「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

どうなる❓総選挙後のフランス議会<2024.07.07

2024-07-07 20:25:38 | ヨーロッパ

フランス議会下院選の第1回投票、極右が最大勢力に 与党連合は3位
2024年7月1日
https://www.bbc.com/japanese/articles/c9e9r3ggrrxo
フランス国民議会、決選投票開始…極右系政党が第一党も過半数届かず「中ぶらりん議会」の公算
2024/07/07 19:34
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240707-OYT1T50077/

(極右)国民連合が過半数を獲得する可能性が出てきたため第2グループの左派政党連合と第3グループのマクロン大統領が率いる中道の与党連合との候補一本化が功を奏し、何とか国民連合の単独過半数は、阻止できる見込みです。

現在の獲得議席数予想(最大)
国民連合210
左派政党連合185
与党連合150
過半数289

ところが❓
過半数の連立の見込みが立ちません。
左派政党連合185+与党連合150の足し算が出来ないところが悩みの種です。
マクロン大統領は、急進左派の「不服従のフランス」(LFI)とは連携しない姿勢を示しています。
「不服従のフランス」の現有議席は、75です。
この通りではないにせよ、足し算から「不服従のフランス」の議席を引き算すると、過半数に到達する政党グループが形成できません。

選挙が終わる前から、議会の過半数は無理の形成です。
もし「不服従のフランス」を政権に加えると、これまでマクロン大統領が主導してきた国民の給付を制限する改革は完全に頓挫します。
大問題になったのは年金改革ですが、これは完全にボツになるでしょうね❓
その他、労働者の権利を制限する様々な改革(改悪?)も頓挫すると思います。

と言うわけで、「不服従のフランス」を連立に入れようと入れるまいと「不服従のフランス」が法案成立のキャステイングボードを握ることになります。

あれあれ❓でしょう❓
「不服従のフランス」の賛成しない法案は、議会を通らなくなります。

と言ってマクロン大統領は、ルペン氏と手を握ることは不可能です。もし連立合意をするならルペン氏の主張を丸呑みするしかありません。

始まる前からフランス議会のダッチ・ロールは決定してしまいました。
次の総選挙までどうやって議会運営をしていくのかは、誰にも分からないと思います。
マクロン大統領は議会に対する影響力を完全に失いました。

そして第1回投票の後で左派勢力が呼びかけてフランス各地で小規模ながらデモが行われました。
第2回投票の後、どうなるか分からないのでフランス全土で約3万人の警察官が動員されて不測の事態に備えているそうです。
フランスでは大規模デモが暴動に発展することは時々あるからです。

これで月の後半には、オリンピックが始まります。
オリンピックでは、テロも警戒されています。

目が離せないフランスの今後です。
(「ひとごと」だから気楽に日記を書いていますが、自分の国がこうなったら、イヤ~大変だろうな❓)
個人的には、ルペンさんを応援しています。
戦争を煽る輩は、絶対許せません!


※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d



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