資格がない」と判断され実現しなかった』そうです。
次の大会は、どうなんでしょうね❓


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項目「MBL & プロ野球」目次③
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2024MLB>2番打者最強論と3番打者最強論

2024-07-07 18:34:50 | MBL & プロ野球

こんな話を書いているスポーツ新聞は、見たことがありません。
メジャーも松井秀喜が活躍していたころは、日本式の4番に最強打者を入れるケースが多かったと思います。
3番ジータ、4番Aロドリゲス、5番松井秀喜は、ヤンキース歴代チームの中でも最強のレベルのクリーンアップだと思います。

その後、アメリカの野球理論は進化して今は2番にチームの最強打者を配置するチームがほとんどです。
多くの監督が2番打者最強論を採用しています。
ところが、この方式には難があります。
2番の前にランナーがいないケースが多くなります。
従来のように8・9番に成績の悪い打者を入れると当然、そうなります。
そこで監督によっては、8・9番に出塁率の高いバッターを配置してその欠点を補おうとする監督もいます。
しかし、こうすると本来上位に置きたいバッターに回る打順が少なくなります。
それでも周囲が2番に最強打者を置くケースが多いですから、2番が最強打者のチームが多いです。

反骨精神の旺盛な監督は、少数ながらいます。
「いや!それは違う!最強打者は3番に置くべきだ!」

これを実際にやっているのが、ナ・リーグ東地区のフィリーズです。
地区にブレーブスと言う強豪チームがいるので、資金競争になると敵いません。
ここで必要に迫られて監督の理論を試す余地が生まれます。
GMの考え方だと思います。
フィリーズのGMは、HR打者の才能を秘めた選手を獲得します。カイル・シュワバーです。それ以前に8年のメジャーの中で30本のHRを打った年が3回あります。
しかしそれほど飛びぬけた成績でもありません。

フィリーズのGMは、カイル・シュワバーに何をやらせたか❓
徹底したホームラン狙いと四球での出塁を命じました。
三振したって構わないからホームランを狙え!と言うわけです。
その代わり四球を多くして出塁率を上げろ!と言うことです。
2022年2023年のカイル・シュワバーは三振が200・215個。すごいね!これで1番バッターです。
HRは、46本47本。それまで40本以上HRを打ったことはありません。
その代わり四球が、86・126個。
出塁率が、「.323」「.343」

ロブ・トムソン監督の考えなのだと思います。
2022年のシーズン途中から監督に就任しました。
こうやって1番にHRバッターを置いて相手チームを脅します。
2番には普通の1番打者タイプの打者を置き、3番にチームのスーパースターのブライス・ハーパーを配置する打線です。
チームで1番HRの多いシュワバーを1番に入れるのが工夫です。
普通の監督ならハーパーを2番にしてその後に入れると思います。

去年は地区2位ながらプレーオフで去年の最強チームのブレーブスを撃破してリーグ優勝決定戦まで勝ち上がりました。
今年は、10ゲーム差で地区首位を独走しています。
フィリーズの監督になるまでメジャーでの監督経験のなかったロブ・トムソン監督は、すでに名監督と言えます。
6年連続東地区優勝の強豪ブレーブスを差し置いて地区首位は、立派と言うより凄いと思います。
プレーオフではドジャースの最大のライバルになると思います。投手陣が揃っていますので、あるいはフィリーズの方に短期決戦では分があるかもしれません。

何が言いたいか❓
2番打者最強論と3番打者最強論の優劣は、結論が出ていないと言うことです。
多くのチームが2番に最強打者を置く中で敢えて、3番に最強打者を入れて勝っているロブ・トムソン監督の発想の勝利が、今年のフィリーズの好調の理由です。

両方試してみないと結論は出ないと言うことです。
フィリーズが、この打順で成功していますから3番に最強打者を置く監督も出てくると思います。

ドジャーズなどベッツが骨折休養したら最強打者の翔平君を1番にしてしまいました。それで現在ドジャースは、ほどほどに勝っていますから、最強打者を1番に置く打順も成り立つことになります。

NYヤンキースは、ジャッジが2番の打順を嫌うのでブーン監督は仕方なくファン・ソトを2番に入れてジャッジを3番に入れます。ブーン監督の悩みは、ジャッジの次を打つ打者がいないことです。

日本式の4番に最強打者を置く打順は、過去のものだと思います。
では、どこに最強打者を置くのが一番いいのか❓
これは、まだ結論が出ていません。
シュワバーと翔平君を見るなら1番にホームランバッターを置く打順さえ成り立ちます。

奥が深いでしょう❓


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