「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ウクライナ紛争のゆくえ<2023・4・20

2023-04-22 10:43:38 | ウクライナ紛争

前の日記では、おおまかな推移を考えました。
今回は、兵器と戦術の面からもう少し具体的に考えてみます。

去年2022年は、旧式の兵器を用いた旧式の戦闘でした。今年は、新しい武器を活用する戦闘になると思います。理由は、ウクライナ軍には西側の戦闘機が供与されません。このためウクライナ軍は航空戦において弱いのは、去年と同じです。

ウクライナ軍は、それを補うための戦術と兵器を考えています。ないから新しく(あるもので)作ろうと言う発想です。去年から部分的には、戦場に登場しています。ドローン=無人機です。

ロシアはイランから大量のドローンを買い付け、ウクライナのインフラ破壊に使用しました。

ウクライナ軍は、違うことを考えているようです。今年のロシアの大攻勢の期間にウクライナ軍は、ドローンを活用した攻撃の予行演習的テストを繰り返しています。概ね成功のようです。ドローン攻撃で有効な戦果を得られたという意味です。

ロシア関連記事<2023・4・20
https://kitanoyamajirou.hatenablog.com/entry/2023/04/20/220632

ウクライナ、新設「ドローン軍」の圧巻動画を公開──「これはドローンの戦争だ」
Ukraine Official Reveals 'Drone Army' With Video of Massive Stockpile
2023年4月6日(木)19時24分
マシュー・インペッリ
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/04/post-101320.php

ウクライナ軍兵士の凄技!自爆型ドローンがロシア戦車の開いたハッチに命中
Video Shows Ukraine Drone Fly Directly Into Open Hatch of Russian Tank
2023年3月7日(火)20時24分
トーマス・キカ
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/03/post-101040.php

つまり、記事にある通りです。ドローン部隊を独立した兵科として新設しました。ドローンのオペレーター(操縦者)を7000人訓練したと言う報道がありました。当然、それを戦場で活用するべくドローンの蓄積も行っています。

ウクライナ軍が航空戦力に劣るから、このような戦術を考えだしました。試験段階での成果を見るなら有効な兵器として活用できると思います。

多方面の戦場で一度に7000機のドローン攻撃が可能だと言うことです。ドローンの蓄積が多ければ1日、複数回の攻撃も可能です。ドローン自体は安価な製品です。偵察用に使っている民生品のドローンなら1機数万円の安さです。自爆型ドローンでも小型なら大して高くないでしょう。155ミリりゅう弾砲弾1発より安いと思います。しかも人間が操作するのですから、命中率は高いです。

一番興味深かったのは、偵察用の小型ドローンに小さな火薬を詰めた袋を取り付けて爆撃実験をしていました。小さなドローンだって超小型爆弾を数発搭載できます。これを空から投下すれば、塹壕にいる兵士を殺傷することが可能です。

もちろん戦車や歩兵戦闘車には、自爆型ドローンが攻撃を仕掛けます。

数が多い分だけ、非常に厄介な兵器になるでしょう。

今年は、ロシア軍はウクライナ軍のドローン部隊に攻撃されるでしょう。これは、去年は無かった兵器です。値段は安いし数が多いのは、攻撃される方は大変です。安くてそこらへんで売っていますから補充も容易です。構造が簡単ですから、部品だけ輸入すればウクライナ国内でも簡単に製造できます。

一番、ユニークなのはラジコンカー攻撃です。少し土台の頑丈なラジコンカーを作りました。小型のコンテナ爆弾を積載しています。エッチラオッチラ戦車などの特殊車両の死角から接近します。駆動部分まで近寄って、ドカ~ン!これで駆動部分を破壊します。動けなくなったところを大砲でゆっくり攻撃する訳です。動けない戦車は大砲の的です。その他、色々な特殊兵器を開発していると思います。

おそらく戦場の優劣に大きな影響をもたらすと思います。

最終的には、この戦争でステルス・ドローンが開発され戦場に投入されると思います。素材をプラスチック製にして金属部分を可能な限り少なくしたドローンです。こうするとレーダーに映りにくくなります。ステルス・ドローンは人間が目で発見するしかないでしょう。私が考え付くぐらいですから、誰かが既に考えていると思います。人間の悪知恵に限界は、ありません。

ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/



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