今日は母の面会に行って来た。
面会には、週2回行っている。
入居先の施設の面会は、週に3回までと決められていて、
実家の弟が土曜日に面会に行くので、私は平日のうちの2回行っている。
そして面会は1回につき30分間という施設の決まり。
たった30分間の貴重な時間、私が面会に行った時はだいたいやることが決まっている。
まず部屋に入ると、母の様子を見ながら天気の話や世間話をちょっとして(話すことが出来なくなった母は筆談)、
その後は母におやつを食べさせる。
母のお気に入りのおやつはローソンのプレミアムロールケーキ。毎回それと牛乳を買って行き、お皿にプレミアムロールケーキを入れ、牛乳で柔らかくして母に食べさせている。
母はもう自分で食べることも出来なくなった。
飲み込む力も弱り、牛乳で柔らかくなった状態を、流し込むように口の中に入れている。
昨年の秋、胃ろうの手術をしたが、幸いまだ口からなんとか食べることができる。
食べ終わると手を合わせて「おいしかったよ」というジェスチャー。
母の口周りを拭いた後、ブラシで髪の毛をとかしたり、乾燥してガサガサしてきた顔に保湿剤を塗るなどする。
いつも面会に行く時はその日の新聞を持って行くので、おやつのお皿を洗った後、母に1ページ1ページ新聞をめくりながら見せ、気になる記事の話を一緒にする。
そうこうしているうちに、30分なんてあっと言う間。
「じゃあねお母さん、また来るね」
母は「うん」と頷き、こちらを見ない。
病気の老いた母を一人残してドアを閉める瞬間、時々涙が出そうになる。